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アンサンブルで仲間とピッチを合わす方法

このnoteは2020年6月16日のオンラインサロン『Online Music Salon』への投稿をもとに作成しています。

 こんにちは

スタバに行くと9割くらいの確率でキャラメルマキュアートのTallサイズを頼んでしまうtataです。


さて、最近はあまり奏法の話をしていないので、今日はアンサンブルについての話題です。アンサンブルを体験すると必ず出てくるキーワードが「ピッチ」ですよね。音程を合わすって、ものすごく大変です。
自分だけの問題ではないですしね。アンサンブルでピッチが合わないのはどんなグループでもぶち当たる壁ですが、どのように対処してよいのかあまり知られていないように思います。

そこで、本日は「アンサンブルで仲間とピッチを合わす方法」というテーマでお届けします。

大きな勘違い


最初に結論をいうと「チューナーを使わない」です。アンサンブルでピッチが合わない時のアイテムとして「チューナー」がありますね。

管楽器などの音程が不安定な楽器は、必須アイテムといってもいいでしょう。ただ、大きな勘違いがありまして、チューナーってチューニングをするときにはとても有効ですが、実はアンサンブルを開始するとあまり役に立たないアイテムなんです。その理由は、チューナーのメーター0が必ずしも正しいピッチではないからです。

この事をいうと結構多くの人が、信じるもの(拠り所)を失った顔をするのですが、チューナーのメーター0が正しい、という考え方自体がアンサンブルでピッチが合わない原因だったりします。では、なぜチューナーのメーター0が正しいとは限らないのか?


その理由を2つ紹介します。

1、音律の問題

以前、サロンの投稿で「ドレミファソラシド」がどのように生み出されたのかというお話をしたと思います。
その中で純正律と平均律の違いを説明したのですが、覚えていますでしょうか?

簡単にいうと、純正律は音の響きを基準に調律したもの、平均律は移調などの利便性を考慮して調律したもの、です。で、現在の音楽は平均律を採用しています。この事から平均律が基準であるチューナーの0は、音が協和するという観点からいうと、そもそもズレている、という事になります。

和声の種類によって、ちょっと高めに音程を取ったり、ちょっと低めに音程を取ったりと、自分が和声のどの音を担当しているかで音程の取り方が変わってきます。

2、絶対値ではなく相対値である

音と音が協和(ハモる)というのは、それぞれの二つの音程が絶対値である時に協和するのではありません。

わかりにくいですね。例を使って説明します。


チューナーのメモリが「0」の「ド」とチューナーのメモリが「0」の「ソ」って綺麗にハモリますよね?(※今は純正律は考えないことにします)もし、これが絶対値だとするとチューナーのメモリは絶対に「0」でないといけません。しかし、チューナーのメモリが「ー30」の「ド」とチューナーのメモリが「ー30」の「ソ」でも、低いなりに二つの音はちゃんと協和(ハモる)するんですね。このことからわかるのは、音が協和(ハモる)は、二つの音程の距離感が適切に配置されていることなんです。詰まるところ、ピッチを合わせる上で重要な考え方は、チューナーのメモリ0を合わせにいく事ではなく、それぞれの音程が適切な距離感を保つことなんです。


自分だけが正しくありたいという想い

では、アンサンブルの現場において、なぜピッチが合わないのか?ピアノの様にピッチが操作できない楽器は、例え音程が悪くても楽器のせいに出来るのですが、管楽器のようにピッチを操作できる楽器においては、音程の補正も含めてコントロールすべき案件になってくるんですね。


さらに音程は目で見て確認できるものではないので、音程感覚がまだ身についていない場合は、音程がちゃんとあっているのか、他人に迷惑をかけていないか、ものすごく不安になります。その結果として、視覚的に確認できる「チューナー」に頼ってしまいがちになります。音程の補正は、周りの音を聴いているとなんとなーく音がぶら下がっているとか、音がうわずっているという感覚がわかってくるのですが、視覚に頼っていると周りの音を聴くということを放棄してしまいます。

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毎週火曜日と金曜日に投稿します。こちらの内容は、オンラインサロン「Online Music Salon」(https://xn--pckln2b.biz/community)での投稿を元に作成しています。

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