④悟り式客体化の技術で傷ついた心も超えてゆこう

今日ヤフーのニュースで、あることがきっかけでツイッターを休止した歌手が居ることを知った。

あることとは、楽天トラベルの公式ツイッターを通して「ブサイク」と言われたこと。

その「ブサイク」発言を受けてツイッターを休止することにした歌手のコメントの中でミーの心に最も強い印象を与えたのは次のくだりだ。

「心が壊れかけている」

ウーン……

かけてあげられる言葉が思い浮かばない!

そんな中に居る人に対して「頑張ってくれよな」なんて言葉をかけるのも安直な気がしてな。

しかしよくよく考えてみれば、ミーだって昔は人様の心を壊しかねないことを言ったことがないわけではないからね(今もそうだったりしてな)、あんなことを言った人を責めきれないところもあるっちゃーある。

さてここからはそれを受けての話になるけど、悟入者といえども心が壊れそうになることはあると言ったらユーたちは不思議に思うだろうか。

悟入者といえども心が壊れそうになることはあるんだぜ。

こんなことを言うと、「悟入者は無心なのだから心が壊れそうになることはないんじゃないの」と思うかも知れないな。

でも悟入者は確かに無心と言えば無心なんだけど、心が消滅しているという意味での無心じゃなくて、心が脇に置かれているという意味での無心だから、場合によってはそういうこともあるんだよ。これは、つねられたら誰でも痛いってのと同じな。

ただ悟入者はそんな中にあっても壊れそうな心を客体化できる位置に居る。だからその影響をまぬかれるるんだけど、ここに言う「客体化」の真意を理解してもらうためには補足が要る。

実はここに言う「客体化」には「一体化」の要素つまり対象とピタリと一つになる要素が含まれているんだ。俗に言う、つまり一般的な意味での「客体化」には「一体化」の要素は含まれてないことを考えると、ここに言う「客体化」は悟入者特有のスペシュルな「客体化」だとも言える。

悟入者の言う「客体化」は「一体化」の要素を伴う「客体化」

俗に言う(つまりそうでない人たちの言う)「客体化」は「一体化」の要素を伴わない「客体化」

◇◇◇◇◇◇◇◇

こういう違いがあるわけだ。

そしてこの違いはそれぞれの「客体化」の次元の違いなのでもある。つまり「客体化」というのは「一体化」の要素が加わることによって、まるで化学変化が起こったみたいに、俗に言う「客体化」とは次元が違うもの・別次元のものになるんだ。おもしろいだろ。

さてそれではさっそくながら、その方法つまり「客体化」に「一体化」の要素を加える方法を紹介させてもらおう。

対象は何でもいいんだけど、仮にそれが傷ついた心だとした場合、その傷ついた心を客体化するつまり客観的に見つめる、これがまず最初にやることな。これが第一ステップ。

まあここまでは傷ついた心に巻き込まれたくない人の多くがやっていることだろうとは思うけどね。

つぎに第二ステップとして、その傷ついた心とそれを「客体化」している自分との間の距離(心理的な距離)をスパッと外す。そして両者を一体化させる。

コツは思考はもとより感覚(フィーリング)さえも両者の間に介在させないこと。感じとしては、息をぐっと止めて「傷ついた心」を見つめているって感じかな。実際に息を止める必要はないけど、思考も感覚も両者の間に介在してない消息というのはそんな感じだと思ってほしい。

前出の二つのステップを正しく踏めたら、俗に言う「客体化」とは次元の違う別次元の「客体化」を傷ついた心に対してできるようになっていることだろう。言い換えれば、傷ついた心と同じ地平の中での「客体化」ではなく、傷ついた心が存在している地平とはまた違う別の地平からの「客体化」ができるようになっていることだろう。

その時ユーは傷ついた心が存在している地平とは異なる地平の上に立っていることになる。そんなことが俗に言う「客体化」に一体化の要素を加えるというたった一つのことだけで可能になるのだ。

それによって実現される別次元の「客体化」のことを強いて名付けるとしたら悟り式「客体化」といったところだろうか(実はミーの造語では即覚とも言うし、オショーの言い回しでは「真の観照」とも言うんだけどね)。

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現在ブログで悟り系記事を発表中。

キャラづくりしながら文章を書いているため主語が「ミー」になっております。違和感ありましたらご寛恕のほどお願いします。

持ち記事の中から比較的、一般の人受けしそうなものをピックアップして、こちらの方で公開することを思いつきました。

今後ともよろしくお願いします。

悟り系のはなし』(この記事が収められている「マガジン」)

悟りのブログ」「アウトオブスペース系の悟りだぜ」管理人・中島タローでした。

中島タロー



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