サッカーの審判について考える①

先日、サッカー4級審判資格を更新しました。

社会人1年目か2年目に取得して以来
もう10年以上も更新を続けているこの資格について
いろいろと思うところを書いてみようと思います。

ハードルが下がった審判資格の更新

以前は講習会に参加しなければならず
日程も限られているためなかなか大変だったのですが
2010年あたりかな?eラーニングが導入されたことで
更新のハードルがかなり下がりました。

当初はIEしかダメだったのがChromeにも対応するようになり、
ついにはスマホでの受講が可能に!

スキマ時間を活用して
あっという間に更新が完了しました。

審判やらなきゃ昇格できない!?

神戸市では、1部リーグの試合の主審は協会から派遣されますが
それ以外、つまり1部の副審及び2部以下の主審・副審は
同じ会場で前後の試合を行う各チームに割り当てられ、
必ず有資格者が担当することが義務付けられています。

不履行の場合は棄権扱い(0-5の不戦敗)で勝ち点マイナス3
さらにその時点で昇格の権利を失うので
残り試合を全勝して数字上はテーブルのてっぺんに立っていても
翌年も同じカテゴリーで闘うことになります。

そして、人数不足など他の理由も含め1シーズンで2度棄権すると
リーグから除名されるという厳しい処分が下されます。
(実際、同じリーグのチームが除名されたこともありました...)

ちなみに人数不足での棄権というのは
1部なら11人、2部なら10人、3部以下なら9人が
キックオフの時点でその場にいなければならないというルールです。

本来なら7人いればサッカーの試合は成立するはずですが、
例えば11人vs7人で行われ大差がつく試合が頻発するようなことがあると
順位争いも公平感がなくなりますし
リーグの質も落ちてしまいますからね...

つまり、神戸市リーグに所属しているチームは
年に1度でも人数不足や審判不履行の試合があれば
その時点でジ・エンド。

だから戦術とかフォーメーションとかサッカーの内容なんかは
極論どうでも良くて
とにかく選手を確保し、審判の役割を全うすることが
上を目指すための大前提となるわけです。


僕は選手をやりながら運営にも携わっていて
登録など協会絡みのことはほぼ一手に担っている状態なので

毎年他の有資格者がちゃんと更新をしているか確認しなければならないし
期日までに登録費の入金を会計担当に依頼しなければならないし
試合では審判の割当をすっぽかさないように何度も日程表を見返すし
当日みんなが無事会場に到着するかドキドキしているし...

という感じでなかなか大変なんです。
※以前はこれに加えて選手証の管理もあったのでさらに責任重大でした。
スマホアプリに移行してくれて本当に良かった...

今年も資格は得たたけれど。

そんなこんなで来年も審判を務める機会がありそうなんですが、
ここで問題になってくるのが昨今のルール改正。

オフサイドやハンドなどゲーム内で頻発する事象に関することが多く、
その内容もかなり複雑になってきているんです...

eラーニングでの講習内容は
大事なポイントをギュッと詰め込んだ感じなので、
短時間ながらルールの理解や知識の整理がしやすいと
個人的には思っているのですが

それでも1回受けただけで全てのルールが頭に入っているかと言えば
残念ながら「否」なんですよね...

とはいえ、仮にも資格を取得した審判が
「知りませんでした」では済まされないので
特に主審をする時に備えてきっちり頭に叩き込む必要があります。

幸いにも、神戸市リーグでは
年度ごとに新ルールを適用することになっているので
シーズン中にいきなり判定の基準が変わるようなことはなく
オフシーズンに準備期間がとれるのは助かりますが...


心の変化

さてさて、選手をしながら審判資格を更新し、
年に何度か審判を務め続けているうちに
自分の中で明らかに考え方が変わってきていることに気が付きました。

特に、Jリーグの試合などでで審判のジャッジが
(大抵の場合は悪い意味で)話題になってしまい
「明らかな誤審だー」「これだから日本の審判レベルはー」
という意見をSNSやネットニュースなんかで目にした日には
何とも言えない感情が沸き起こってくるようになったんですよね...

ちょっと長くなりそうなので、
続きはまた次回に。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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