#197 市子
no.2です。最近、とても左肩が痛いです。
今日は映画『市子』を観てきました!
原作は演劇みたいです。
監督、原作、脚本が戸田彬弘さん。劇団も主宰しているみたいで、かなり手広くやっている方なんですね。
きっかけは毎度おなじみ佐久間さんがラジオで仰っていたからで、そこそこ評判も聞いていたので、シャンテで観てきました。
この映画、想像以上に傑作でした。
この先ネタバレを含みます。
主人公は「無戸籍」の女性、市子です。
たまにマスメディアでも取り上げられますが、実際のところ「無戸籍」の実態を詳しく知っている方は少ないかと思います。
しかも、市子には重度障害をもつ妹がおり、訳あって市子はその妹の戸籍をつかって妹の名前を借りて、人生を送っていくのです。
その先で市子が犯す罪も、市子が選んだ最後も、途方もなく間違っていることなのに、なぜか「そうするしかなかった」とも思ってしまう。
そこまで観客を引き込むストーリーであり、構成にもなっています。
また、彼女の救いと限界もたしかに描かれています。
かなり精緻な取材がなされたのだなということもわかる映画です。
そして、なにより「杉咲花の怪演」は筆舌に尽くしがたいです。
自我の揺らぎと、危うさと儚さと、すべてがリアリティをもって迫ってきます。
北くんと、ケーキ屋の外で話しているシーンは、個人的に一番のお気に入りでした。
なんかあんまりこうやって言語化するよりも、スクリーンで観てもらった方が早いと思います!
no.1は忙しいだろうから、あんま映画館に行く時間はないかな…
『さがす』にちょっと似てる感じはしたかな。雰囲気とか。
ぜひ見てみて〜〜〜
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