第11話 宣戦布告
この世は常にアンバランスである。
幸も不幸も全て自分次第とはいえ、己の力だけではどうにもならない事が数多にある。
幸せを自ら掴める者。
掴もうとしたが失敗に終わってしまった者。
不採用、ご縁がありませんでした。
夢を掴むための1歩が途絶えてしまった者。
逆にそれらを乗り越えた者。
そもそもその1歩を踏み出せなかった者。
席替えにおいてもそう。
くじ引きで席を決め、好きな位置に座れた人、そうでない人。
好きな子の近くの席になった子。
または正反対の席になってしまった子。
誰かは喜び、誰かは楽しみ、誰かは悲しみ、誰かは苦しみ、誰かは泣きじゃくる事がこの世においては全て当たり前。
しかしそんなアンバランスがあってこそこの世の中は成り立っている。
何事においても戦いには必ず勝者と敗者が出る。
勝者がいるから敗者がいる。
敗者がいるから勝者がいる。
敗者がいるからこそ勝者にスポットライトが当たる。
負けたから次勝てるように努力する。
努力するから勝てるようになる。
それなりの不幸を味わうからこそ感じる幸福もあるということ。
全員が全員いい顔してる世の中もそれはそれで気味が悪い。
たまにある幸せこそが至高。
人生丁半博打要素が殆どなので自分の行動に迷いは必要ない。凶と出てしまっても自分次第では大概どうにかなる。
そんな世の中に宣戦布告を。
人を叩いて、虐めて、弄んで快感を得る人間もいる。間違った方法で幸せを感じる人間もいる。
私利私欲全開な人間もいる。
人々が争えば犠牲者だって出る。
今ではSNSによって簡単に人を叩ける。
場合によっては簡単に人を殺めることさえ出来てしまう。
言葉は誰が思っているよりもずっと恐ろしいものであると思う。
一人一人言動にもう少し責任感を持つべきなのではないかとも思う。
そしてこの世の中を変えていく覚悟も必要不可欠であると考えられる。
なんて適当な事書いている間にもどこかで悲劇は佳境を迎え、結末を彩るように血が流れ出して居るのだろう。
きっと。
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