パン屋「ナミテテ」ある一人の少年が店の運命を変えた!?

 私たちは新潟国際情報大学の学生です。大学の近くには国際交流やSDGsに積極的な活動を行っているというパン屋「ナミテテ」があります。どのような経緯で国際協力の活動を始めたのかや今後の取り組みについて興味を持ったので取材をすることにしました。取材に取材に応じてくれたのは工藤さんでした。

私たちは質問として
①なぜパン屋を経営しようと思ったのか
②仕事のやりがいは何なのか
③今後取り組みたいこと
以上の3点を中心に取材を行いました。

①なぜパン屋を経営しようと思ったのか


 パン屋を始めた理由はパートナーがパン職人であり将来的に自分の店を持ちたいという気持ちがあったため一緒に取り組む決意をしたためです。それまで工藤さんは国際協力の活動を行っていたがパン屋の経営が安定するまではパートナーとともに仕事に取り組むことにしました。しかし、パン屋で仕事をしていく中で国内からでも国際協力ができることや新潟県内でも社会的弱者の存在に気づきました。そこで、もともとは国際協力の仕事に戻る気持ちでいたが国際協力の発信者となり理解を広めることが自分の使命であると感じ今日まで新潟の赤塚で活動を続けています。

②仕事のやりがいとは何であるのか


 仕事のやりがいについては社会貢献と利潤獲得が両輪となって活動できていることです。「ナミテテ」を開店してから数年後、自閉症の子供の職場体験を行いました。障がい者の一般雇用が難しい現実や家族が生きづらい社会であることに疑問を感じました。そこで、障がい者や引きこもりであった人たちの職場実習を積極的に受け入れ社会復帰や就職への支援活動を今日まで続けています。そして実習を経て就職に繋がったり社会へと羽ばたいていくことにやりがいを感じています。

③今後取り組みたいことは何であるのか


 今後やってみたいことは障がい者の雇用促進です。新潟県の障がい者雇用は全国でワースト3に入るほどの環境です。それを改善すべく「みつばちキャラバン隊」という団体を組織し、障がい者の生活を実際に体験することで障がい者のことを理解する人物を拡大することを目的とした活動を行っています。しかし、現在ではまだ認知度が低かったり活動の規模が小さいです。この活動をより多くの人に認知してもらい、実際に障がい者の生活を体験することで理解者を広め誰もが生きやすい社会に変えることが今後の目標です。

まとめ

 私たちは工藤さんのお話を聞く中で、社会貢献や企業の社会的責任を強く主張されていると感じました。今日の社会は気候変動問題や人権問題など様々な問題が存在しています。そんな中で工藤さんのような視点で物事を考えることは非常に重要であり、他の企業もただ単に利潤追求をするのではなく地域社会や現代社会のことを考慮して企業理念を立てることや経営を行っていくことが必要になってくるのではないでしょうか。また、私たち消費者も大企業のような会社だけではなく地域や社会貢献活動を活発に行っている会社で消費活動を行うことで社会がよりよい方向に変化していくのではないかと考えました。
 さらに、相互理解という言葉も何度も使用されていました。私たちは情報社会を生きていて正しい情報と間違っている情報を見極めることが重要になってきます。また、無知であると偏見であったり見た目で判断したりしてしまうことが多くその誤解から問題は起きやすいです。そのため知識をつけることはもちろんですが、初対面や知らないことがあったとしても相手に歩み寄る気持ちを忘れずに相互理解を深めていくことが重要であると思いました。そうすることで誰もが生きやすい社会を作ることができ工藤さんが望む社会を実現できるのではないでしょうか。


店舗情報
ナミテテ
〒950-2264
新潟県新潟市西区みずき野1丁目12-8
営業時間 平日8:00~18:00
     休日7:00~19:00
     定休日毎週水曜日
電話番号025-374-6001


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