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夢を買う

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日曜日、雪が舞う中いろいろと用事を済ませ、たまに行くスーパーへ寄りました。

駐車場はいつもに増していっぱいで、キョロキョロ探しながらやっとのこと駐車場のかなり端の方に止めることができました。

駐車場内は、私と同じように駐車スペースの空きを探している車がいっぱいです。

大変だなぁ💦なんて思いながら歩いているともうスーパーの入り口まで来ていました。

入口の自動ドアが開き、向かいから歩いてきた一人の高齢女性の方から、いきなり「この辺で宝くじ売り場があるん知らんで?」と尋ねられました。

私は一瞬、私に聞いたのかな?この辺りに宝くじ売り場ってあったっけ?と矢継ぎ早に思いましたが、お饅頭屋さんの駐車場の前にそう言えば宝くじ売り場あった!って思い出して、その女性の方に、「ここを出てまっすぐ行ったらお饅頭屋さんがあって、その駐車場の前にありますよ」と教えて差し上げました。

女性の方は私に尋ねる前にもどなたかに尋ねたけれど、よくわからなかったみたいで、私にもう一度尋ねたと言います。

私の拙い説明で場所がわかり、「ありがとう、行って見るわ」と嬉しそうに歩いて行かれました。

宝くじかぁ…あの方は年末ジャンボ宝くじ(まだ売ってるのかどうか知りませんが)を買うつもりだったのかな、と思いました。

ジャンボ宝くじの当選確率は1000万分の1。東京ドームの収容人数が4万5000人だとすると、東京ドーム約222個にひしめき合う人の中から1人が選ばれるのと同じ確率なのだそうです。

宝くじを買うことに対して、夢を買っているとおっしゃる方もいるし、会社の同僚とお金を出し合って何十枚も買われている方もいるでしょう。

当選者がよく出るという売り場にできた長蛇の列をニュースなどで見たこともあります。

買われる方はいろんな夢を描き、宝くじに夢を託されているのでしょう。宝くじの売り上げは自治体の収益になり、市民へ還元されているということですが、それにしても1等の当選確率の低さを知って、改めて『私は買わない』との思いを強くしました。

300円を得るために3,000円払うと思ったら、やっぱりもったいない気がします。

あの高齢の女性の方も、できればご自分のためにお金を使ってほしいと思いました。

でも抽選までのワクワクする『夢を買っている』のだから、そんなこと余計なお世話なんだろうなと思い直しました。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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