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嚥下おでこ体操

嚥下おでこ体操は、嚥下障害でなやむ患者さんに広く行われている嚥下訓練です。
ようやく論文となり、pubmedに収載されました (Dsyphagia 2024)。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38324169/

嚥下おでこ体操を一定期間行うとオトガイ舌骨筋の筋肉量が増加して筋肉の質も改善する可能性がある、という内容です。

嚥下おでこ体操は、額に手を当てておへそを見るように下を向くことで、顎の下の舌骨上筋群を鍛えることができます。顎の下の筋を触りながらやってみると、収縮するのがわかります。

仰向けに寝て頭を持ち上げるシャキアエクササイズは、舌骨上筋群を鍛える嚥下訓練としてエビデンスがあり国際的にも広く行われている嚥下訓練ですが、シャキア先生も、嚥下おでこ体操はシャキアエクササイズの変法として認めて下さいました。

「臥位になれない患者さんはどうやって鍛えたらいいか?」という質問に対して、シャキア先生は「嚥下おでこ体操があるじゃないか!」と応えて下さったこともあり嬉しく思いました。

Forehead Exercise for Suprahyoid Muscles (FESM)と命名しましたが、 "Enge-Odeko-Taiso"も併記。enge odeko taiso、enge odeko とpubmedで検索しても出てきます。

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