シャニアニ各ユニット回を経ての感想


はじめに

はじめましての方ははじめまして。
紙コップの化け物こと志木です。
Pとしては
つい一年ほど前に諸事情でデレ→ミリに鞍替えしていまして、シャニマス自体はサービス開始からプレイしてますがここ数か月は放置状態です。
普段はアニメのレビューなどは書いたりしないのですが、今回書こうと思った理由は
「アイマスアニメにしては評判が芳しくない」
という点からでした。

そもそもシャニアニ自体は映画館にて先行上映がされ、全話を先行して見ることのできるアニメ作品ではあったのですが、そのころ自分は上記の通りミリオンライブの方にお熱で、見に行こうとしていませんでした。
しかしその評判に関しては先述の様相であり、そこまでなのか?仮にもアイマスのアニメだぜ?まあデレや無印で闇落ち展開とかはあったけど物語のスパイスだと思えば許容できるしなぁ…

と、ここまでがレビューを書く経緯のようなものです。
そしてレビューを書くにあたってちょっとしたルールを設けてみようと思いました。以下になります。

・他アニメの名前を出して批判しない。(例:ミリアニなら…)
→作品単体を評価するときにそれは不公平だろうと思ったため。あとは単純に時期や来歴的にお前ミリアニ上げしてシャニアニ下げてるだけじゃんと感じる人もいると思ったのもあります。あくまでも話を広げるとした場合は原作再現をしている都合上原作への言及までにします。

・事前評判はあるとはいえ、褒めるべきところは褒める。
→ボロクソに叩くだけなら誰でもできる。必ず輝くところはあるはずと思ったため

という形にします。
が、予告します。三話のレビューにて二つ目のルール、破ってる箇所があります。そこだけ閲覧注意です。

第一話

このアニメはキャラクターが3Dで描かれており、人によっては嫌がるかもしれない。自分としてはわりと受け入れられる方ではあったが違和感のあるキャラがちょっと苦手だなと思った。違和感のないキャラもいるため余計に目立ってるような気がしてしまった。
ではモーションはどうか?これはかなり良かったです。しっかり各々の「らしさ」を表現できていた。
他はキャラやユニットロゴの名前出しのところでちょっと疑問符が出たくらいですかね。
あとタイトルフォントはもう少しどうにかならんかったんか?
ビジュアル面についてはおおよそこの辺かな。ん?と思う箇所はあるものの褒められる点も多い。

ストーリー面だが、どうもPが超人然としすぎている。「アレですか、「2周目」ってヤツですか」というくらい堂々としすぎてるように思えた。ちょっとばかし恐怖すら覚えた。でも原作からしてシャニPは超人のような気もするので置いておくことにした。(えっ)
で、だ。真乃のスカウトの場面、原作でも一度お断りが入るのは再現されていましたね。そこはいいのよ、うん。

なんで一晩過ぎたらすぐ了承する流れになるんだ?

いやまあ多少は描写はあったよ?でも圧倒的に足りない。親や周りの人とか誰かに相談してたか?してないですね。
一人ですこーし考えてまたPに会ったからOKしました~
普通に考えれば浅はかすぎません?多少は怪しんだり、というのはこの手の作品ではあまり言うのはアレかもだが…
スカウトを受けたんだけどって誰かに話をする場面くらいあってよかったんじゃないかなとは思ったよ。受けようと思った経緯がなさすぎるからホイホイついてくような軽い感じに見えてしまうのだろうよ。
その割にプロローグはだらだらと流れていくようで、ユニットごとの描写になるとスピード感が変わり多少なりとも原作をプレイした身としてはモヤっとする点だった。丁寧に原作再現しようとしている努力はしていると思ったけども。

第二話

アンティーカ回です。MVを撮影しよう!ということもあり全体的に描写がしっかりしていたと思います。
しかし最初の日常パートのカメラワークは何だアレは!?全部1カメでやろうとしてぐわんぐわん動くの訳が分からない。
そんな中で個人的には摩美々の視線の表現はとても良かったと思う。MV撮影中以外でも彼女らしさがしっかりと出ていた。作中でも監督から一発OKを引き出せたのも頷ける。
MV撮影の中でもアクションシーンはかなり目を見張るものがあった。とてもカッコいい!
最後の雷雨の中撮影を続行させた監督、ぐう有能。出演者の気持ちも汲んで撮影環境を作ってあげたの最高だろ!制作するものに対してはストイックなところもあるけれども柔軟な思考が出来てとても好印象。ただの「わかるな?」おじさんじゃないんだぞ!
そしてこの二話、アンティーカ回ではありますが他ユニットの動向も描写されておりイルミネは結成したてということもありレッスンに励み、放クラは「アンティーカも頑張ってるし、自分たちは地元に根差した仕事で頑張りましょう!」という動きがある。



ところで



ユニット一個足りないですよね?
そう、それこそ実は今回のアニメで出てくるユニットの中で自分が一番好きなのがアルストロメリアなんですよ。
だからこそ心底言いたくないんだけど


こ こ い る ?


この言葉は決して悪意からくるものじゃないという事は先に弁明させてください。先の通り一番好きなユニットなんです。
しかして今回の出番で描写されたのが「ユニット内でキャッキャウフフしてるだけ」。他ユニットは何かしら目的をもって動いてるし、放クラなんかは他が頑張ってるなら自分たちも頑張らねば!って動きがあるのにアルストロメリアの三人は勝手に自己完結してるような内容であり、だからこそ今回に挟み込んでまでやるような内容じゃないよな、と思ってしまったのです。
いや、こういうのが見たいってのも理解はできるがやっぱり今やらんでええやろって思ってしまう。
そしてこれは悪夢の序章であることを当時の自分は知る由もなかった。
ちなみにEDのインストはまだこの時点だと許せました。

第三話

先述の通り閲覧注意回です。














マジで褒められる箇所がない。虚無。
前回のアルストロメリアパートに引き続き相変わらず中身のないくだりをぐだぐだとやってる。なんか勝手に始まって勝手に終わってた。
仕事に関しての描写、「この前のタウン誌を見てくださったみたいで…」ってオイオイオイ!そこ写真だけでサラッと流すなよ!回想入れるなりでもう少し掘り下げろ!だから中身がないんだぞ!しかしこれですらまだ序の口。やべえよこの回。
いざイベントの描写になると舞台装置としてのモブ姉弟が登場。
こいつらがマジで意味不明。あの年齢でなぜ親が同伴していない?放置してるとしたら相当アレな親だろ…孤児なのか?いや地域のイベントであってそういう層向けのイベントというわけではないはず。そして先ほど舞台装置と言ったがそれすらロクに果たせていない上に行動がただただ非常に不愉快だった。
そしてユニットの三人の感情を含めた動きが全くと言っていいほど気にならない。とにかく掘り下げが少なすぎるせいで三人が話の中で何をしようとどうでもいい。タイトルの回収だけは一応できてるのはわかるけどさ、言ってしまえばその答えですらも「これからもっと仲良しこよししましょうね」ってだけ。

あの、至極当然のことを高らかに宣言するのやめてもらっていいっすか…

そのせいでだから何?という感想しか湧かない。俺はホントにこのユニットが好きなのか疑念を抱いてしまったよ…本来ならプラスの感情の塊であるはずのアルストロメリアというユニットからこうもマイナスの感情…それだけじゃなく虚無感をこうも引き出せるの逆に天才的だわ。引き算ばかりしてたなこの回。マジでプラスの塊をゼロにしてしまおうって実験でもしてたんじゃないか疑うレベルだった。

まとめると、前回の「ここいる?」がより薄ーくのっぺりと延ばしたような感じ。いやそれよりも簡潔に言うと




こ の 話 必 要 だ っ た?


第四話

第三話を見終えた後、正直自分はもうこのアニメについていけないとまで思っていた。アニメを見ていてこうなってきたのは久しぶりで精神的にも辛かった。ましてやお気に入りのキャラたちがあのような扱いだったのだから。
しかしこの4話、唯一といっていいかもしれないくらい評判がいいのだ。だから見なよということで何とか視聴しました。
簡潔にこの回をまとめると放クラがなんとヒーローショーに!という回なのである。あとどことなくPのテンションが今回レビューする話の中で特段高い気がする。そのテンションを他の回でも発揮してくれよ…
それに対してトラブルが発生し、どうにかしようと奔走し、ここまでの話で放クラに関わってきた人々が会場にやってくる…いやこれホントにヒーローものじゃん…積み重ねからのカタルシスが大事なのがよくわかる。こういうのが他の回にないからモリサガールんだぞ!
ちゃんと山あり谷ありの内容であり見ごたえがあった。モブの動きですら温かみを感じた。スタッフからもどうにかしなきゃ!という気持ちが伝わってくるし、ヒーローショーを見る子供たちの感情もよくわかる。お約束をしっかり守るところも非常によき。
いやね、確かに面白かったよ。Pが怪人役やったりとか。放クラのノリとか。なんだけど、前回があまりに酷すぎるせいなのか普通に感じすぎてしまったのよね。

第五話

イルミネがユニットとしてまとまっていく様子を描いていたのは非常によかったと思います。灯織がストイックすぎるのと言葉足らずでどうしようとなっていたところから二人との相互理解が進んでいくところはグッド。
だけどなんか全体的に辛気臭いんよね。多分BGMのせい。

ここまではいいのだが…
デビューライブにもかかわらずなぜそんなに客がいるんだ?途中仕事描写がダイジェストで流されたけどそうされるとその過程すっ飛ばされてるから意味が分からなくなるんだって…
何度かダイジェスト見てもそこまで客が入る理由が見当たらない。
そしてその客は客でペンラの動きに覇気ややる気が感じられなく、タイトルの「3人だけのフォーメーション」って結局具体的にどういうのなんだよ!発揮されてる描写くらいしなさいよ!


最後に

ここまで拙い箇条書きのようなものを読んでいただきありがとうございます。
実を言いますとX(Twitter)で既に三話までは軽いレビューをしてまして、このnoteの投稿のために再度見直しをしています。なのでそちらを見た人は同じやんけと思うかもですが一部訂正や追記を増やしたものが今回のnoteになります。如何せんあちらは文字数制限で書ききれなかったこととかも結構あったもので。先述した通り3話でかなり精神的に来たのでレビューをそっちに書くのは辞めたんですよね。

まあそれはそれとしてここまでの話を簡潔にまとめると
・描写不足が目立つ
→起承転結が成り立ってない。四コマ漫画に例えると2,3コマ目が飛ばされてる感じ。だらだらと起を描いていきなり結に繋げられてしまっている。承と転が全然ないから過程がすっ飛んで抜けてしまい意味が分からなくなったり、感情を揺さぶられないのだろう。

・全体を見せようとしてPU回に弊害が出ている
→放クラだけは例外なのだが各ユニットのピックアップ回にもかかわらず他ユニットの動きを見せようとして薄味に仕上がってしまっている。そのせいで「ここいる?」なんていうとんでもない感情が湧き上がってしまう事態にまでなったと思う。浅く広くよりは狭く深い描き方をしてほしいと思った。
でも全体を見せようとしてる割にはユニット間の繋がりが希薄というか…これまた無に近いんだよな…

・下手に原作要素ぶっこむ
→描写不足にもリンクするのだが、ところどころで原作のカードイラストが登場するなどしているがもうちょっとそこに突っ込んでよってなった。これについては後述にもつながる内容でもあるので少し頭に入れておいてほしい。

・新規お断り?
→通常こういったゲーム原作アニメは新規取り込みが目的の一つにもなっているはずなのだが、X(Twitter)のタイムラインを見ていると時々既存プレイヤーへ向けて作られてるんだという意見がある。では原作のカードイラストを使う場面があるけども「おお!あのイラストじゃん!」で終わっていいのか?どっちかっていうと既存プレイヤーとしてはその上で「これ原作で実は…」って語りたいんじゃないんですかね?興味を持ってほしかったらもう少し追求した内容にすれば聞く側も聞きたいと思うだろうけどって自分は考えるが。
ですがそもそも興味持ってほしいという感情引き出してる時点で「新規取り込み」を狙ってる矛盾が発生してるんですよね。

という感じ。もっと雑な言葉を使うのであれば

チグハグ

という言葉がふさわしいだろう。
このアニメはある意味で「フランケンシュタインの怪物」になり果ててしまっているようにも思える。誰が生んでくれと言ったと叫ぶチグハグにつなぎ合わさった怪物と化したようにも私には思えてしまう。
生まれてしまったことで既存プレイヤー間でも感情がチグハグになっているようで、シャニにハマっている一部の層からは実際に「アニメを見るくらいであれば原作をやれ」「いや原作で十分だし見なくていいよ」という声もあるほどだ。
一方で今回のアニメ化を良しとする声も少なからずあり、第二期も決まっているこのアニメがどういう顛末を迎えるのかは見届けることが出来ればとは思う。

改めてここまで読了いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?