2020年ベストアルバム

今年は時間がたくさんあったのと、サブスクを解禁したのもあってジャンル問わずいろんな音楽を聞けました。
その中で20枚アルバムを選んでみたらまあ、いつも通りの感じで偏ってしまいましたが(笑)、
それでは黄昏ほーむ的2020年ベストアルバム20!!!!


リーガルリリー/Bedtime Story
1stフルアルバム。僕の中で今年のアルバム、と振り返って1番に思い浮かびました。スピッツのハチミツ、アジカンのソルファくらいの感覚で完璧だと思ってる。全Jロック好きに刺さるアルバムだと思う。いろんな方の2020年のベストアルバムを見ていてあんまりあがってなくて寂しいけど、逆に名盤すぎて当たり前だからあげてないのかな?という感じ。
メロディ、詞、演奏どれも最高。
リーガルリリーと羊文学がいれば女性ボーカル3ピースバンドの未来は安泰です。
因みに羊文学のアルバムも最高だった。(12月発売であまり聴けてないので選ばなかった)

藤井風/HELP EVER HURT NEVER
1stアルバム。一言才能という言葉で片づけてはいけないのだろうけど、すごい才能の塊みたいな人がでてきたな、と思った。令和における必聴のアルバムだと思う。日頃どんな音楽を聴いていても、音楽を聴いてない人でもグッとくるのではないかなと。
平成でいう宇多田ヒカルみたいな存在では?これは。

帰ろうは泣くよね。。。

BBHF/南下する青年
時代が進むに連れて音楽作品はミニマムになってきてるけど、今年評価されてるものは大作のものが多かったりする。(the1975とかHaimとか)結局みんなフルアルバムが好きなんだよね。
南下する青年は2枚組で、長編小説の上下巻のようなイメージらしい。
尾崎兄の力強さがBBHFになってから特に詞にも演奏にも表れてると感じていて、このアルバムは作品通じてでそれを感じられる。
疲れてく、という曲のような人との繋がりの考え方がすごく共感してしまいます。セッション動画も最高です。



Novo Amor/Cannot Be,Whatsoever
2ndアルバム。今年になるまで知らなかったアーティストで1番ハマったのがNovo Amor。メロの美しさと壮大さ、冬にぴったりの曲多数。きよはらホイホイ。
mol-74、ロットバルトバロン(今年の作品も最高だった)、コールドプレイ、シガーロス、ボンイヴェールこの感じですよね。

Hazel English/Wake up!
女性SSW。インディーポップ。結局のところ、何聴こうかな、と迷ったら聴き心地の良さ(曲のポップさ?)で選んでしまうことが多いのですが、今年の洋楽では今作が本当に素晴らしい。邦楽ではiri、藤原さくらのアルバムがそんな感じでよく聴きました。


The1975/NOTES ON A CONDITIONAL FORM
ベストアルバムとして評価するときにやはりフィジカルが届くまでのわくわく感というのも大事で、今作はそれがダントツ。昨年のサマソニの圧巻のパフォーマンスから、このアルバムの発売を待ち望んでわくわくしてました(延期などもあったので)。81分の大作で、世界のロックファン必聴のアルバムですね。これをリアルタイムで聴けたのが嬉しい。


a flood of circle/2020
僕は日本のギターロックが好きで音楽にどっぷり浸かるようになったのですが、その頃の初期衝動というか、これだよ!!これ!!という感じのストレートにカッコ良すぎるロックンロールアルバム。テンションぶち上がります。最後の火の鳥なんかはライジングのサンステージでやってくれ、って感じのスタジアムロックです。今年はあと佐々木の声をよく聞いたなと、ケバブスとかもだし、田淵との対談とか、インタビューとか。


Dua lipa/Future Nostalgia
イギリスのSSW。モデルもしていて、星野源ちゃんなどとも交流が深い。エレクトロポップ、ディスコ調な感じで、このアルバム聴いてるとウキウキしますね。出張中の運転のときなんかによく聴いてました。



BTS/BE
今年ワールド的な流行ではBTSが間違いなしですが、正直そこまでどういった人たちなのかは知らないまま、曲を聴いたらめちゃくちゃかっこよくてびっくり。こりゃ良いわ。作品もコンパクトで鬼リピしちゃってます。因みにこの曲がお気に入り。


Helena Deland/Someone new
カナダのSSW、デビューアルバム。
カナダといえば個人的にはMen I Trustみたいな、良い意味でメロディが主張しすぎてない良質な曲というイメージがあってまさにそれ。これがデビュー作かあ、と唸ってしまう味のあるアルバム。1人でぽつんと聴きたいね。
ポップな方ではTOPSの4thアルバムも良かった。カナダの音楽は今後もしっかり聞いていきたいです。


LANY/Mama's boy
LAの三人組3rdアルバム。ポップの泣きメロ、懐メロとはこの方たちの言葉。結局こういうど真ん中が好きで、聴きたくなったりする。



Mississippi khaki hair/From Nightfall Till Down
関西の5人組デビューアルバム。
カッコ良すぎて電車で声上げそうになりました。
ガレージロックよりの超カッコ良い曲線満載のアルバム。DYGLとかNo Busesに続いていくでしょう、これは。



tricot/真っ黒
メジャー1st。むかしのバッキバキな荒さは少しトーンダウンして作り込まれた、音楽の深さを感じるような作品。メロディはキャッチーな曲も多くて、聴きやすく心地よい。今年もう一枚でた10もすごく良い。
真っ黒で思い出したけど、Saultの作品も今年は群を抜いて良かったですね、この年齢で聴けたのもよかったと思う。


circa waves/SAD HAPPY
イギリスの4人組バンド4thアルバム。
2枚組の作品でHappyが先にストリーミングが公開されて、Sad側を含めた完全版がそのあとでるっていう販売形式も良き。順番もね。イギリスだとあとはSports teamのアルバムも良かったです。


soccer mummy/Color Theory
今年は女性ボーカルでハマった作品が多かった。本作もその一つ(Phoebe Bridgers、Grimes、BENEE、Beaba doobea、yumi zoumaとかすごく良かった)。circle the drainという曲が好きすぎて、plentyのあいのかたちを聴いてるような気持ちになる。アルバム全体通しての雰囲気がよくて、電車で景色見ながら聴くと切なくなります。
ギターの音作りもグレイプバインに影響されたplentyって感じで僕好みでした。


田中ヤコブ/おさきにどうぞ
家主のフロントマン、ラッキーオールドサンのギター、田中ヤコブ氏の2ndアルバム。個人的に前作は中村一義の金字塔って感じだったけど、今作はスピッツの名前をつけてやる、って感じ。メロディの良さ、心地良さが頭ひとつ抜けてるよね。一曲目から最高です。海外勢ではalfie templeman、boy pabloあたりが似たポップさがあってすごくよかった。


ハンバートハンバート/愛のひみつ
plentyのいのちのかたち、きのこ帝国のあいのゆくえが僕の中でとてつもなくでかい存在の作品で、いのちのゆくえってタイトルを冠して2マンでそれぞれアルバム再現ライブをしてほしいとずっと思ってるのだけど、それを3マンにしてもありじゃないか?と思ったアルバム。
ハンバートの方が多様性ある愛について表現していて、僕も昔より状況も精神も少し大人になって、そういうことが自分のこととしてわかるようになってきたんだな、と聞くと実感して嬉しくなった。日本の音楽のあるべき姿の究極系のひとつだと思う。このMVはほんと泣ける。


Tame Impala/THE SLOW RUSH
言わずもがなな作品。今年は個人的にこの作品と藤井風とBTSの年だった。コロナの影響もあって、例年以上に聴き心地の良さが大事な要素だったかなと。過去のリフ系ではなく、晴れやかで内省的な感じ。飽きなかったですね。
あとオーストラリアではKlloのデビューアルバムを初めて聞いたけど、オーストラリアのTheXXと呼ばれるだけあってめちゃくちゃ良かったです。


GEZAN/狂(KLUE)
この作品は説明できないというか、日本全国民に聞いてほしい作品。好きであれ嫌いであれ。東京は、ついにこういう東京という曲に出会ってしまった、という感じ。
アルバムのあり方としての一つの最適解。


Yeye/30
歌詞が今年の作品で、というか今まで出会った音楽作品の中でダントツで良い。今の生活にもしっくりきてしまった。
特に幸せにはならないの

幸せにはなれないから
豊かさを心にしまおう

この詞に出会えただけでも救われたなあ、と思う。メロディ、演奏はいつものまったりお洒落な感じで素敵です。



来年はいよいよ30になる年です。
また良い音楽にたくさん出会えますように。

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