株式会社ゆめみのシニアアーキテクトの給与公開

前提条件

株式会社ゆめみにおけるT8の立場は創業時期(2000年頃)からのメンバーで、職域的にはサーバサイドエンジニアの中での『シニアアーキテクト』という比較的高い役割を期待されている。

本年度よりゆめみの給与に関してはこの職域毎に給与の幅が目安として決まることとなった。

ちなみに給与自体は自己申告制が始まったので、短期的には上記の職域ごとの目安を超えた給与を受け取る事ができる。(※将来の制度を保証するものではないので、永続的に希望学を受け取り続けることができることを保証はしない。)

前回の記事で、下記のようなことを書いた。

これ(※給与や経費の使い方に関する利己的な振る舞いを防ぐこと)に一番有効なのが『個人が使った全経費と成果物の可視化』と『社員全員の給与の公開』だと考えているのだが、ゆめみでは現在社員の給与を個人情報と認識した上で社内でも公開しないこととしている。(自分から言うのはOKらしい)
そこらへんを考えた上で、とりいそぎ、次の記事では私の申請した経費および給与額の公開に踏み切りたい。

実は前回の記事を公開したその日の夜に人事の方からSlackであるメッセージが入ったことにより、今回の給与額公開を本当に実施するかは週末の間悩み続けていた。

問題のメッセージは後述するが、

『前回の記事ではああ言ったけど、あれは嘘だ。奥さんにも相談した結果、やっぱり公開しないです。ごめんなさい。』と言いたくなっていた。

ただ、株式会社ゆめみの社内で、『自分の給与はどれくらいが適切なんだろう?』と考える手助けや、もしくはゆめみへの就職、転職を検討している方のベンチマークとなることを期待して公開することとしたい。

あと、『ゆめみは給料が安いので辞めとけ』という転職サイトの情報に対して、『確かにそうでした。ごめんなさい。でも、もう違うんだよ!今は夢があるよ!』との主張を兼ねて。

T8の申請した経費について

おそらくだが、経費を比較的自由に使える弊社の中では圧倒的に使っていない方だと思う。基本的な考え方が、経費として使うくらいなら給料くれよ。と思っちゃうタイプ。(これは経費の理念に反するので良くない考え方ではある。)

去年度申請した経費はドンキのMugaPCの2万円+MicroSDカード2000円くらいだったと思う。(※当然だが、他にも機器は沢山使っていてそれは経費の形ではなく直接物品として支給されているがそちらは今回除外。)

お客様のところに行く交通費も精算や管理がめんどくさいので京都出張など額の大きなものでない限りはここ数年出していない。(これはみんな出してください。)

深夜作業後の帰宅に関しても申請すればタクシー代くらい出るのだが、めんどくさいし基本ケチなので朝まで待ってから始発電車で帰っている。

T8の給与について

こちらが本題。ゆめみには退職金制度がないので、この給与が全額になる。

実際のところあまり興味がなかったのでちゃんと管理していなかったのでわかる範囲のみ公開。興味がなかったのは給与が少なかったから。

2001年度分 25歳 入社時
 → 創業時メンバーの一人として、役員以外の社員は大学院卒、大学学部卒、高卒(私のみ)を含めて全員一律で500万円/年 からスタート、この時は残業代込み込み。
この頃は創業期のベンチャーの例にもれず、死ぬほど働いた。死ななくて良かった。

2011年度分 35歳 社員として勤続11年目。
 →記録に残る最古の給与額:約570万円
 震災の影響もありこの年の景気が悪かったためほとんど残業をしなくなったのもあるがそれまでの残業の多かった年と比べるとだいぶん少なかったと思う。

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2015年度分 39歳 社員として勤続15年目
 →記録が残っていないが約650万くらいだったと記憶している。

2017年度分 41歳 社員として勤続17年目
 →約740万円、片岡の『750万円の年俸くらいになるように100万くらいベースを上げるから頑張って。』の一言でベースアップ 

ただし、この給与に関してもこの業界で成功したい優秀な若者から見たときには『ベンチャー創業期から20年近くやってきて、この会社で続けることの夢がない』と言われるものだったようだ。
非常に優秀な社員だったが、彼はその後転職して新天地で非常に活躍している。そう。ベテランが適当な給与に甘んじていることは会社全体から見たときに害悪ですらあるようだ。(それまで永いこと低かったので自分では満足してた。)

この後急展開を迎える事に。

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2018年度分 42歳 社員として勤続18年目
 →約940万円、1年間でいきなりおよそ200万円アップ。実は自分の給料がアップしていたことを知らなかった。社内で職責ごとの給料のレンジテーブルが公開されていて、その中で「T8さんのレンジだと900万~もらってる事になってますよ?」と聞いてからはじめてアップしていたことに気がつく。
この急激なベースアップはこの後の給与の自己申告制における上限キャップ圧力にならないようにするための措置という理解をしていた。(つまり、社内では公開されても良いもの。)

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2019年度分 43歳 勤続19年目
ここからは給与が自己申告制に変わるが、その前の年に十分アップしていたのでしばらくはそのままでいこうかなと。そのうち1000万プレイヤーになるのが目標かな。。。
、、、と思っていた。。。がそう甘くなかった。

給与公開をためらった原因となる問題のメッセージ

ここまでの範囲では(ここ最近に関しては)自分的に、『十分すぎる評価をもらってゆめみに長く居てよかった。』と感じるものだったので、給与を公開することでゆめみの他の社員への励みになるしベンチマークにもなると思って公開を決意した。(家族に迷惑かける可能性もあるし、お客様にも私の給与が見えてしまうというリスクが有るゲスな行為ではあるのだけど。)

しかし、その日の晩に以下のメッセージを頂く。

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正直この金額にビビってしまったため、この記事を公開すること自体がためらわれたというオチ。なんかもうこれだけ貰ったら頑張らないとあかんやん。

こちら、正式な辞令を頂いたら金額を追記するかもしれない。(今年の年末では増加は半年分になるので、まだ提示額には届かないはずですが。)


まず、隗より始めよ!的に自己申告もせずに給与が上がってしまったのですが、こんな会社に興味がある人、twitter @tarupachi に連絡ください。仲間を募集中です。

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