「綺麗事」で済ませんな

欲(欲望)は人間にとってなくてはならないものだと思う。

「僕(私)、あまり欲がないんですよね。」という人もいるが、そんな人もきっと「食欲、睡眠欲、性欲」は少なからずあるはずだ。でもそれだけなのか。向上心(意欲)、物欲はないのか。心ではなく、人間の身体が欲している三大欲求を満たすだけで、果たして生きていると言えるのか。脳の司令のままに、ものを食べ、眠り、呼吸をして、ただ心臓を動かしているだけで本当の意味で生きていると言えるのか。それは果たして人生と言えるのか。

欲ばかり満たす人生もいい。欲に負けず節制するもいい。人それぞれの生き方、人生がある。ただ、今これを読んで、やりたいこともなく、欲しいもの(好きな人、他人からの信頼、なんだっていい)もなく、ただ毎日同じ生活の繰り返しをしている人がいたら、自分の生活を見直して欲しい。その生活を続け、やがてそれが「人生」になったらあなたは死ぬその瞬間に後悔しないのか。寝る前のほんの少しの時間でもいい。少しだけ考えて欲しい。

堅苦しく書いたが、僕は自分で、「欲のままに生きていた時もあったな。欲に負けず節制している時もあるな。どちらも楽しいな。」と思っていて、その楽しさを人に伝えたいだけだ。

親の金で大学に入り、自分のやりたいことをやりたいようにただ楽しんだ。運良く稼げる仕事ができ、稼いだ金で物欲も満たした。そんな生活を続け、ろくに親孝行もできないまま、親のような存在だった祖母を亡くした。欲のままに生きた代償は大きかった。でも楽しかった。すごく楽しかった。

自由にやらせてくれた親には感謝しかない。今後悔しても遅いし、その経験をもとに今節制しているからいい。そう思う。そう思おうとしている。

これだけ書いておいて読んでくれたあなたに何も伝わらないのは困るし、僕の拙い文章力ではうまく伝えることができていないかもしれないので、何が言いたいかを最後に。

「欲のままも、理性で押さえつけるもいい。自分で選べ。毎日の生活の中で選択肢を見つけろ。自分の人生、何をしたっていい。」

長いのに読んでくれてありがとう。たまにこういうことを書いたり発信すると、「綺麗事」と言ってくるやつがいる。そいつらにひとことだけ言いたい。『俺の考えを「綺麗事」で済ませんな。』