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もう一度行きたい、カタビーチ

とにかく、行くのなら「オンザビーチ」(道路を渡らないでいきなり水着でビーチに出られるという意味)のホテルが良かった。

20代の頃、アーチストのファンイベントで、3年ほど連続でハワイに行ったことがある。あてがわれたホテルはビーチから若干離れていた。ハワイは公道で水着姿で歩くのは禁止されているので、泳ぎに行きたい場合は、水着の上に服をはおらなければならない。また、外国で盗難も用心しなければならないので、濡れてもよいプラスチックの財布に小銭だけを入れて、水着の上にTシャツやパンツを羽織り、車の行き交う道を渡らないと、ビーチに到達できないのだった。
しかも、ビーチには店もなく、テントも持ち込めない。荷物預かりもない。
せいぜい持っていけるのはバスタオルくらいだ。
色々と不便だった。

一方、ホテルからすぐビーチに出られるホテルもいくつかあった。
そういったところは、ワイキキビーチでは数えるほどしかない老舗の有名なホテルだ。一泊安くてひとり7万円は下らない。
庶民には憧れのオンザビーチホテルだった。

だから、自分で自由にホテルが選べるのなら、あの、水着の上に服をわざわざ羽織って、車をよけながら道路をわたる、という煩わしさから解放されたかった。そして、値段も重要だった。庶民なのでワイキキのホテルのような高い所は選べない。そういった意味からも、今回のホテルは当たりだった。

2019年年末から2020年年始、めったにない9連休。
寒い東北からこっそり抜け出して、暖かい南国で過ごしたかった。
色々なリゾートを物色したが、結局プーケットのカタビーチに、オンザビーチで値段もそんなに高くはないホテルを見つけた。
口コミもけっこう良い。
予約を入れたのは、残暑の9月だった。

行ってみて、驚いたのは、ホテルの中庭からすぐビーチに降りる階段があったことだ。
ホテルの部屋から中庭へのアプローチも美しくて、感動した。


朝食は、ホテルのビュッフェ。一部は中庭に出ていて、小鳥を眺めながらベーコンエッグやマンゴーなどをつまむ。

中庭に温水プールがあるのも良かった。
一角にはプールバーがあり、昼下がりはハッピーアワーという割引タイムで、少し安くカクテルなどが飲める。
ビーチでひと泳ぎして、中庭に水着のまま戻ってプールに入ってざっと身体の潮を落とす。プールの中にもコンクリートの椅子があって、程よくぬるいプールに入ったままカクテルを楽しむのは最高だった。
もちろん、中庭にはビーチベッドが沢山おいてあった。
前評判ほど混んではいなかったので、いつでも寝そべることができた。

ビーチに面したレストランもあった。
ここで夕食をとったことがあった。
外は、ランタンがときどき飛んでいる。
幻想的な眺めだった。
ミニステージでは生演奏もあった。

ホテルの名前は「ビヨンド・リゾート・カタ」。
コロナが収束したら、また行ってみたい。

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