見出し画像

我流シナリオ徒手空拳①

シナリオを書き始めて、コンクールに公募を始めて十年以上が経ってしまって、受賞の栄に浴することも、生業にすることもできておりません。
それでも、未だその途上にありますが、ここまで経てきた道のりを、ここに少しずつ綴っていこうかと思います。

シナリオスクールに通う時間的余裕も、通信講座に申し込む金銭的余裕もなく。独学で書き始めるしかなくて。
手元に在ったのは「金子正次遺作シナリオ集」と1975年、1989年の年鑑シナリオ集。さすがにこれだけではと思い、新井一さんと原島将郎さん共著の「シナリオの基礎Q&A」を購入。あと1997の年鑑シナリオ集も買いました。

でも全くの素人としては、なにから始めていいものやら、何も分からず。とりあえず『竜二』(金子正次)と『ひみつの花園』(矢口史靖/鈴木卓爾)を写し書き、いわゆる<写経>しました。価値ある作業だったと思っています。

次に行ったのは習作でした。選んだのは競馬エッセイの泰斗、かなざわいっせいさんの書かれた実在馬をモチーフににして書かれたショートショート『ファイト! 麗しの名馬 愛しの馬券』。全20編の中から10編を選び、シナリオ化(あれをシナリオっていうのかな)すること。作品に見合った歌謡曲を最後に持ってきたりして(笑)。二年かけました。
もう我流もいいところですよね、ホント。でも、習作二年、自分なりによく頑張ったとは思う。血肉になっていると思いたいです。(続)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?