【原神】結局パイモンって何なんだ
この記事は原神及び崩壊3rdのネタバレを含みます
前回の記事は結構しっかりと考察をした(つもり)ので、今回はわりかしラフにいこうかなと思います。
今回はパイモンについてです。前回の記事でパイモンについて別の記事を書くと言ったので、有言実行します。というわけでよろしくお願いします。
パイモン……お前は一体……
正体についていろいろ匂わせこそあるものの、未だ核心には迫っていないパイモン。よく見かける説はだいたい
・パネース説
・天理の調停者説
・イスタロト説
の3つという印象があります。
私はイスタロト派閥です。その理由を今から示していく……のですが、いかんせんパイモンに関する情報が少ないため、推測やメタ読みを多く含みます。
"パイモン"とは
そもそもパイモンとは、17世紀に書かれたイギリスの書籍『ゴエティア』などに登場する悪魔のことです。ゴエティアによると、見た目は王冠を被っており、性別の区別がつきづらいと言われています。また、科学をはじめとする様々な知識を人に与え、召喚者に社会的地位を与えたり人々を召喚者に従わせたりするとされているようです。原神のパイモンもゴエティアの記述を意識しているようで、上記の特徴がいたるところで見受けられます。
そして、パイモン最大の特徴と言っても良いのが「ルシファーに対し非常に忠実だった」という点です。
ルシファーとはキリスト教における悪魔サタンの堕天前の名前であり、言ってみれば「神に反逆した天使」です。ということは、ルシファーに忠実だったとされるパイモンも自ずと神に背くスタンスでいるということになります。
では原神におけるルシファーとは誰でしょうか。ルシファーの名は「光を掲げる者」を意味し、6対12翼を持っていたとされます。当てはまる人物が2人いますね。そう、旅人双子です。
冒頭のムービーでそれぞれ3対6翼を生やし、金色の光をまとった攻撃を繰り出しています。天理が原神世界における神といって差し支えないので、いずれ敵対することになるであろう双子はルシファーポジションとして最もありえそうなキャラなわけです。
翼の枚数がぱっと見足りませんが、おそらく2人合わせてルシファーということでしょう。主人公が選べるということは二人揃って主人公なのだろうと私は思っています。
話が逸れましたが、要するにパイモンは旅人と同じく神に反逆する側、もっと言うなら「天から下って神に背くキャラ」だということがモチーフから推察できるのです。
トリムルティ
一方のイスタロトの話をする前に、この人物について触れておきたいと思います。
旅人に関するコメントを残している謎のK・Kです。別作品との繋がりでキアナやケビンのイニシャルだとか言われていますが、正体はいまだ不明のままであり、開発スタッフのノートからK・Kは「梵」を表すということだけ分かっています。
これは逆に言えば、原神にはこの先K・K=梵が登場するということであり、梵を調べることで今後の原神の展開をある程度予測できそうな気がします。というわけで梵について調べるとみんな大好きWikipediaには
と書いてあります。梵(梵天)とはブラフマーのことであり、インド神話における創造神のことです。原神世界の創造神と言えば原初のあの方パネースですから、パネース=K・Kなのではないか?ということが考えられます。
さらに、2行目「トリムルティ」についてですが、これはざっくり言うとブラフマーの他にヴィシュヌとシヴァという神がいて、「ブラフマーは創造を、ヴィシュヌは維持を、シヴァは破壊を司っており三柱は全て同一の存在である」という考え方のことを言います。
もしパネースがブラフマーをモデルにしているのであれば、同様にヴィシュヌとシヴァのポジションのキャラもいるはずです。
例えばヴィシュヌ。パネースと同一、もしくは近しい存在でなおかつテイワットを維持しているキャラが当てはまるはず……
いますね、ひとり。天理の調停者(Sustainer of Heavenly Principles: 天の道理を維持する者)です。日本語だと「調停者」と訳されているので分かりにくいですが、英語版だとしっかり”維持者”と言われています。
また、前回の記事で、4つの影はパネースの分身ではないかということを私は主張しました。
仮に事実だとすると、パネースと天理の調停者の関係はブラフマーとヴィシュヌの関係に通ずるものがあります。
ではシヴァは? 同じように考えるならばパネースか光る影の誰かが当てはまりそうですが、
とあるためパネースと調停者は除外できます。また、私の説の下では残りの光る影はエゲリア・花神・イスタロトであり、前二人は既に故人(故神)なので必然的にイスタロトがシヴァ枠となります。
※実を言うと、哀切なアイスクリスタルの英語版の名称にシヴァの名が冠されているため氷神はシヴァをモデルにしていることが示唆されているのですが、彼女はどう考えてもブローニャであり天理とは無関係なので説明は省略します(雑)。
だいぶぐちゃぐちゃになってきたので、ここま挙げた情報を一旦整理します。
・パネースはK・Kという人物であり、創造神ブラフマーと関係がある
・天理の調停者はパネースの分身と考えられ、維持を司る神ヴィシュヌがモデルのひとつになっていると考えられる
・同じくパネースの分身であり、唯一残っているイスタロトが消去法でシヴァポジションに当てはまる シヴァは破壊と再生を司る神
つまり、イスタロトは何らかの形でテイワットを破壊し創り直す可能性があるわけです。現在の所在こそ不明なものの、いずれストーリーの根幹に深く関わってくることが予想されます。
ではここで旅人プロフィールの続きを見てみましょう。
ここで矛盾が生じます。いずれテイワットを破壊し再生する神がイスタロトであるのに、いずれテイワットを統べる神となるのは旅人であると明言されてしまっています。
喩えるなら、イスタロトが建てた家を旅人が勝手に自分のものにするみたいな感じですね。イスタロトが旅人専属の建築士だというならまだしも、勝手にパクるのは空き巣以外の何者でもありません。
そう、イスタロトが旅人専属の存在でない限りは。
旅人専属の存在、言うなればルシファーの忠実なしもべ。ようやくここで繋がります。パイモン=イスタロトであれば、全ての矛盾を解消できるのです。
かつてテイワットを統べる一族であったイスタロトは、第二王座の襲来を機に天を離れ俗世に落ちた。やがて人々から忘れられた彼女は力を失い、海の藻屑となるはずだった。
黎明を告げる未来の王、異世界からの旅人に命を救われた彼女は「パイモン」として新たな主に忠誠を誓い、以降は「ガイド」として主の旅路を見届けることになる。
そして、旅の終わりに彼女はかつての権能を取り戻し、忠実な仲間として、破壊と再生を司る神として、全ての始まりの場所へと、時を越えて主を導くのでしょう。
まとめ
最後はオサレポエムで締めてみました(こういうのやってみたかった)。
記事を書くにあたっていろいろ調べましたが、やっぱり情報が少ないなと感じました。実を言うと、最初にラフに行くと言ったのは記事自体推測が多く考察とは呼べないような内容になると予想していたから、というのもあったりします。実際メタ読みが多く、仮説の上で仮説を立てるという考察における禁忌を何度か犯しているので、まあそういう予想もありだよね、くらいに見てもらえると幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました。
余談
今回も余談を。本当は本文で書きたかったのですが、私自身がエアプという理由で余談の方で書くことになりました。何がエアプかというと崩壊3rdです。原神よりもアクション性の強いゲームシステムに慣れることができず、DL早々に脱落してしまったのでストーリーや世界観について詳しく語ることはできないのですが、パイモンの正体を考える上で興味深い材料があるので取り上げたいと思います。
それが終焉の律者です。デザインが似てると一部で話題であり、「パイモン 終焉の律者」がサジェストに出てくるくらいには有名な意見です。
終焉の律者とはめちゃくちゃ雑にまとめると「時間の権能を行使し世界を終わらせる」存在です。
「時間の権能」はイスタロトに、「世界を終わらせる」はシヴァにそれぞれ通ずるものがあります。さらに、終焉の律者もいわゆるキアナ顔であり、天理の調停者と顔が似ています。
前回の記事で「光る影たちはみな似た容姿をしているのではないか」と主張したとおり、同じくイスタロトもキアナ顔をしている可能性がありえます。
つまり何が言いたいかというと、原神における終焉の律者はイスタロトなのではないでしょうか? そしてパイモンは終焉の律者に似ているので、パイモン=終焉の律者=イスタロトではないでしょうか(雑)。
もうひとつ、ブラフマーについて。本文でK・Kはブラフマーだという話をしましたが、その両方に関係する人物がいます。ケビン・カスラナです。彼の中には末法型崩壊獣のブラフマーが入っています(名前はククルカンらしいですが)。パネースが3rdのケビンなのかは不明ですが、パネースであるケビン(仮)から生まれた4つの影の一つが天理の調停者=キアナ・カスラナ…… 。何か勘繰りたくなります。
もし3rdプレイヤーの方から見て情報に間違いがありましたら教えてくださるとうれしいです。