母さんへ

あれは師走の寒い時期だったね。
私が30才の時に死んでしまった母さん。
母さんは仕事も現役バリバリでやってる時でしたね。
ちょっと早いよね。
まだまだやりたかった事あったでしょう。
孫の成長も見たかったでしょう。
きっと母さん自身が一番心残りあったでしょうね。

おばあちゃんになった母さんてどんな顔?
若くて綺麗な母さんの顔しか知らない。

会えなくなってずいぶん時が経ったね。
この前、私は母さんの年を越えてしまったよ。
今度会う時って、私の方が年上になるの?
なんだか変な感じだね。

今の私はどんな風に見えている?
私の娘達は大きくなったでしょ?
みんなで一緒に女子会を開きたいね。
ご飯食べたいね。
買い物も行きたいね。
母さんの好きだった旅行も行きたいね。

たまに夢に出てきてくれるけど、いつも病気で苦しんでいる時の母さんなの。

笑ってる優しい母さんの顔を見たいな…。

また…話ししたいなぁ…。

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