うずしおシャトルラン
どういう風の吹き回しか、noteも始めることにしました。
こちらでもどうぞよろしゅうに。
初投稿は先週の土曜日に敢行した「うずしおシャトルラン」について。
そもそもの発端はこれでした。
四国在住の自称四国鉄として何たるざま。ということで、四国内に出かけることが決定。
次に目的地。香川の広島に松山の興居島、伊予長浜に祖谷に土佐久礼にと、四国内ですら行きたいところは山積みなのだが、まずは振り子気動車成分を補給しないと話にならない。この時点で選択肢がうずしおか宇和海のシャトルランに絞られました。
ではどちらにするか。どちらにしても楽しいのは間違いない。ただし、宇和海のほうは既に実行した人を知っている。そして、自分は今2700系を欲している。こうしてうずしおでの高松徳島単振動が決定しました。
行程は徳島を上り始発で発ち、下り最終で徳島に戻る6往復。実行数日前に宿を確保し、実行前夜に行動開始です。
ツイートでも紹介したとおり、お宿はJRホテルクレメント徳島。徳島駅の改札口から最も近い、JR四国グループのホテル(重要)です。
到着した時点で既に23時前。さっさと寝て翌朝に備えます。
いよいよ決行の7月3日。眠い目をこすりながら部屋を出て、発車数分前に一本目のうずしお2号に乗り込み、18時間弱に及ぶうずしおシャトルランの幕が開きました。
(寝坊してこの始発に乗れない可能性を考え、前夜までにシャトルランの予告をしなかったことをここに白状します)
2号では2号車最前列のかぶりつき席に座れたものの、道中では正直眠気に耐えかね、うつらうつらとしながら高松へ向かいました。日中より落ち着いた走りだったことも眠りへと誘いましたね。
高松には悠々と定刻着。折り返しだから一旦ホームに降りますか。
折り返しではありませんでした(不勉強)。3番線の2700系から5番線の2700系へ乗り換えます。
そう言えば、4番線に着いたしまんとから5番線のうずしお3号への乗り継ぎはこの↓時に一度やっていましたが、あの時はまだどちらもN2000系でした。たった1年半前のことなのに、かなり遠い以前のような気がします。
シャトルランに戻ります。続いてはうずしお3号。
うずしお2号共々、全てのうずしお停車駅に停まります。が、こちらは先ほどよりもきびきびとした走り。途中の讃岐津田では発車が約3分遅れたものの、その後の道中では加速できる限り加速して加速を止めるなりブレーキをかけるという、四国特急の醍醐味とも言うべき走りを披露。徳島には1分遅れまで回復してから到着。
3本目はうずしお6号。1日2往復の貴重な岡山直通便ですね。
お世辞にも混んでいるとは言えなかった2号、3号とは違い、ある程度席が埋まっているのが印象に残りました。近くの席には宇多津駅近くにある四国水族館に向かうらしい会話をしている親子連れもおり、そういう使い方もあるかと感心したり。
こちらも定刻で高松に到着。できればそのまま宇多津まで座席逆向き振り子全開爆走を楽しみたいところですが、折り返しに間に合わないので今回は高松でお見送り。
続いて4本目のうずしお9号。高松に残るベテラン、キハ185系の登板です。
いつもの休日ならゆうゆうアンパンマンカーが連結されているのですが、今日は無し。アンパンマン列車が登場した頃は私も極力避けていたものですが、走っているのが当たり前になると走っていないのは寂しいものです。(お手本のような身勝手)
定刻に発車した9号は、同時発車のマリンライナー22号にじわじわ離されながら高徳線へ。車内も走りも古めかしさが漂うものの、キハ185系から眺めると風景も心なしか郷愁を帯びて見えるのは新しい発見でした。
ただ、徳島駅にしれっと2分ほど遅れて到着したのはちょっとあれでしたね()
気を取り直して5本目。
このうずしお12号、停車駅が最速便の次に少なく、所要時間も最速便の次に短いというなかなかの韋駄天列車。めっきり減ってしまった屋島通過便の一角です。
この頃には空に晴れ間も見えてきて、気持ちのよい青空も眺めながら快走。屋島を通過すると持ち前の伸びのよい加速を見せつけ、130km/h近い高速での走りを長く堪能できました。
余談ですが、うずしおで最速を誇る13号と22号は、この12号より1つ少ないだけの停車駅で4分早いので、いかに飛ばした走りかが想像できると思います。興味のある方は是非高徳線へ。私もまた乗りたい(シャトルランでは行程に入らなかったため)。
高松の到着は12時34分。そろそろお腹が空いてくるころ。
一般的(?)な耐久乗車だと食事を摂る余裕すらない場合がままありますが、うずしおは高松側に40分前後のインターバルがあります。これを使わない手はない。
めりけんやで昼食にします。
ようやく折り返しの6本目、うずしお15号。
同時発車のマリンライナー34号とは抜きつ抜かれつの並走劇を繰り広げながら高松を離脱。こちらも青空の下気持ちのよい走りを見せ、徳島駅の3番線に到着。
間を置かず、折り返しのうずしお18号に乗車。後半戦突入です。2号以来のかぶりつき席にありつけました。
3番線からの発車の様子を最前列で眺めていると、車掌さんが車内改札に回ってきたので応対。
・・・・・・
まさかリアルで最初の捕捉が車掌だとは、予想もしていませんでしたね、ええ。ただ、冷静に考えて「かぶりつき席に単身で乗車」「デジタル一眼携行」「グリーン席のないうずしおで四国グリーン紀行を提示」は一般の客とは違う条件(オブラートに包んだ表現)が揃ってました。シャトルランしてるオタクがいるのを知っていれば、まず疑いようがなかったでしょう。・・・・・・いや何で知っているんですかね。
あまりの衝撃にツイートしたものの、衝撃が収まらないうちに二の矢が襲います。
・・・・・・いいんですかね。フリーきっぷでひたすら往復してるだけのオタクがこんなのもらって。
ちなみに今回利用している四国グリーン紀行は4日間グリーン席乗り放題20,950円のJR四国内最高値かつ最強を誇るフリーきっぷ。ですが、高松~徳島のうずしお片道は自由席の定価で2,670円なので6往復すると32,040円となり、余裕で元を取れてしまいます。土日のみ利用可の週末自由席早トクきっぷ2,720円というチートのようなきっぷを使っても、前後の往復を足すとグリーン紀行に軍配が上がります。
高松に到着するころにはようやく落ち着きを取り戻し、頭を冷やしに高松港のフェリー乗り場へ。近いうちに船にも乗らねば。
8本目、うずしお21号。
スマートフォンを充電しながらTwitterしてたのは覚えてるんだが、そろそろ不足していたうずしお成分を摂取し終えたのか、はたまた1本前の衝撃が強すぎたのか、あまり印象に残っていません←
何にせよ、この列車も3番線に到着。2分ほどで慌ただしく折り返し準備を整えます。
さすがに「まだあと4本もあるんか」などと、若干たいぎになって来ましたが、これを乗り越えると夕食です。
昼はうどんだったんだし、夜は徳島ラーメンで決まりですね(なお店の場所は高松)。徳島ラーメンもしばらく食べていなかったので、いい気分になって終盤に望みます。
いよいよ外が暗くなって、車窓には灯りしか見えなくなりますが、それはそれで夜しか味わえない車窓の楽しみというもの。吉野川橋梁から見える道路橋の灯りが温かく見えたのは印象的でした。
徳島からは最後の1往復。
高松に到着すると、TwitterでのFFさんが待ち構えていました。こんな夜遅い時間(※田舎感覚)なのにありがとうございます。
そしていよいよ最後の一本。気動車特急としては日本最多の運行本数を誇るうずしおの、最も大きい番号の列車です。
シャトルランもクライマックス。しかも、クライマックスにふさわしい最後のイベントが待っていました。
いやほんと出来すぎでしょ。しかもそれに終わりません。
車掌氏「グリーン紀行でしたら一番前のお席用意できますよ」
私「えっ?そうなんですか?」
車掌氏「ええ。車掌持ちの席ですので」
実は昼に券売機を叩いて33号の最前列を確保しようとしたものの、予約済みと表示されていて諦めていたのです。厚かましいとは思いつつ、この幸運と車掌さんのご厚意に心から感謝しつつ、1号車1番A席の旅客となりました。
途中、池谷以外の全ての駅に停まったうずしお33号は、1時間12分の短い旅を終えて徳島駅2番線に到着。無事にうずしおシャトルラン完走となりました。
改札を抜けると同じ列車に乗っていた方からも「うずしおシャトルランの人ですか?」と声をかけられ、労いの言葉をかけていただくなど、おかげさまで今までにない経験を予想もしていなかった方向でさせていただきました。
耐久乗車ガチ勢には及ばないながらも、この日の行動を見守り面白がり、そして見届けてくださった皆さんには改めて感謝申し上げます。
乗車中にツイートを検索していた限りだと、「普通に楽しそう」という声が目につきました。
結論から言うと、多少の疲労感と少なからぬ眠気はありますが、十分楽しいです。自分の場合は2700系成分もうずしお成分も不足していたので、恐らく一人でひっそりやっていても楽しかったとは思います。それでも今回のようにSNSで盛り上がってもらえるのは実に楽しかったですし、好きな乗り物を乗り倒すという楽しみ方をいくらかの人には新たに知ってもらえたのではないかと思っています。今後新たな耐久乗車やシャトルランも楽しみにしています。
それから、私のツイートを見つけてシャトルラン中の私を捕捉し、さらに一度ならずおもてなしをしてくれた車掌氏には、いくら感謝しても足りません。ツイートもしましたが、かの車掌氏こそうずしおシャトルランを広めた最大の功労者だと思っています。本当にありがとうございます。また徳島まで乗りに行きます。
反省点があるとすれば、うずしおの走りの楽しさを実況できなかった点ですかね。正直ここまで伸びる(ようなハプニングが発生すると思っていなかった)ので無理はないのですが。
これは次の機会があれば十分に活かしたいと思います。あれば。
長くなりましたが、以上で終わります。
お読みくださりありがとうございました。
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