BOOKOFFの藤本タツキ

突如、思いつきでブックオフに本を売りに行ってみる。
コロナ禍に買って、続きが気にならなくなった漫画。
好きが高じて買っていたODDTAXYのコミカライズも売ろうかと思ったが寸でのところでやめた。
結構、ほか文庫本なども入れたらリュックが重くなって疲労を感じながら歩いた。
着いて、査定に渡して40分待ち。藤本タツキの漫画短編集2冊読む。荒削りなのに、面白ェー。やはりGANTSの影響はありそう。個人的に彼の作品に感じていた浦安鉄筋家族みはあまり無い。ジャンプSQ.などに載せたりしていたらしい。美少女サイコパス殺し屋のシカク、が良い。最後、不死身の吸血鬼を退屈から救い、命を救われ、ともに吸血鬼として生きる。姉が妹に想像の裸体を描かれて美術学校に飾られてしまう話も良かった。本人も巻末コメントで書いているが、ルックバックの前身となる話だと。創作者の背中だよ。宮崎駿の「君たちはどう生きるか」の背中だ。初期の「庭には二羽鶏がいた」は下書きなしでいきなりペン入れしていたらしい。人魚とピアノの少年の話でも、佐々木が弾丸止めた、でもそうだがほかの部分は微妙でもサイコ思考かつ可愛い魅力を持った女の子を描くのが上手い。チェンソーマンにおいても、マキマやパワー、レゼ、クァンシ…クァンシは可愛いというよりカッコいいかな。で、40分経って査定金額。200円いかないんだ。安い。10冊くらい売ったのに。500円くらいいくかなァわくわく…と思っていたらこれだよ。こんなもんなのかな、実はあまり普段ものを売ったりはしないのだ。ショックだったが切り替えて帰る。花粉が目に滲みる。まあ、藤本タツキの短編が面白かったので許す。以前も立ち読みした「血の轍」でも立ち読みかなと思っていた。あれも面白いらしいが、まだ序盤で前フリの段階というか、面白いところはこれからという感じ。毒親というより息子への狂愛を隠さない母。息子の好きな女の子にどう接していくのかな。やっぱり排除する方向なのだろうか。とにかく今回、査定金額は安く悔しかったが藤本タツキがいて良かった。また今度いったら藤本タツキの「さよなら絵理」を読み直すかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?