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VCファンドはじめました

こんにちは、福山です。

この度スタートアップに投資するファンドを立ち上げましたので、ファンド
への想いや考えをこのnoteにまとめたいと思います。

簡単な自己紹介ですが、私は日本で生まれ、日本で育ち、日本の大学を卒業後、2011年にサンフランシスコでFondという福利厚生のSaaSスタートアップを起業しました。

Y Combinator、Andressen Horowitz, DCM Venturesをはじめとした投資家様にご支援いただき、Fondは数百社のエンタープライス企業に導入され、Meta、Salesforce、Visaといったグローバルエンタープライスにも全社導入されました。

起業から12年後の2023年、ヨーロッパの福利厚生SaaS大手のEdenredという上場企業に売却し、その後はロサンゼルスに拠点を起きながら、日米のスタートアップにエンジェル投資を行いました。今まで70社以上に投資し、そのうち7社がユニコーンになりました。SmartHRやナレッジワークの社外取締役もつとめています。

私の起業の際の話は先日Nstockさんに記事にしていただいたので、こちらをご覧ください。

会社売却後、次に何をするのか1年以上考えたのですが、次はスタートアップに投資するVCファンドを立ち上げることに決めました。

理由はいくつかあるのですが、大きな理由としては世界中のスタートアップの創業者に会い、支援し、感謝されるのが大好きだからです。

世界トップクラスの起業家と毎日のように会い、社会に大きなインパクトを与えるスタートアップと一緒になって未来を作っていく、このような夢のような時間を過ごせることが、心から楽しみです。

5月にファンドの資金調達を開始し、7月上旬にファーストクロージングを行うことができました。

今回のファンドにご出資いただく投資家様の一部を以下に記載します。 (敬称略、一部掲載) 

  • Y Combinator 創業者 Paul Graham

  • SaaStr 創業者 Jason Lemkin

  • Zuora 創業者 Tien Tzuo

  • Fond 共同創業者 Sunny Tsang

  • Beenext 創業者 佐藤輝英

  • TreasureData 共同創業者 芳川裕誠

  • メルカリ 共同創業者 石塚亮

  • 起業家・エンジェル投資家 有安伸宏

その他多くの実績ある投資家様にご支援いただいております。はじめてのファンドにも関わらず、私を信頼し、投資してくださった方々には本当に感謝いたします。特にFond社にも出資をしてくださった投資家の方々や、私の投資先やアドバイザー先の会社の方々からご支援をいただけたことは本当に嬉しく思います。

ここからはファンドの説明です。

ファンドの名前はRice Capitalで、ファンドサイズは$15M(最大$25Mまで調達可能)で、日米のスタートアップに投資するファンドとなります。

今回のファンドは私一人で運営予定(いわゆるソロGP)で、今のところ共同パートナーやアソシエイトの採用などの予定はありません。ソーシングも、最初の打ち合わせも、スケジュール調整も、投資の意思決定も、投資後のサポートも私一人で行う予定です。

アメリカの投資と日本の投資をすべて一人で行うため、大変な部分も多いです。しかし、その分すべての起業家とのコミュニケーションも私自身が行うため、起業家への価値提供を直接行うことができ、そこは強みにできるのではないかと思います。

アメリカでは私のネットワークを活かし、Y Combinator卒業生中心に投資します。(YC以外の会社にも投資します)

アメリカの平均ユニコーン率は1%と言われていますが、Y Combinatorr卒業生の平均ユニコーン率は5%と言われています。

Y Combinatorは直近のバッチだと約250社が参加しています。過去の投資先は4,000社+、合計時価総額は$600B以上と言われています。

私がシリコンバレーで起業、エンジェル投資を通して築いたネットワークを活かし、Y Combinatorのデモデイの前に投資を行うことにより、有望なスタートアップに、より良い条件で投資を行います。

日本ではSaaSの会社中心に投資します。(SaaS以外の会社にも投資します)

ステージはシードからシリーズBまでが対象で、一社あたり3,000万〜1億円の出資を行う予定です。

海外展開をするスタートアップへの投資は前向きに行う予定ですが、海外展開することは必須条件ではありません。むしろ当面は国内展開のみ、といったスタートアップへの投資の方が割合としては多くなると予想しています。

私の投資家としての特徴は

  • 自分も起業家であること

  • 日米のスタートアップに同時に投資していること

だと考えています。

Fond時代のつらかった時に支えてくれたのは、起業経験のある投資家が多く、特に今回のファンドにも出資してくれるY Combinator創業者のPaul Grahamには本当に支えてもらいました。

Fondがアイデアをピボットしている時に毎日相談に乗ってもらったり(当時のYCのバッチで私達の会社が一番多くオフィスアワーを行ったらしく、最後苦笑いされました)、M&Aの際にM&Aを阻止しようとした株主と話してくれたのもPaulでしたし、競合がFondのネガティブキャンペーンを行っていた際に話をつけてくれたのもPaulでした。本当につらかった時は週末の半日をつかって一緒に散歩して相談にのってもらったりもしました。今回のファンドも、ファンドの説明など一切聞かずに投資を決めてくれました。

私も自分の起業経験を活かして、そのような投資家になりたいと思っています。

  • 起業経験者からのサポートがほしい

  • SaaS経営の経験を共有してほしい

  • アメリカでのスタートアップ事例、トレンド、最新テクノロジー、マネジメント手法について知りたい

  • アメリカ展開のサポートがほしい

  • 日米の投資先で急成長した会社が行った施策を知りたい

  • SmartHRやナレッジワークの社外取締役の経験から得たレイターステージの知見を知りたい

上記に1つでも当てはまる方は、是非気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

日本・アメリカ両方ともリードは取らない方針ですので、投資家の皆様とは是非仲良くさせていただけると嬉しいです。(投資先の紹介や共同投資をたくさん行いたいので、是非ご連絡ください!)

こうしてアメリカと日本のスタートアップ両方に投資を行うことにより、シリコンバレーのエコシステムの真ん中にいながら、日本のスタートアップエコシステムにも貢献する人生を送りたいと考えています。

連絡はTwitterFacebookLinkedin、メール、紹介、なんでも大丈夫ですので、資金調達中かどうか問わず、気軽に連絡いただけると嬉しいです。

基本はロサンゼルスにいながら、日本には四半期に一度のペースで行こうと考えています。イベントの登壇、VCさん向けの既存投資先勉強会など、私がお力になれることあれば、お気軽に連絡ください!

ソロGPとして、世界で最も投資先のエクジット数が多い投資家を目指します。

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