時間を止める三ステップ②
《第一、第二ステップ・前編》
「時間を止める三ステップ」の中の第一、第二ステップは一まとめにしてお話しする方が分かりやすいと思いますので、そうさせていただきます。
第一、第二ステップには共通点がありまして、それは、どちらも心をフルに働かせることを目的としている、ということです。第一、第二ステップで皆さんに取り組んでいただくことは違っていても、どちらも心をフルに働かせることを目的としたものであるという点では同じだということですね。
もう少し詳しく言いますと、心をフルに働かせるための手段というのは二つあるのですが、その一つ一つを第一、第二ステップにおいて皆さんに講じていただくことになる、というわけです。
このように申し上げると、前回の記事の内容を覚えておられる皆さんは次のような疑問を抱かれるかも知れません。
「時間を止める三ステップ」の目的は見方を変えれば心を脇に置くことでもあるはずだ。なぜなら、時間を止めることと心を脇に置くこととは二つの別の事柄なのではなく、不可分の関係にあるものだからだ。それなのに第一、第二ステップにおいて「心を脇に置くこと」の逆、すなわち「心をフルに働かせること」をするのは矛盾しているのではないか?
この手の疑問を皆さんが持たれたとしても無理はないと思います。確かに、見方によっては「時間を止める三ステップ」の目的とも言える「心を脇に置くこと」と「心をフルに働かせること」とは矛盾し相反するものですからね。
しかし、このようにお考えください。
「時間を止める三ステップ」に前述のような第一、第二ステップが設けられているのは、「心を脇に置くこと」もしくは「心の働きを停止させること」という最終的な目的を実現するためには必要なものだからだ、と。
「心を脇に置くこと」もしくは「心の働きを停止させること」という最終的な目的を実現するためには、その過程において一時的に「心をフルに働かせること」が必要であり、そのために第一、第二ステップが設けられているんだってことですね。
「心をフルに働かせること」がどうして「心を脇に置くこと」もしくは「心の働きを停止させること」に繋がるわけ? と思われるかも知れませんが、今はそういうものなんだと頭に入れておいてください。
今回の話は以上です。
中島タローでした。
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