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【レポ】『QuizKnock放送中 研究者たち最後の実験!』は観客を巻き込んだ壮大なクイズイベントで楽しかった!


【はじめに】

東大発クイズ集団、「QuizKnock」。彼らはこの夏東京ドームでコラボし、沢山の謎解きイベントやコラボメニュー等様々な催しを行っていた。

(筆者も謎解き回遊パスを手にコラボドリンク片手に友人と共に1日かけて謎解きしたりした。今年の夏暑すぎるぜ。死ぬかと余ったぜ)

その東京ドームコラボの集大成と言っても過言ではない、クイズノックメンバー自身が舞台に登壇するイベント「QuizKnock放送中 研究者たち最後の実験」が9/23に行われた。筆者は運良く夜の部のチケットが当選し、会場へ赴いた。

このイベントに行く前の筆者は呑気にこう思っていた。「クイズノックのイベントだから、クイズノックメンバーがクイズで戦う様を見るのかなあ。楽しそうだなあ」

実際、こう思っていたのは初めて行ったクイズノックのイベントが去年11月に開催された「クイズノック放送中」で、そのイベントではまさにクイズノックメンバー達のクイズバトルを観戦する、といった内容だったからである。

そう、筆者はよく読んでいなかった。イベントページのこの説明文を……

「最後の研究に挑もう」つまり……


そして当日会場で面食らった。今回のイベントは、去年のイベントとは趣を変え観客がクイズノックにクイズで挑戦する、そんな観客も能動的に楽しめるイベントだったからである。
(イベント後にTwitterみたら大体の人がちゃんと告知をよく読んで参加型のイベントと理解していたっぽい。筆者はアホである)

一言で言うと新鮮な体験ができたイベントで楽しかった!
アーティストのライブなどは何度か行ったことがあるが、そのようなイベントは大抵観客は観る専門である。(もちろんペンライトを振ったりコール&レスポンスという形で「参加」は出来るが」)

今回のクイズノックのイベントは
・複数の企画から観客の投票で決定する形式だった
・観客参加型で、観客がクイズを答えさせられる場面があった

この2つの点が、演者にも観客にも何が起きるか分からないという点が非常に臨場感があるイベントとなっていたように思う。

11月のようにクイズノックメンバーの熱戦を見るようなイベントも楽しかったが、今回の観客を巻き込んだまさに「ライブイベント」と言えるものだったと思う。

以下、細かい感想 ※ネタバレ注意
(記憶違いあるかもしれませんがご容赦ください……特に台詞系がすこぶるうろ覚えです……)

【開始前〜登場】

開始前、スタッフさんからクリアファイルを貰う。席にはクイズノックのロゴが描かれたポケットティッシュ。「すごい!クイズノックのイベントはおまけが豪華だ!」と嬉しさとともに席に着いた。

席に座ると舞台上のスクリーンにQRコードが貼ってあり、読み取ると15問ほどの4択クイズが現れた。
「すごい!クイズノックのイベントは待ち時間にもクイズを用意してるんだ!」と何も考えず意気揚々と解いていく。
が、その難易度に鼻っ柱はいつしかへし折れ、気付けば15問中5問という惨敗。わ、わたくし……ク、クイズノックは好きだけどクイズは……QMAとQKSでしか……。


そんなこんなしているうちに開始。

クイズの問題が現れそれを山本さん、須貝さん、乾さん、ふくらP、伊沢さんが一人一人登場して解いていくという登場。
それぞれの格好が赤、緑…と色分けされていること、一人ずつ出てくる演出こと、そして何よりシアターGロッソであることからちょっと戦隊っぽい格好よさがありワクワクした。

余談だが筆者が初めて行ったGロッソが「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」でレンジャー達がクイズをする回だった。その時はクイズがダメダメだったピンク(雉野)が闇堕ちするというトンデモない内容で……。お前たち、(クイズに)縁があるな!

ほとんどのメンバーが出されたクイズを即答するという登場もかっこいい。
須貝さん・乾さんは楽譜の曲を当てるというトリッキーな問題に少し手間取っていたが、見事に「どんぐりころころ」を当てる須貝さん。
筆者は分からなかった……知っている童謡でも、意外に音符からピンとこない。それを舞台の上で当てる土壇場力がすごい。

【企画①チキンレースボードクイズ】

ルールはふくらP司会の山本さん・須貝さんペアと乾さん・伊沢さんペアに分かれクイズを解く。
じゃあそのクイズはというと、開始前に観客に用意されていた15問クイズ、これを観客の正解率と本文の一部だけ開示されている状態で選択・クイズノックメンバーも回答する、という企画

「すごい!ただの開始までの暇つぶしじゃなくて、ちゃんと伏線だったんだ!」と良い意味ですごい驚きました。ただクイズノックメンバーが難問に挑戦するだけでなく、その問題を観客が事前に解いていることで難易度を肌で実感している。これにより、一気に演者と観客の間に連帯感が生まれたと思う。
しかも、クイズノックメンバーには4択という選択肢は存在されず、「無」の状態から導き出さないといけないという難易度UPがされている状態。ナンテーコッタ。

乾さんが正答率がそこそこ高い「トルコ」の問題を選ぼうとして、観客から「ヒェ〜…」という悲鳴が出てクイズノックメンバーが「なになに?!」と驚いたり、(4択だからトルコのお菓子の名前なんて当てられたわけで、無から導き出すとなると……)、山本さんがねぶた祭りのクイズで見事正解を書いた時、正解発表前に「おおっ……」と若干会場が沸いた時など一体感があってとても良かった。いや本当に4択ではなく無からねぶた祭りの踊り手の名称?の答えを当てたのは凄い。

これは「事前に観客が難しいクイズを体験している」からこそ起きた観客のリアクションであり、良い構成だなあと感じた。

【企画②勝ち残り4択クイズ】

今度は研究者たちのクイズ力が試される企画。内容としては、クイズのメンバーがくじを引き、引いた数字の人数分だけクイズノックメンバーの直筆サインが貰える。その後観客全員がクイズを解いて行き、最後まで正解し続けた者がもらえるというもの。

夜の部では伊沢さんが引いたくじだと「4人」(最大5人だったらしい)貰えることになった。

入場で手渡されたカラフルなクリアファイルはただの特典ではなく、回答用のアイテムだったのだ!(選択肢の色のクリアファイルを挙げる)

クイズの難易度はなかなかに高く、筆者は4問目くらい(パスポートの絵の作者は誰?)であえなく脱落…。だが、3問目くらいまでなんとか正解出来、そこそこの人数が脱落していた時は「もしかしてワンチャンあるかも!?」とワクワクして楽しかった。

最後、5人残った時に山本さんが「……もう5人で良くない?」と進言した後、伊沢さんがくじを引き直して『実は5を引いていた』ということにして、無事残っていた方全員貰えていた。こういう臨機応変に観客に優しい対応出来るのは良いなあ。

余談だが、去年のクイズノック放送中では筆者が参加した部で小さめの地震が発生した時があった。周りが暗かったのもあり、少し怖かったのだが壇上の伊沢さんや他メンバーが「落ちついてください」「大丈夫です」と言った感じで観客に向けて冷静に声掛けしてくれたので安心した記憶がある。

本番中の咄嗟の対応も慣れているのだと感じた。

【企画③QuizKnockvs研究者!「多答クイズ」】

この企画は最初から提示されていた者ではなく、観客がクイズノックメンバーが提示したいくつかの企画から投票(拍手)で選ぶというもの。

企画内容は『研究者が考えたクイズにクイズノックメンバーが答える』というものや、ネプリーグ系など様々なものがあった。

その中で夜の部で決まったのは表題の多答クイズ。
出された問題にクイズノックメンバーと挙手をして当てられた観客が答える、クイズノックメンバーは観客の答えと被ってしまったら脱落……というルールだ。

MCも観客投票(拍手)で須貝さんに決まった。

さすが投票で一位に選ばれただけ(僅差ではあったが)あり、須貝さんはめちゃくちゃ盛り上げ方が上手だった。
また、観客を指名する際も後ろの方までバッチリ見て当ててくれていたり(他メンバーによくそこまで見えるね!という感じで驚かれていた)、観客の服に対して「当てやすい服でいいね!」と言った旨のことをコメントしたりなどトークも面白く、盛り上げ役としても進行役としても名MCだったと感じた

クイズとしては「都道府県名と県庁所在地の名前が違う県は?」など一般常識の範囲で答えやすいものから「うまい棒の公式ホームページに載っている味は?」などちょっとマニアックなものまで。

観客が答え、メンバーと答えが被った時に当該メンバーが打ちひしがれるのが面白かった。まさに対決という感じだ。

特に印象的だったのは、「『お』がつく88星座は?」というクイズの時。須貝さんが当てた「虹色の帽子の少年」(すごい帽子だ……)が「オリオン座」と言って2人のクイズノックメンバー(ふくらPと山本さんであってるかな?)を倒した時だ。少年すごい。伊沢さんあたりが「後で少年におやつあげよう」って言っていたのも好き。

後、「うまい棒クイズ」で伊沢さんがシュガーラスク味を当てられてしまい「良い回答だぜ……!!」という断末魔と共に椅子から崩れ落ちたのも良かった。なんかちょっと格の高い少年漫画の敵役の倒され方。

また、クイズノックのイベントに子供も来ているというのもちょっと良い。クイズノックの活動、子供の頃に触れていたら絶対教育的に良い影響与えてそうだよなと思う。

【閉場】

ひとりひとりの挨拶。
それぞれがこのリアルイベントだけでなく、
「こんなにたくさんの人に自分が考えた謎解きを解いてもらったのは初めて」といっていた山本さんや、「東京ドームの人にこの規模のイベントを開催するのは初めて」と言われたという旨を話していたふくらP(すいませんこの辺超うろ覚えです)など、この2ヶ月間開催されたイベントに対して取り組んできたこと、その思いを感慨深そうに語っていたのが印象的だった。

また、伊沢さんが「全部のイベントに行けなくても、お客さんなりに楽しんでくれたら嬉しい」(すいませんこの辺超うろ覚えです)と言ってくれたことに少しほっとした。

東京ドームのクイズノックコラボ、中々数が多かったので筆者も全部は全然網羅できていなかった。

オタクは推しのこと全てを網羅しないといけない!!と思いがちではあるが(自戒)このように言っていただけると救われる思いである。

退場の際、伊沢さんがずっと色々な方向に手を振ってくれていた。いい人なんだなあ。

そして彼らが退場した後に……
そこまで関わっていた方のスタッフや東京ドームの運営のインタビュー、そしてエンドロールの動画流された。

筆者はにじさんじ(Vtuber)オタクなのだが、そちらでもにじフェスというイベントの裏方を映した動画を出していた。

どちらも華型となる役者の裏に大勢のスタッフがいる。リスナーは表に出ているものに目が向きがちだが、ここでこの動画を出したクイズノックからは「彼らにも目を向けてほしい」という思いを感じられた。
あとエンドロール、山本さんの謎解き担当量が半端なくて驚いた。

【終わりに】

アーティストのイベントと違い、歌や演奏に頼らないイベントというのはそれだけ「どう2時間近い時間を間延びせずに埋めるか」という試行錯誤が求められる。特にクイズノックは「クイズ」要素を求められているというある種縛りのようなものがある。

そこに対して、「観客を巻き込む形のクイズイベント」としてクオリティの高い内容を作り上げたのは素晴らしいと思った。

特にクイズというのは難問だと一般人的には「解けないからつまらないな…」とマイナスに思ってしまうものだが、今回の場合「チキンレースボードクイズ」では観客が解けなくても「挑戦しただけ」で楽しめる(クイズノックメンバーが自分達の解いた問題で苦戦している様に共感出来る・楽しめる)、「多答クイズ」ではある程度難易度を抑えた答えられるクイズという形でクイズに聡くない観客でも楽しめるようにしていた。

今回発表された10月の「500問耐久クイズ」、そしてクリスマスに大阪開催の「QK放送中」どちらも楽しみである。(大阪もぜひ配信してくれえ…)


私は去年彼らを知ったのだが、今から7年前は伊沢さん率いる大学生数人で立ち上げたクイズノックwebメディアから始まったらしい。
そこから7年走り続け、YouTubeは200万人になり、東京ドームでコラボイベントをするまでに大きな存在になったのは本当に凄いと思う。

これからも是非、YouTube上でもリアルでも様々な「QuizKnock」を見せてほしいと思う。

7周年おめでとうございます!

ちゃんとしている公式のレポート 10/6までのアーカイブチケットもあるぞ!

いやー……今回のイベント楽しかったし、もう少し謎解きやってみたいなあ……。
このイベントの次の日にやってたTGSのレイトン教授×クイズノックの配信も、ふくらPと山本さんがめちゃくちゃレイトンシリーズについて熱く語ってて、謎解き監修も凄い気合い入れてそうな感じだったな……。


よし、レイトン買ってみるか……!レイトンvs逆転裁判しかやったことないけどいけるだろう……!
……今年の春発表で今TGSで配信してるってことは、来年の春くらいには発売なのかも……!

https://www.layton.jp/jouki/


いつ!?(頑張れレベルファイブ)


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