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Ubuntu20.04LTSを入れてみた2021

Windowsの代替のデスクトップ環境としてUbuntuは使えるのか?

というのを確かめるために、手元にあるノートPCに入れてみた。
試したのはUbuntu20.04LTS。

結論

最初に結論を書いておくと、道具として使うならWindowsのほうがいい。
理由は以下の通り。
(1)設定がめんどくさい
(2)Windows用のフリーソフトやツールが優秀
(3)Ubuntuが快適に動くPCならWindows10も快適に動く
(4)必要ならUSB起動でいい

ここから先は、それぞれの理由を詳しく書くだけなので、読まなくてもいいです。

(1)設定がめんどくさい

Windowsと近い環境にするためにやったことは以下の通り。
・タッチパッドの有効化
・起動時にGoogleドライブをマウントする(google-drive-ocamlfuseのインストール、/etc/fstabへの追記)
・起動時にNASのドライブをマウントする(/etc/fstabへの追記)
・各種ソフトウェアのインストール

この他、ネットワークの設定やら細かい使い勝手をカスタマイズしようとすると、どうしてもLinuxのコマンドの知識が必要になる。
ほとんどそのまま使えて、設定変更もGUIで完結するWindowsのほうがストレスが少ない。

また、デスクトップを軽くしようとしてLXDEを入れようとしたところ、どこかでミスってうまく起動しなくなった。
(イメージバックアップからリストアして事なきを得た)

(2)Windows用のフリーソフトやツールが優秀

各種ソフトウェアのインストールをする中でいろいろと代替ソフトを探したが、Windows用のツールが優秀だということを痛感した。

Ubuntuでもほぼそのまま使えるソフト
・Chrome
・Atom Editor
・VSCode
・OBS
・Audacity
・Inkscape
・GIMP
・FileZilla

代替が必要だったソフト
・動画編集:Kdenlive
・画像ビューワ:Gwenview
・動画再生:VLC
・テキストエディタ:Leafpad
・スクショ:Flameshot

おおむね使えるっちゃ使えるんだけど、例えば動画編集だと自分はAviutlがに慣れてるので、使えないのは痛かった。
サクラエディタも(仕事で使ってるのもあり)似たようなソフトがほしかった。

(3)Ubuntuが快適に動くPCならWindows10も快適に動く

今回Ubuntuを試したのはノートPCで、第5世代のi5が乗ってるやつ。
二年前くらいに中古で買ったやつだが、Windows10Proがついて22,000円くらいだったもの。
メモリは4GBだが、Windows10も普通に使えている(といってもテキスト編集くらいしかしてないけど)。

で、もちろんUbuntuも快適に動くのだが、Ubuntuが快適に動くマシンならだいたいWindows10も快適に動く。
わざわざ苦労してUbuntuを選択するメリットはあまり多くない。
もし自分が金のない学生で、拾ってきたPCを再利用するとかであればよかったかもしれないが、それには知識も必要になる。
結果、あんまり存在意義が思いつかない。

(4)必要ならUSB起動でいい

Linuxのコマンドは小回りが利くので、たしかにちょっと欲しいなと思うときはあるのだけど、わざわざ内蔵SSDにデュアルブートでUbuntuをインストールしても、使える領域が減ってトラブルの元が増えるだけ。
USB3.0で接続できるUSBメモリとか外付けSSDを用意しておけば、そっちに入れれば事足りる。
加えて、コマンドが使いたいだけならデスクトップ環境もいらないので、Windows上に仮想環境作ってCentOSでも入れたほうがより小回りが利く。

というわけで、OS自体をいじって楽しんだり勉強とかが目的でなければ、Windows10を使うのが良いと思いました。

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