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ふらり丹波篠山

僕は今、米びつとカレー皿を探している。そんじょそこらで手に入るようなやつではなく、うんと素敵なやつを。
とはいえアテがあるわけではないので、闇雲に探し回っている。「これだ!」と全身に雷が走るような出会いを求めて今日は丹波篠山の観光スポット、河原町妻入商家群にやってきた。

見よ、このよく保存された近世〜近代にかけての街並みを。におう、におうぞ…素敵な一生もんが転がっている香りがプンプンしている。

商家群に足を踏み入れて即、ピンときたこの香りは…!

猫様だった。こんなん招かれたら買ってしまう。

何ひとつ変わらないわけではなくて、時代の流れに添い遂げるようにそこにあることの奇跡。街は生き物だと最近よく感じる。

平面なのに立体に見える木壁の手仕事の、この妙味たるや。立体に見えますわ。

蛙がウンウン唸りながら蕎麦の実を挽いているところを想像してしまった。ざる蕎麦食べたい。

さて、今回僕が訪れたのは「器とくらしの道具 ハクトヤ」さん。
一歩足を踏み入れると、風情のある外観からは想像も出来ないほどの異世界感。

店内に所狭しと並べられた器や雑貨は国籍もジャンルも多岐に渡っており、さながら古民家を会場にした万国博覧会のよう。

五条悟の無量空処を食らったのかってぐらい情報が完結しない濃い空間だった。
残念ながら米びつとカレー皿との運命の出会いは果たせなかったけれど、何度も足を運びたくなるような空気感。
丹波篠山に来られた際にはぜひ!とオススメできるスポットだった。
GW5日目も、満喫。

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