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生まれた時

もうすぐ51歳の誕生日。50年ってあっという間。「おばさん」になり、ようやく生きるのが楽になりました。振り返るとちょっとおもしろい人生の始まり方でした。

私が生まれたのは、名古屋の小さな病院(産婦人科以外に外科とか内科も兼ねているような)でした。
検診のたびに、若かりし頃の母は姉の時に比べるとお腹がでかいのが気になり「双子じゃないんですか?」と尋ねても、医者は「1人です」と言い張ったそうです。
当時、エコーのようなちゃんとしたものではないものの、お腹の中の赤ちゃんを見れる機械はあっらしい。それが壊れていたことを看護師が出産した後になってこっそり教えてくれたそうです。

予定日を大幅に過ぎても陣痛が来なくて、陣痛促進剤を使って出産した母。
吸引でひっぱられたせいでぴよーんと伸びピーナッツ頭になった私が無事に産道から出てきた直後、医者はなんと「もう一人いるぞ〜」と言ったのです。10分後に妹が産道から出てきたのです。

出生時の双子の体重2900gと2800g。現在の双子の身長は168cmと167cm。双子の割に大きく生まれ、2人そろってスクスクとでっかく育ちました。

子どもの頃、笑いながら母は言ってました。「あんた達は、運が良かったんだよ。ヤブ医者だったけど無事に生まれて健康に育って」。2人そろって生きてて良かった。笑い話になって本当に良かったと改めて思います。

この話にはおまけがあります。
双子の出生時に父はなんと呑気に麻雀してました。祖母によると雀荘の電話口に出た父の第一声が「また女か〜、双子か〜」と明らかにがっかりしていたそう。その話をきいて、こっちこそそんな父親で心底がっかりです。

もうひとつおまけ。なんとあの堂々と誤診したヤブ医者は、後年に傷害事件をおこして警察に捕まったそうです。


明石市にある「くるみ」のたぬきケーキ



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