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〔浜魂アーカイブ〕第6回ハマコン開催レポート(2016/1/28掲載)

<「浜魂」公式サイトアーカイブ>
※本記事は、「浜魂」公式サイトに掲載されていたものです。
肩書・内容は掲載当時のものとなります。

2016年最初のハマコンが、1月28日木曜日、いわき市平のいわきPITで開催されました。今回は、スポーツでいわきを東北一の町にというスケールの大きい話から、地球環境に関わる取り組み、さらにはITによる地域活性、そしていわきの歴史に深く関わる取り組みなど、バラエティ豊かなハマコンとなりました。早速、その模様をこちらでザザっと振り返って参ります。

まず登場したのが、ハマコン公式チャリティアイドルの「シーサイドシスターズ」。彼女たちのパフォーマンスは毎回恒例になっていますが、歌と踊りのパフォーマンスだけではなく、NPOや地域活動について知るための寸劇を披露してくれています。今日のテーマは「NPOってなあに??」ということで、彼女たちのかわいらしい寸劇で学んだ後、ハマコン本番へと突入です。

最初のプレゼンターが、いわき明星大学の羽賀公亮さん(写真)と、東日本計算センターの井嶋滋さん。お2人のプレゼンテーマは「Beacon City Iwakiを実現したい」というもの。位置情報管理システムのBeaconを使って、地域活性や防災・防犯に役立てたいとプレゼンしました。お2人が目下取り組んでいるのが、鹿島エブリアでの実験利用。Beaconを使って「より楽しいお買い物」を研究しているそうです。

そこで、このシステムの楽しい利用法についてブレストで意見集約。すでにアプリがリリースされているので、このアプリを使って入店した100人目の記念すべき人に対して何らかのサービスを行うなど、スタンプ機能を使ったアイデアなどが集まったようです。今後、イオンモールの進出も予定されているいわき市ですが、ITを使った既存店舗の活性化も求められるだけに、活発な意見交換となりました。

2人目のプレゼンターは、市内の木材商社で監査役を務める滝口洋子さんのプレゼン。自社の社有林を利用し、サステナブルな木材利用と地球環境保護について訴えました。テーマは「未来の緑の地球を守る森林プロジェクト」。いわき市内の杉林などを伐採し、いわき産材を有効活用しつつ、跡地にブナ林などを整備して森を作り、伐採した枝や葉をバイオマス燃料として活用しようと言う、とてもスケールの大きいビジョンです。

まずは針葉樹の伐採と木材利用、跡地の植林活動を進めたいと滝口さん。早速ブレストでは、植樹した木のオーナー制度などについてアイデアが上がりました。また木材の伐採体験をしてみたいなど、すぐにでも始められそうなベビーステッププランも積極的に出されたようです。実際に社有林をお持ちで、製材工場など整備された環境もあるだけに、かなり実現性の高いプロジェクトになるかもしれません。期待!

3人目のプレゼンターは、昨年末大々的に誕生が発表されたフットボールチーム「いわきFC」の向山聖也さん。いわきFCの誕生についてはすでにマスコミでも報じられていますが、改めて、いわき市出身のスタッフとして、いわきをスポーツによって東北一の町にしたいと、映像を用いてプレゼンし、具体的に何をすればよいか、何をすべきかのアイデアを募りました。

いわきFCといっても、この広いいわきで「地域性」を出していくのは至難の業です。そこで、いわき市内13地区にそれぞれ選手が移住する案や、13地区にある小中学校と連動して、選手たちが地域の子どもたちと関わる仕組みなど、かなり現実的なアイデアが集められたようです。早ければ5年後くらいにはJリーグが見えてくるいわきFC。私たち市民の側から、盛り上がりを作っていきたいところです。

そして最後のプレゼンターが、いわき市平地区のまちづくり会社で代表を務める山崎建見さんと鈴木基治さんの2人。テーマは「磐城平城跡地の有効活用を市民みんなで考えたい」というもの。しかし、そのプレゼンはなんと「寸劇」。会場からも時折笑いがこぼれる楽しいプレゼンとなりました。しかし中身はどこまでも真摯。観光名所ではなく市民の誇りとして根付くような平城の跡地利用について意見が交わされました。

なぜ寸劇かと言えば、平城の跡地利用に関して「演劇」を作りたいと言う希望があるから。なので今回は敢えて寸劇のプレゼンとなったわけですが、ブレストは意外にもかなり真面目なものになり、磐城平城の勉強会や歴史を学ぶイベントなどを開催し、それをネットで情報発信するというプランがベビーステップとして選ばれました。平城の復活が果たされる頃には、2人の演技力もプロ級になっていることでしょう。

今回のハマコン。スケールの大きいプレゼンもあり、マスメディアの方にも取材に来て頂くなど、大変盛り上がった回となりました。参加者も60名を軽く超え、それぞれ4つのグループに17〜18名の応援者がつくという充実した内容となりました。それぞれアイデアも活発に出され、スケールの大きいプランをどう身近なものに落とし込み、ベビーステップに繋げるかという実践的なアイデア出しの機会となりました。

ハマコンも今回が6回目ということで、ハマコンにある程度慣れた方と、初めて来る方の化学反応もあちこちで起きており、中身の充実を強く感じられるようになりました。プレゼン参加者もバラエティ豊かで、スポーツ、文化、食など様々な分野に広がってきています。この状況を維持しつつ、さらなる発展を遂げ、いわき市民にとって「当たり前」のプレゼンイベントにしていければと思いを新たに致しました。プレゼンターの皆さん、大変おつかれさまでした。


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