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「水平線」を観た感想。(ネタバレ)
死んだらただの骨だ。最終的には骨すら残らないんだろう。
僕らは誰にも迷惑をかけずに生きていくことができない。それどころか他人に悪意をぶつけることもある。自分の置かれた環境を受け入れ、どうにもならない思いを秘めながら、ときには自分のエゴの通すことに振れ、ときには誰かを思いやることに振れる。地域の限られた人間関係のなかでそれがわかりやすく描かれている。
それでも一瞬、全員が前を向けることがあるのなら…。みんながみんなを許せたら…。
主人公は犯罪者の骨を撒くという決断をするが、その決断をするまでの過程は言葉にしない。ついに骨を撒くその時になって「オレたちだって一人じゃどうにもならなかったじゃねえかよ。」と言う。その言葉が響く。震災とも重なる。
そしてまた行きつけのスナックでお姉さんとはしゃぐ。
去年の12月に電気グルーヴのライブを見にいった。瀧はなぜか中華鍋を振り笑、卓球といつものバカバカしい掛け合いをしていた。何も考えてないようでいろいろ考えてるようで何も考えてない。瀧は瀧をやっている。成り行きで生きてるように見えるけど、結果人を惹きつけるし必要とされている。
だからもう裏切っちゃだめだ。マジで感情移入しちゃったよ。もっと見せてくれよ。
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