見出し画像

令和6年度神戸大学経営学部第3年次編入学入学試験合格体験記

 この度、令和6年度神戸大学経営学部第3年次編入学入試より合格をいただきましたamonです。合格発表からかなり時間が経っていますがそこはご了承ください(面倒だと思ってたわけじゃn)。当記事では合格体験記、これからのこと等について書こうと思っております。拙いものではありますが当記事を読んでくれた方の参考になれれば幸いです。つらつらと文章だけだと無駄な時間を取ってしまうと考え、結構あっさり書いてます。時間がない人は3から読んでください。


0.自己紹介

 まずは自己紹介からですが、紹介するもんって言っても学力とか進路ぐらいでしょうから高校の話を中心に据えて話していこうと思います。私の出身高校は偏差値60半ば程度の公立高校です。旧帝・早慶などはほんの一握りで大半の進路は中堅私大と、まあ大学には行けるけどぬくぬくしてたらいいとこには行けないなという環境でした。校則がバイト禁止以外はないというのも相まって、空いた時間はゲームや漫画、黒板に落書きと高校生活を勉強以外の方面で満喫し、順当に私は同高のいっぱいいる大学へと行くことになりました。第1志望をツルッと滑り、模試でA判定を取っていた次の志望さえも順当に滑っていって最終的に止まった今の大学に進学することに頭を抱えることはありましたが、いざ通ってみると居心地のいいこと言ったらもう、といった感じで進路的にはこの大学でも何ら問題はなかったので大学に馴染み平穏な大学生活を送っていました。ではなぜ編入をしたのか、、、

1.編入理由

 前節の続きになります。編入した理由は単に家を出たかったからです。ただそれだけです。話が長すぎたので編入までの流れを端的にまとめてみました。
 一人暮らししたい・駅弁でぽわぽわと過ごしたい(高校の時)
→NGとされたので通える範囲で志望校決定
→滑り止め考えてなくて数日前に慌てて決定
→慌てて決めた滑り止め1校しか受からなかった
→第2、第3志望との偏差値差でさえ15と知って滑り止めミスったと実感(通ってから気づいた)
→親族が進学した大学に納得がいってないと感じる&地方のレベルの高い国立で2年間だけなら一人暮らしさせてもらえるのでは?と考える
→それとなく編入について話してみる
→結構好感触
→一人で全部やるなら、と了承を得る
→編入

2.受験校

 受験校は阪大経済・名大経済・神戸経営の3校です。阪大が本命で、名大・神大は次志望といった感じです。まあ、とにかく実家から簡単には来られない位置で、一般受験時の志望校ぐらいのレベル感で選びました。選ぶにあたっては他にも結構いろんなポイントがありましたが、基本は消去法で選びました。私としては特に入った後のことを、学ぶことは興味があることなのか?単位は取れるのか?自分の進路に繋がるのか?等で決めるのがいいのではと思っています。

3.スケジュール

大学一年 2月:短期バイト(受験費用稼ぎ)
     3月:短期バイト(受験費用稼ぎ)
大学二年 4月:TOEIC開始、マクロ経済、フル単履修
     5月:TOE、速習マクロ・ミクロ
     6月:TOEのみ
     7月:TOE、速習ミク・マク、アンコウさんの経済学、会計学
     8月:TOE、速習ミク・マク、アンコウさんの経済学、志願書作成
     9月:TOEIC終了(上旬)、アンコウさんの経済学・経営学・経済         史、経済用語、過去問、芦屋ミクロ、武隅ミクロ、スーパー過去問ミクロ、10単位履修(単位認定済で行ってない)
     10月:アンコウさんの経済学・経営学・経済史、経済用語、芦屋ミクロ、武隅ミクロ、スーパー過去問マクロ・ミクロ、ERE問題集、大学の経営学プリント、志望校の中間・期末の過去問、会計学、過去問
     11月:試験

 後期の授業は単位認定済のものと期末試験100%の単位を組み合わせて大学の講義にいかなくてもいいようにして、前期が終わってからは(8月上旬)大学の図書館に籠もっていました。なお、2・3月の短期バイトとは別に2つほどバイトは続けていました。一番大変なのは何と言っても志望理由書で、6・7月には書き終えていれば大分楽だったなぁと今でも後悔しています。

4.受験科目

阪大経済:マクロ・ミクロ・経済史・会計学
名大経済:経済学・経営学
神戸経営:経済学・経営学

 令和6年度の名大経済はソローと統計で完全に阪大志望のためのもののような内容で、完全に終わったなと思いました(単純に運がない…)。
 追記:神戸経営の受験科目について
 神戸経営に編入学してから2週間ほど経っての話ですが、神戸経営は3年前期の開講科目が少なくて殆どが抽選科目で編入生には選択肢が異様に狭いです。そして、その少ない選択肢の講義の多くで経済学の知識を前提としたものが多いなという印象が結構見受けられます。なので、後期ないし4年次に単位を回して余計に忙しくするのが嫌な方は経済学で受験することをおすすめします。もちろん、合格発表から入学まで時間はあるので自学するという選択肢もありますのであまり深く考える必要はないと思いますが私個人の意見として書かせていただきました(あまりシラバス見ずに履修した自分に限った話かもで念入りに調べれば経済学を使う講義は避けれるとは思う)。

5.使用した参考書

TOEIC:金のフレーズ、黒のフレーズ、暗黒のフレーズ、文法特急、出る 1000、解体英熟語、公式問題集8・9、新形式精選模試リスニング2、究極の模試600問
専門:速習マクロ・ミクロ経済学、スーパー過去問ゼミマクロ・ミクロ経済学、演習マクロ・ミクロ経済学(新生社)、ミクロ経済学(芦屋)、ERE対策問題集、アンコウさんのnote(経済学・経済史・経営学)、大学配布の経営学プリント、公務員Vテキスト経営学、過去問、志望校の中間期末の過去問・対策プリント(シケタイ)、ファイナンス論のらくらく問題演習
志望理由書:これで決まり志望理由書面接対策

 TOEICは825点だったので黒フレ・暗フレは完全に不要でしたね。解体英熟語は好きで使ってました。熟語なんてやる必要はさらさらないでしょう。個人的な話ですが、天王寺の近鉄百貨店の本屋は結構、経済編入の参考書が充実してると思います(地元の本屋が充実してなかっただけかも)ので実際に手に取ってみたい方は行ってみることをおすすめします。

6.TOEIC勉強

 自分の点数は神戸経営の受験者層では中間層以下の点数なので高得点を目指す人には全くの参考にならないのは予めご了承ください。
 金フレ・出る1000やって、公式問題集をひたすら回すというのが基本です。私は極度の飽き性なので、1日のノルマを決めて公式問題集を2日ペースで回していました。リスニングはスクリプトの精読→軽く暗記→シャドーイング→倍速シャドーイングで通学の歩いてる時間に行ってました。精読からのシャドーイングが面倒くさくて2回分スクリプトしか回していませんでしたが、十分効果はあったと思います。あとは慣れです。TOEICをやる期間(理想は2年の春までらしい…)を定めて集中的にやるのがいいです。

7.専門科目勉強

マクロ経済学:速習マクロ経済学で基礎を作ってから、アンコウさんの経済学問題集を回して(同時並行でらくらくシリーズの動画も見て)基礎を固めたら、ひたすらスーパー過去問マクロ経済学や過去問を回して演習を増やしました。マクロは参考書によって解釈や教え方がかなり変わってくるので最終的には自分の言葉で説明して理解に入れましょう(そこを曖昧にしてるとあとあと面倒い)。マクロはやる気に左右されがち…
ミクロ経済学:ミクロもマクロと同じ流れです。基礎ができたら計算ゲーな  ので参考書等で数をこなすの一点張りです。ミクロはやればやるほど楽しいのでとにかく頭より手を動かしましょう。スーパー過去問をひたすら回し、武隅ミクロで興奮できるようになったら十分です。
経営学:大学のプリントが有能すぎて私は薄い参考書とアンコウさんのnoteでかなり事足りましたが、余裕があればゼミナール経営学入門もやったほうがいいと感じます。経営学は単語の説明か経営に関する諸問題の解決策の記述が問題として出されるので、単語と単語同士の関係性を暗記して問題に沿って単語を思い出し、記述に練っていくというのが基本になります。まぁ手っ取り早い話、テキストの単語をフル暗記して実際に過去問を解いて解答になれるのが早いです。あとはコンティンジェンシーやVUCAなど汎用性の高い単語をストックしておくと記述するきっかけを楽に作れたり、話に厚みをもたせられたりと結構役に立ちます。
会計学:阪大の会計は令和6年をもって終了したので書きません。

8.気になる点

編入に関しての気になる点を私が勝手に考えて勝手に答えたQ&Aです。X(旧twitter)DMとかでも答えるのでお気軽にどうぞ。増えてくかも。

Q.1番大変だったのは?
A.志望理由書。神戸経営の志望理由書は字数指定がなくて枠目いっぱいに書くと中間レポートくらいあります。あと当然ながら受かったあとも大変です。

Q.かかった総額は?
A.TOEIC8回(くらい?)62,480、参考書・過去問37,602、受験料92,000、移動費20,000、宿泊費4,500
 参考書は公式問題集や単語帳を除いてすべて中古で買いました。受験料の手数料、移動費・宿泊料ははっきりと覚えていないので大雑把です。ちなみに移動は東京→名古屋→神戸(2泊)→帰宅です。移動・宿泊は高速バスとネカフェを使いました。試験がもっと早ければ18切符を使ってもっと安上がりにできるかもしれません。後々知ったのですが大学の図書館で専門参考書は大方揃っていたそうで結構ショックでした。入学金は出してもらいました(全部自分でやると言っといて情けない)。

Q.試験の際の服装は?
A.私服です。周りも多くは私服でした。なお、面接は行けてませんのでそこはご留意ください。

Q.1日の勉強時間は?
A.前期で、大学のある日は4、5時間ほど、大学のない日は8時間ほどでした。後期は8時間ほどです。結構ばらつきがあります。

Q.現在通ってる大学に編入試験を受けるのがバレたらまずいですか?
A大学によりますが、多分.問題ないでしょう。神戸経営などを受ける際は出願時に学長のサインが必要ですし、何より受かれば退学時に必ずバレます。出願時は何か言われるかもしれませんが、退学届は一方的にこちらから出せるので総括して言えば何も問題はないでしょう。

Q.入学辞退届出日が合格発表日に間に合わない日程がある場合の併願は難しいですか?
A.入学辞退届出日の他にも入学手続締切日に入学手続書類を送らなければ入学辞退とされます(神戸大に限った話かも)ので、入学辞退届出日が間に合わないからといって併願ができないわけではありません。

Q.何学部出身ですか?
A.会計系です。学部は非公開です。

Q.一般受験時の第1志望は?
A.都内の私大です。

Q.通ってた大学と編入する大学との偏差値差は?
A.15くらいです。

Q.編入を受けることに対して扶養者からの反対があったら?
A.なぜ反対するのかをまず考える、もしくは聞きます。費用なのか?志望先なのか?就活なのか?と何に心配しているのかを聞き出して、そういった心配事を自分自身で解決できるあるいはそうできるという確証を示すのが何よりも大事だと私は思います。費用はどうするのかと言われれば自分ですべて賄う、今通ってる大学の成績が疎かになってしまうのではと言われれば高いGPAを取るなどとにかく行動に示すことです。

Q.予備校は通ってた?
A.通ってないです。

Q.編入試験で驚いたことは?
A.電卓を使えないことです(記憶が曖昧)。普通の大学入試と持ち物は変わらないんですね。

Q.一般と比べての編入のメリットは?
A.家探しが早くできることです。かなり余裕を持ってできました。

Q.一方でデメリットは?
A.私の場合、3年次での編入なので長期バイトは経営されがちということです。2年という数字で見れば長いですが、実際は就活等で働ける時間が限られてくるので3年生で新しく採用となると長期のバイトは厳しいかもしれません。

Q.編入生は寮に入れるのですか?
A.入れます。聞いた限りではNGということはないと思います。

Q.合格後の注意は?
A.大学からの音沙汰があまりないことです。郵送物が少ないので送られてきたものは注意深く読みましょう。ゼミの選考の書類・合格通知が届いてからは2月下旬までほんとに何も無いのでかなり不安になります。

Q.編入生にも入学式はあるのですか?
A.あります。オリエンテーションは一般生とは別ですが、入学式は一般生同様同じ日にあります。新入生扱いなので身体検査とかもあります。尿検査も然り。

Q.一般入試で入れたと思う?
A.まぁ、無理ですね。国立である限り国語を回避できないんですわ。

Q.編入について困った場合はどうすればいい?
A.編入合格者にDMを送るのが一番いいと思います。知恵袋に投げたところでやめるよう諭す人が出てきますからねぇ。逆に問題等の質問に関しては知恵袋等がいいです。

Q.編入において気をつけることは?
A.出願する大学学部の募集要項を念入りにチェックすること。学士編入とかだったら洒落にならないです。

Q.解答用紙はどんな感じでしたか?
A.大学ノートをそのまま切って渡されたようなものでした(横罫しかない)。科目毎に氏名・受験番号を書かされたりもします。

Q.TOEICはどのくらいの立ち位置だったと思う?
A.最下層というわけではないですが、かなり低い位置だったと思います。

Q.神戸経営のメリットは?
A.どこ学部出身だろうが62単位必ずもらえること。

Q.神戸経営のデメリットは?
A.卒業単位が72単位(新たに)と決められていて履修制限も49しかないから結構後半きつい。講義はほとんど抽選で自由度が低すぎる。神戸経済のほうが卒業単位が少なく羨ましくなる(聞いた話じゃ、理系学部出身で卒業単位が50ちょっとらしい。真面裏山)。あと、個人的に神戸大学の(社会学系に限った話だが)図書館は狭すぎる(前大学の20分の1しかない気がする)のが一番のデメリット。

9.これから書こうと思っていること

 ”思っている”ことなのであくまで予定ですが、一応で以下のものを書こうと思っています。
・マクロミクロ解法公式集
 あんまり覚えてないし、他の資格勉強に係るので受験時に使ってたまとめプリントをスキャンしてそのまま載せるつもりです。精査はこちらではできないのであまり質の良いものではないことはご了承ください(その分タダです)。
・編入後のあれこれガイド
 そこまで必要性が無さそうなので今のところは書かないつもりです。
・得点開示
 6月下旬くらいに発送されるそうなので届き次第書いてこうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?