プレイリスト 子の名前について


6月23日、早朝、娘が産まれてきてくれました。妊娠、出産のことはまた別で書いていて、まあ公開するかは置いておくとして、ここでは名前について、プレイリストについて。つらつら書きますので、良ければお付き合いください。

名前を決めるときに色んな決め方があるけれど、我が家ではその名前から連想されるイメージをマインドマップのように書き出して、そのイメージを2人で共有して、どのイメージが一番しっくりくるか、みたいなやり方にしました。たぶんmol-74が曲を生み出すときに似てるのかな。
名前から思い浮かぶ風景とか、生き方とか、周りとの関わり方とか、そして曲とか。
ここ半年くらいそんなことを考えながら好きな音楽を聞いていて、娘のイメージになる曲でプレイリストを作った、というわけです。

少し出産について書くと、僕は自分を男性と自認していて異性と結婚すること、子を持つことを積極的に選んだけど、どちらの出来事も自分の核となるような考え方をより良いものにできるものに努力ができたなと感じています。

結婚式でも強く感じたけど、これまで自分が出会ったきたものに支えられていると思えることや、出会ったものを肯定できるということは自分の人生を肯定できることでもあります。自分という個体だけみると、好きになるのは難しくても、僕が出会ってきたもの経験してきたことには愛がたくさんあって、その積み重ねが今の僕で、そういう風に考えるようになって、生きるの上手くなったな、と思います。笑
前置きが長くなりましたが、出産を機に音楽に対しても聴き方が増えて、ますます出会った音楽を愛せるようになったよ、ということです。
音楽を自分だけの特別のものにできるとさらに、音楽が好きになりますね。

名前はここでは書かないですが、
候補の名前としてはどれも、植物、花関連にしていました。
というのもこれは太陽(あたたかさ)を浴びて育ってほしいという気持ちからです。物理的な太陽もだけど、人や周りからのあたたかさを与えられて、それを受容できるようになってほしいというのが親としての1番の願いかな。プラスの気持ちをちゃんとプラスの気持ちとして受け取ってそれを栄養にしてほしいなと思う。
自己肯定感を持てるようになってほしいね。

そんな感じで12曲のプレイリストを作って、聴きながらにまにましております。笑

1.手のなるほうへ plenty
"空が花を咲かすように僕はうたをうたうのかな"
もうこの歌詞が全てだなと思った。
空には太陽の光も風も雨も雲も虹も暗闇も月明かりも全部ある。それが花を咲かせるよね、って。
太陽の光を浴びる、風を感じる、雨に打たれる、自然と、周りからのあたたかさを受容できる
ずっと待ってた風に吹かれる
娘のイメージそのもののようなうた。
色としてもオレンジ、黄緑、黄色のような淡色が思い浮かぶ。
今が流れていって、明日に追いつくように生きていくんだな、と思います。

2.放浪フリーク GRAPEVINE
この曲は川沿い、モノクロで風が吹いているイメージの曲。
流れていく日々が風になってしまう、歌になってしまう、
花になるには光を浴びて(実際苦手だけど)、水を得る必要があって、伸びてはじめて、
風を感じることができるのだなって。
そしてようやく過ぎていってしまうことがわかる。
娘のことを意識するようになって、風の概念が変わった気がします。元々持ってたのは、過ぎていってしまうこととか、自分が動くことで感じることができるみたいなイメージだったかな。それに加えて、立っていないと風って感じられないのかもってイメージ。そう考えると過ぎていく風を感じるのって切なさと何かこれまで培ってきた力強さを感じる描写でもあるのかな、と思うようになりました。
だから風が過ぎ去っていってしまうって意外と育ってきた証でもあるような気がしました。

3.水辺 ベランダ
水辺は苦しいときの潤いの場所で、少し暗い時間帯から明るくなっていく時間の移り変わりも感じる曲。
僕と妻の娘ということを思うと、周囲からみた娘という存在は周囲と関わっていく中で、周りが潤いを、優しさを求めて集まる場所になる、人の背中を少し押せる、そんな人になるイメージがあって。

それは湧き出てくるものではなく、消費するようなものだと思うわけで、周りに対して優しさを多く使ってしまう部分があるような人になるかなと(優しくないんだと本人は思うのだろうけれど)。
同時にそんな娘にとって、僕たちが水辺になりたいとも。
上記のことを娘や僕の描写ではなく、第三者からみたときの関係性のうたのイメージ。

4.花のように BBHF
子どもを持つと考えたときに、堀江敏幸さんのなずなという小説とこの曲が1番思い浮かぶ。(なずなというのも名前の候補にありました、とてもよい本です)
濃い青、緑とか濃色で、強い光を浴びさせられているイメージ。
この、花を花として育て上げるには、今僕たちは大変な場所にいるな、と思う。
でもそれが故に花がこれだけ際立って、あなたが笑うだけで僕たちは生きれるし救われるとも。

5.newsong tacica
薄暗くて、色が少ない中で微かに光があることがわかるイメージ。
"強い雨受けて愛されるべき存在"
冒頭でmol-74が曲を産み出すのと同じような感覚で名前を考えた、と書いたけど、そういうこと。
産まれたら必ず死まで向かうということ、強くありたい思うことからは逃れられなくて、いつか僕たちも居なくなることをどんな風に感じるのかな、と考えてしまう曲。
太陽を疑っていて、と実際30年ほど生きてる僕らからすると思うけど、わからなくなったときに意志にしてほしいと思う。


6.望遠のマーチ BUMP OF CHICKEN
MVの影響があると思うけど、河川敷を自転車に乗って、暗さもあることをわかっていて、あえて少しチョけてるイメージ。
朝になれば太陽は登るけど、必ず夜がくる。
産まれたときの気持ちの想像。
希望と絶望はセットだということ。
親としての対話、血というかあなたの身体の内から、君の全部を信じてる、味方でいる、いこうよ、へいっ!ということ。

7.希望 100s
同じ世界は今日もないように、同じ人は今日もいないんだぜ
どうだい?どうしたい?同じ時を超え。
虹の道。この虹で笑え。
深刻なことをこの曲みたいに優しさと力強さと凛々しさでさらっと示してあげたいというか、感じられるような環境を作っていきたいと思う。
6月生まれの娘は虹の道で笑える、絶対に、と思うし、願ってる。
雨の後は太陽の存在を強く感じる、雨のち晴れの下で力強く歩いてるイメージ。アタック音の強いベース音とかもそういうイメージで、生きていく力強さを感じる曲。

8.恋奏花 アンダーグラフ
"優しさという名の陽射しを浴びて
僕らは明日を咲かせるのです"
もうこの歌詞だよね、という話しです。
手のなるほうへと、似たイメージ。
朝起きて、寝ぼけ眼で感じる朝日とか、カーテンを少し揺らしながら入ってくる風にしあわせとか優しさが紛れ込んでいると思うのです。そう感じれる1日を作っていくことで、明日を咲かせられると思う。
アンダーグラフの歌詞はplentyに通ずるところがあって、plentyより、一層優しさに溢れていて、自分自身で気づく部分と他の人から言われて気づく部分で言うと後者に近い意味合いがあると思っていて、手のなる方へが前者、これが後者、そんなイメージ。

ここまででプレイリストとしては完成かなと思ってもいます。
曲からわかるけど、僕って絶望が好きだな、と。笑
そのあと立ち直れると信じてるからってのもあるかも。以下、数曲続きます。

9.風を頼りにして easycome
アンコールというか、娘がある程度成長したあとのイメージ。
これまで受けてきた、過ぎていった風はもうないのだけど、便りになるし、頼りにできるよ、という。
河川敷を自転車に乗ったり、田んぼが見える電車の車内で窓を開けて風景を見てるようなイメージ。easycome自体が娘の陽の部分のイメージに近いかな。

ここからの2曲は番外編というか
僕らのことの曲

10.星を落とす Galileo Galilei
"僕には聞こえるんだ、素晴らしき音楽と涙の落ちる音"
他の人には聞こえない、わかりえない苦しみなどが聞こえて来る、そのくらいの狭いところを共有して積み重ねて、僕と妻は出会って結婚して、そして親になったと思うし、潤いを共有したり、分け与えたり川のほとりで出会ったんだよね、という。
ざきにいがガリレオ時代に感じていたことはやっぱり切ないなと思う。それが今のBBHFで救われるところがやっぱり人生を感じます。

11.太陽 BBHF
今は、結婚して娘を育てようとしている僕らは、星を落とすであった素晴らしき音楽ではなく、周りにある高速道路の騒音で踊ったりできるようになったと思う(もちろん素晴らしき音楽に救われ続けてる)。
親として太陽の一つでいたいとあなたのために願う
騒音でも幸せに踊れるくらいに、あなたにあたたかさを渡せるくらいに、
それでもやっぱり涙をながすけどね(僕らのその涙の落ちる音も聞いていてほしいと思う)って感じ。

12.ルーゼとフランと美しい雨の街 Milkbar
プレイリストとしてエンドロール的な曲として。
京都で産まれた娘、苗字含めた名前から感じられるのは、瑞々しさと、凛々しさと、優しさと、切なさかな。
それはもう鴨川のMilkbarそのものです。

読んでくれた人ありがとう。
いつか娘も音楽を好きになって、この曲たちを一緒に聞けたら、その時はこの曲はね、て話をしたいなと思います。

おわり

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