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最近の出来事と新作の裏話(ネタバレ注意)

執筆が落ち着いたので久しぶりの投稿です。

先日、と言っても2ヶ月くらい前ですが、新作の作業(よめぼく4の)がひと通り終わったタイミングで6泊7日の国内旅行に行ってきました。

仙台→横浜→名古屋→京都→大阪(2泊)

京都と大阪は高校の修学旅行で行きましたが、仙台横浜名古屋は初でした。
特に仙台は裏設定として、よめぼく1と2の舞台となっていたので行けてよかったです。

仙台城跡の伊達政宗像



仙台は友達の家→仙台城跡→仙台駅プラプラ
横浜は江ノ島→中華街→みなとみらい
名古屋は名古屋城→名古屋市科学館→名古屋市美術館
京都は京都水族館→五重塔→伏見稲荷→京セラ美術館→平安神宮→京都タワー
大阪は大阪城→あべのハルカス展望台→道頓堀→USJ

に行ってきました。大阪以外は全部1日で回りました。省きましたが書店にも5店舗くらい足を運びました。
足がパンパンでよく1日で回ったもんだと今は思います。本当は奈良県にも行く予定でしたが、暑さと疲れで断念しました。

残念ながら特筆すべきおもしろトラブルもなく、旅行は無事に終わりました。
強いて何点か挙げるとすれば、G7サミットの影響でコインロッカーが使えなかったことと、予約した大阪のホテルがまさかの治安が悪そうなホテル街だったこと。
あとはホテルのコインランドリーで辿々しい英語で外国人に洗濯機の使い方を教えて缶コーヒーを奢ってもらったくらいです。
ちなみにいろいろ飲み食いしましたが、仙台のずんだシェイクが1番美味しかったです🫰
あと551蓬莱の豚まんも最高でした🫰
来年は中国地方〜九州辺りを進攻しようかと企んでいます🫰
長くなりそうなので旅行の話はこれくらいにしておきます。

江ノ島神社

旅行が終わった後、目の手術をしました。ICL手術といって、簡単に説明すると眼球を切開してコンタクトレンズを埋め込む手術です。
レーシックと比べると高額ですがリスクが少ないとのことで、ICLにしました。
ですが、正直、あまりおすすめはしません。
目を開けたままの手術は恐怖でしかなく、なんかちょっと痛いし、瞬きしたいし、ぐりぐりされるし、やっと終わったかと思えばまだ片目が残っているのか、と最悪でした。
術後は二日間髪が洗えないし、運動やお酒は1週間制限。視力は0.1から1.5まで回復しましたが、目が疲れやすくなった気がします。
手術を検討されている方はよーく考えた方がいいです。ウン十万もかけてやる手術ではなかったな、と。
誰も興味ないと思うので手術の話もこのくらいにしておきます。

ここから本題です。
6月に発売した「余命0日の僕が、死と隣り合わせの君と出会った話」。
内容にも触れているので、未読の方はこの先読まないよう注意してください。

読んでいただいた方、どうだったでしょうか。正直発売まではずっと不安でした。
結末はバッドエンドとまではいかないものの、アンハッピーエンドと言えると思います。
前作の余命88日、前々作の余命99日はシリーズとしては比較的幸せな結末を迎えましたが、今作は悲しい結末となりました。
これまで4作出しましたが、すべて違った読後感を得られるようにしたいという思いから、プロットの段階から悲恋をテーマとして着手し始めました。

とはいえ、実はこの作品、当初はデビュー作の次に刊行する可能性もありました。
プロットは2年前に完成していましたが、その時は納得のいくプロットとはとても言えず、しばらく寝かせていました。
泣いたら死ぬ病を患った主人公の話であるからには、なんとしてでも主人公を泣かせる必要があります。
ただ好きな人が死ぬだけでは彼は泣かない。キャラ造形の時点で主人公の瀬山慶という少年は、そんなありがちな涙は流さないだろうと思っていたし、そんなものは読者の方も読みたくないだろうと。
かと言ってこの設定にした以上、瀬山を泣かせないわけにはいかない。
どうやったら瀬山を泣かせられるか、頭を捻りました。

その結果、ああなりました。
彼女の死の真相を知った時、初めて感情が爆発して涙を流す瀬山。その光景が頭の中に浮かび、結末が決まりました。

人によってはこの結末は嫌いだろうなと思いながら、でもこれ以外の着地点はありませんでした。
不安だなぁと思いつつも発売日を迎え、ちらほら感想を目にしましたが割と高評価が多かったので今はひと安心といったところです。

あとがきにも書きましたが、涙についてたくさん勉強しました。涙に関する書籍やサイトを読み漁ったり、涙ソムリエという資格を取得したり、泣ける映画や本に触れて実際に泣いてみたり。
特に印象に残っているのは重松清さん、茂木健一郎さんによる「涙の理由」という書籍です。


参考文献として読みました。本作は重松さんと茂木さんが2年間にも及ぶ対談を重ね、ラストでは涙の理由を導き出し、その答えを提示してくれています。
とても納得のいくものでしたし、よめぼく4を書く上でいくつか参考にした箇所もありました。
気になる方はぜひ読んでみてください。

ちなみによめぼく4の裏話をすると、入院している桃香先輩は当初白血病という設定でしたが、「ちょっと死ぬ人が多すぎるかも」と編集者から指摘が入り(実にもっともすぎる指摘)、重度の貧血症に修正しました。
それと感涙イベントに参加していた口の悪い古橋くんは、元々登場させる予定はなく、書きながら思いついて急遽登場させたキャラでした。前作に登場した情報屋の関川くんと同じ流れです。
編集者もこの古橋のエピソードをとても気に入ってくださって、そのまま採用となりました。

他にも何かあった気がしますが、思い出せないのでこのくらいにしておきます。
よめぼく5の構想もあるので、早めに出せるように頑張ります。
直近では8月8日にコミック版の「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話」第1巻が発売予定です。
小説の新作はたぶん来年になるかと思います。

こちらもよろしくお願いいたします。


まとまりのない文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。

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