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熱海の「100年後も豊かな暮らしができるまちづくり」で大切にしていること

こんにちは!
熱海のまちづくり会社 machimori(マチモリ)です。
machimoriは「100年後も豊かな暮らしができるまちづくり」をミッションに掲げ、これまで「志は高く、一歩目は低く」を大切にしながら事業を営んできました。今回はそのまちづくりを始めたきっかけと最初の取り組みを中心にお伝えします。

恵まれているのに疲れている社会人

machimori代表の市来は、熱海で生まれ育ちました。観光業で連日連夜賑わっていた熱海の全盛期から、バブル崩壊後の衰退期までの一連の様子を目の当たりにしました。
一度は、東京でビジネスコンサルティング会社に就職したものの、毎日の通勤電車の中で、物質的には恵まれた環境にいるのに疲れ切っている社会人を見ているうちに、ふとこのままで良いのかと疑問を感じました。そして数年後、自分の足元から変えていく決意と共に熱海にUターンし、ゼロからまちづくりに取り組み始めました。

地域住民の熱海へのイメージを払拭

まず始めたのは、データからの熱海の現状把握です。当時の熱海は高齢化率48%、生活保護者・出生率・未婚率は静岡県ワーストワン、空き家率52%と社会課題が山積みでした。しかしながら、データ以上に深刻だったのは地域住民の熱海に対するイメージの悪さで、ここが本質的な課題と認識しました。
そこで、移住者や二拠点生活者を含めた地元住民の意識を変えるところから着手。熱海の価値を実感してもらうための体験ツアー「温泉玉手箱」を開催しました。最初は1人から始めたことでしたが、1軒1軒のお店と対話しながらこの取り組みを3年間続けていると、徐々に周りに連鎖していきます。ツアー参加者の1人が熱海の1ファンからサポーターになると、また一人、また一人と、その輪が広がり、その後はプレイヤーになっていくのを実感しました。参加者に実施したアンケートにおいても、「温泉玉手箱」参加後に熱海住民の70.5%、二地域居住者の89.5%が熱海のイメージが変化したという結果が出ました。

「温泉玉手箱」参加前後の熱海のイメージ

補助金に頼らないまちづくり

次のステージはまちづくりの担い手にとって、持続可能なまちづくりをすることでした。そのためにこだわったのは、補助金に頼らないまちづくり。不動産事業を営むために「株式会社machimori」を設立し、自らリスクを取る形で物件を借りてリノベーションし、カフェの運営からはじめました。そこから熱海の中心街である熱海銀座を複数の区画に分け、テーマを持たせたリノベーションを実施。その中でも特に、アーティストなどクリエイティブな30代が街に入ってきたことで徐々に街の変化を感じるようになりました。

「志は高く、一歩目は低く」を大切に

まちづくりを始めた頃から常に意識している考え方は、20年先からのバックキャスティングと「think globally、 act locally」です。つまり、今は2040年を見据えて、視野は広く、地道に挑戦を続けています。
これからもmachimoriでは、「志は高く、一歩目は低く」を大切に「100年後も豊かな暮らしができるまちづくり」に取り組んでいきます。

<参考>
■株式会社 machimori 株式会社machimori
■熱海温泉玉手箱 熱海温泉玉手箱
 


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