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〔浜魂アーカイブ〕オンラインミニ浜魂開催レポート(2020/7/27掲載)

<「浜魂」公式サイトアーカイブ>
※本記事は、「浜魂」公式サイトに掲載されていたものです。
肩書・内容は掲載当時のものとなります。

浜通りで本気でアクションする人を地域のみんなで全力応援する、全員参加型のプレゼン&ブレストイベント「浜魂」。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、登壇者を一組に限定し、オンライン上でディスカッションの場を設ける「オンラインミニ浜魂」を初開催しました。


◆「オンラインミニ浜魂」開催概要

【開催日】2020年7月13日(月)20:00~21:30(19:45ミーティングルーム開放)
【会 場】オンライン開催(webサービス「zoom」を利用)
【登壇者】下條真輝さん、下條由美子さん
【テーマ】いわきのみんなが来たくなる山はどんな山?
【参加者】タタキアゲジャパン会員、一般
【主催・運営】特定非営利活動法人TATAKIAGE Japan

≪登壇ゲスト≫

*下條真輝さん
神奈川県出身。2019年から田人町の地域おこし協力隊として、コミュニティスペース「HITO-TABI」の運営を行う。前職では子ども向けの習い事塾を運営、その経験を活かして、現在、HITO-TABIでの放課後子ども預かりとカフェ運営を担当している。田人の子どもたちに遊ばれる毎日。自然の中で遊び、自然を大切にできる子どもたちを育てたいと考える。

*下條由美子さん
いわき市出身。大学卒業後、世界を旅しながら、フィンランド、バングラデシュ、タイでの海外ボランティアに参加。多様な地域コミュニティの在り方を知り、地元のいわき市でも、自然の中で人々が集い暮らすコミュニティを作りたいと思うようになる。現在は、海外ボランティアの派遣・受入を行うNPOで働く。


今回の「オンラインミニ浜魂」では、いわき市の山の活用や場づくりについて参加者と一緒に考えました。登壇ゲストは、2019年に田人町に移住した下條さんご夫妻です。

日本の森林面積は2510万ha、そのうち、いわき市の森林面積は88,744haです。日本全国の森林率66%に対して、いわき市は72%と他と比べても森林率が高い地域です。森林が少ないのではなく、森林が荒廃していること、また、農山村が高齢化し、森林保全を担う人材が不足していることを課題と感じた下條さんご夫妻は、「地域の自然を活かしながら、多様な仲間たちが集まってくる地域コミュニティをつくる!」というビジョンのもと、上述の課題を解決するための新たなサービスを模索中です。

今回の浜魂では、田人町の「仏具山」を題材に、山を楽しむためのイベント、継続的に山を訪れてもらう仕組み、PRの方法などの観点から、「いわきのみんなが来たくなる山はどんな山?」というテーマで、「山の活用」についてのアイデアを募集しました。

題材となった、いわき市田人町の「仏具山」

参加者は、3グループに分かれ、

①どんなイベントを行うといわき市内外から遊びに来てくれる?
②継続的に来てもらう仕組み / PRの方法

の2つのテーマで15分ずつアイデア出しやディスカッションを行いました。

グループに分かれてディスカッション中

ディスカッションを終えて

①のテーマ「どんなイベントを行うといわき市内外から遊びに来てくれる?」では、自分たちが参加することで気持ちのいい空間を作り出すイベント、または未知の体験、知識の獲得を目的にしたイベントなど、具体的なアイデアがたくさん出されました。皆で整備をしながら、山本来の魅力を知ってもらったり、市内の企業とコラボレーションしてイベントを行うなどの可能性もありそうです。 

また、②のテーマ「継続的に来てもらう仕組み / PRの方法」では、山菜や木のチップなどの「もの」、複数回参加することで完成する「経験」といった観点から、継続的に参加する動機付けのアイデアが出されました。一方で、お子さんがいる場合は、当日飛び入りで参加できる仕組みがあるとありがたい!などの意見や、現地までたどり着く交通手段から考える必要があるのでは?など、具体的な意見も。

ディスカッションで出たさまざまなアイデアについて、「これいいね!」とワクワクしながら聞いていた下條さんご夫妻。まずは、森を綺麗に整備するところから、ということですが、特に、「秘密基地」などの場づくりや、自然学校の開催、チェーンソーを持っているけれど使ったことがないという人向けに、「木を切ってもいい場所」を作る、燻製作りやジビエなど食べ物と森の整備を組み合わせる、などのアイデアに惹かれたそうです。

これまでは、森をいかに整備するかを考えていましたが、楽しく活用するヒントをもらえたという夫の真輝さん。まずは間伐にチャレンジし、間伐材を有効活用した手作りのイベントを開催するなど、小さなところから一歩を踏み出し、共感して山を訪れてくれる人を増やしたいと話していました。

タタキアゲジャパン会員はもちろん、一般の参加者も、そして、いわき市・双葉郡を中心に郡山や千葉からも参加者を迎え、計17名での開催となりました。林業に携わる方や、里山で活動をされている方にも参加いただき、リアルな情報を得たり、ネットワークを広げる場にもなったようです。遠方からも気軽に参加できるのも、オンライン開催ならでは、ですね。

今後も浜魂は、下條さんご夫妻のチャレンジを応援していきます!

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