見出し画像

お茶当番が意外と楽しかった事実

これは、厳密に言うと「はたらく」に該当するのかどうか、分からない。
ただ、職場の皆が、快適に働くためには、やはり水分補給は大事で、冬場は冷たいものより暖かいものが身体に良くて、だから、電気ポットのお湯を補充したり、使用済みのティーバッグを流しの生ごみバケツにときどき捨てに行ったりする、「お茶当番」というのも、一応「はたらく」のカテゴリーに入れてもらえると嬉しい。

そんな訳で、この間お茶当番をした時の話。
使用済みのティーバッグを捨てる、お湯を電気ポットに汲み足す、夕方は電気ポットを流しに置いてお湯を使いながら、ふきんと台ふきんを洗う。

けっこう、お茶当番の日は、流しに行くことが多い。
そうすると、流しに来た他の人と会う。
数カ月前まで、うちの係で働いてくださっていた、会計年度職員の、元気なH氏と会った。
H氏は、今は確定申告の時期なので、私の課の別の係で働いている。
もともとは郵便局にお勤めだったそうで、快活で気さくで、話しやすい方だ。
「そちらはやっと、ひといきですか?」と、確定申告終了までの忙しさをねぎらった。そして、「ご自身では確定申告はされましたか?」と聞いてみた。ご自身でも申告はされたらしい。そういうことを扱う部署なので、分からないことも聞けて便利だったのではないだろうか。家族を扶養につけられたので、節税できた、とおっしゃっていた。
それと、コロナワクチンはもう接種されたかについて聞いてみた。
年齢が上の方なので、2月中に終えたとのこと。副作用は、倦怠感は出たけど熱も上がらず、軽い症状で済んだとか。
私も、先週ワクチンを打って、熱が37.7℃も出たことを話した。
「人それぞれみたいですよねえ、モデルナは」とH氏。

次に流しで合ったのは、うちの係のUちゃん。
自分からは語らないが、オタクである。
この間、新潟の映画館の一階で藤田和日郎氏の展示会をやってた、とこの間お茶のみ場で話したら食いついたので、「藤田氏の作品ではどれが好き?」「アニメにもなったうしおととらと、からくりサーカスくらいです」「私、からくりサーカスアニメ見たよ。リメイクなんだっけ?」「うしおととらがリメイクで、からくりは初アニメです!」Uちゃんは知識が正確だ。
やっぱりこういう話題は、職場ではコロナ禍ということもあるし、茶のみ場でもとなりの課に話が筒抜けなので、あんまり大声で長話もできない。

そして、帰り際に流しに寄ったMちゃん。
彼女はガチオタで、この職場で唯一BLゲームの話ができる、わたしにとって貴重な話し相手でもある。しかし、話題が話題なので、表舞台では話ができない。だから、給湯室はこういうはなしをヒソヒソッとするのに絶好の場所なのである。
「この間ね、スイプの劇があったらしくて、スイプ友が公演行ってきて、撮影OKの動画撮ってきてアップしてたんだよ」
「スイプですかぁー。舞台ですかぁー」感慨深そうだった。私もだ。
「そうえいば、最近は韓国の〇〇というBLスマホゲームで自分の気持ちを慰めています」とMちゃん。彼女には小さい男の子がいるので、なかなか大きな画面でBLゲームを楽しめないのが最近の悩みだと、前も流しで語っていた。
「18禁なんで、Google Playにのってないんですよ。後でLINEでURL送りますねー」と言って別れた。

お茶当番をやると、流しに行く回数が増える。
流しでお茶当番の仕事をしていると、他の人がやってくる。
だからこその、色々な会話が弾んだひとときだった。
話ていた時は、私も相手も笑顔になっていたんじゃないかと思う。
という訳で、「お茶当番が案外楽しかった」話でした。

#はたらいて笑顔になれた瞬間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?