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水菜の水耕栽培 1日目

2022年2月19日(水)未明
えいやっと思い切って、水菜の水耕栽培を始めてみた。
「これが食えたらなあ」と、カランコエの黄色い花と緑色の茎や葉を見て何度もイトオテルミーの兄先生がつぶやいていたのが主たるモチベーションというか発火点だ。

2021年春から今まで、私はカランコエの挿し木とさし芽の世話に追われていた。今も追われ中である。
2020年の秋に、ホームセンターでカランコエの小ぶりの鉢を買った。
黄色い花の鉢と赤い花の鉢。帰宅してから小型のプランターに寄せ植えして、茶の間の窓辺近くの棚の上に飾った。
冬から春にかけて、カランコエはずっと花を咲かせ続けてくれた。
4月過ぎ、5月頃には花は終わり、残ったのは徒長した枝のジャングルだった。
「カランコエの伸びた枝は、土から10センチくらいのところまで切り戻す。上部なのでまた枝は伸びてくる。切り取った枝は挿し木やさし芽にできる。簡単にできる」といったことがネットに書いてあった。
 植物であっても、バッサリといのちあるものを捨てるのがしのびない私は、剪定した徒長枝をすべて、5センチ前後に切って、小さいポリポットに「挿し木・さし芽の土」を入れて、差して水を与え、窓辺に置いた。
土に差すにはある程度、茎だけの部分が必要だったので、カットした葉もポリポットに入れて差し葉にした。
夏まで室内に置いておいたら徒長したので、夏からは外栽培に切り替えた。
挿し木はもう、ポリポットでは狭いくらいになっていたし、多肉植物で「サボテンの土」のほうが適していることも分かったので、3号鉢を買い、土も徐々にサボテンの土に替えて、外に出した。
直射日光を避け、北側に置いた。
やわらかい日光と雨が案外好きなのも、観察していたら分かってきたので、徐々に野生に近い育て方をしていったら、丈夫になっていった。
葉も濃く厚くなり、茎も太くなり、節間も詰まる。
毎日見ていると、そういうことが丈夫になったサインだと分かった。
冬になると枯れてしまうのも分かっていたので、冬が来る前に部屋に置いた。
なかなか花芽がつかないので、段ボールをかぶせて短日処理も10月頃から毎日やった。
すると、花は咲いたがイネの花みたいに、緑色のがくだけで花びらがつかない。
ネットで相談して、液肥をあげてみた。
そうしたら、徐々に花がつきはじめた。
現在、部屋に残っている花たちはこんな感じである。

確かに、部屋が花で飾られるのは素敵だ。
ただ、あげられる人はもう多分いないし、カランコエは毒性があるので、こんなに沢山育っても食べることはできない。(触るのは問題なし。茹でて食べたりすると具合が悪くなるらしい)
それに、今回はまあ顔のわかる人にあげる程度ではあったが、会社の登録商標がついている植物は、本来他人への譲渡はできない。販売とかすると完全にアウトだ。ということも調べていくうちに分かってきた。
という訳で、今咲いているカランコエは、観賞用に2株ほどを残して、あとの株や葉は、雪が解けて外でも枯れずに生きていける温度になったら、可哀想だが地植えに切り替えて放置する予定だ。
今後は、飾るにしてももっと色々な植物でバラエティを持たせたいし、「増えたら食える」ものに切り替えていきたい。人にあげたり売ったりするのはご法度でも、自分たちの腹に納める分にはノープロブレムだからだ。

そんな訳で、かねてからやってみたかった「室内での冬場の家庭菜園」を、勢いで始めてみることにした。

そもそも、前から室内で何か食べられる植物を育ててみたいなあという願望はあり、100均にあった「水耕栽培用容器」を買っていた。
容器を留めるセロハンには、「豆苗を入れて水を張ると増えます」と書いてあった。うちは豆苗を食べる習慣はないので、まずは昨年だか一昨年買った水菜の種を使うことにした。

作り方は、こちらのサイトを参考にさせていただいた。

食器洗い用スポンジから、堅い部分をひっぺがす。
大体3センチ四方くらいに切って、十字にカッターで切込みを入れる。
部屋に常備しているペットボトルの水をひたす。(飲み水用に数本おいている)
小皿に種を入れ、ピンセットで1区画に2粒埋め込んでいく。

前々からやりたかったことだが、他のことをやってから、と延ばし延ばしにしてきた室内家庭菜園。
後押ししたのは、今週一週間、ちゃんと出勤できた自分に、なにかご褒美をあげたくなったからでもある。

出勤するのなんか当たり前。
ほとんどの人はそうだろう。
定時で帰るなんて生ぬるい。こっちは残業も休日出勤もしている。
そんな人も大勢いるだろう。
かつての私のように。

しかし、私は過労で身体を壊した。
うつ病そのものではないと思うが、心身症のようなものになった。
一度は治ったが、再発もした。
それが、ここ5~6年の生活だ。
だから、今もまだ、定時まで毎日出勤するだけでも、本人にとってはかなりのチャレンジなのだ。
今年に入ってから、ちゃんと週に5日休まずに通えた週はこれで2回くらい。
あとは、心身症の症状が出て休んだり、風邪をひいて休んだりと、ちゃんと一週間を通して出勤できた週があまりなかった。

今週も、あまり調子は良くなく、まだ朝のルーティンをやる気になれない。
だましだまし、朝食に呼ばれるまで寝て体調を整えて、食べたらすぐに車で送ってもらって、やっと席についてなんとか定時までやりすごすような日々だった。
それでも、今週は木曜日あたりから少しずつ、人の手伝いをする気持ちにもなり、単純な仕事ではあるが手伝いができたりして、充実感も味わえた。

そんな自分に、ご褒美を与えたい。
そうだ、室内家庭菜園をやろう!
という、自分の脳内のいきさつで突発的に、本日未明から始めてみた。

数年前の種だから、全く芽が出ないかもしれない。
それなら、種を買ってまたチャレンジするだろう。
そんな訳で、少しずつまたこのnoteに育ち具合、育たなさ具合などを綴っていってみようと思う。

考えてみたら、最初に過労で倒れて休職し、ふさぎこんでいた頃、イトオテルミーの先生から、「植物を植えてみるのも、気分が良くなるかもよ」とアドバイスをもらって、100均の多肉植物を買ってきたのが最近の植物育てのきっかけだった。その多肉植物は徒長し、剪定しなどを繰り返し、今もうちの茶の間に生き残っている。
確かに、植物を触っていると、心が癒されるのを感じた。
そこから、春~秋までは、ガーデニングが趣味のひとつとなった。
草むしりも好きになった。
冬は東北の日本海側、大地は雪で閉ざされてしまうので、室内で何かしら植えるのが楽しみになった。
ある年は、レモングラスを秋に彫り上げて、部屋で冬越しをさせたこともある。確かに生き延びていてくれたが、6月に外に植え直したら枯れてしまった。昨年と今年はカランコエの世話で一杯一杯になった。
カランコエは、水栽培もできた。だんだん根っこが水の中で生えていくのを観るのは面白かった。今は玄関先で枯れる手前くらいになっているので、いずれ暖かい場所で養生させてあげたい。

本当は、家庭菜園のサイトに書こうかとも思ったのだが、カランコエのことも書かないと自分の気持ちの流れを説明できないので、あえてnoteに書くことにした。今後も、水菜の事も書くけど、カランコエの事も書くかもしれない。

誰得か分からない。
でも、こんな記事だけど、読んでくれた人、ありがとう。

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