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わんぷり35話に脳を破壊されたので思ってることを書く。

わんだふるぷりきゅあ!の35話を見ていただいただろうか。見ていないと言う方は回れ右をして直ちに視聴して欲しい。それほどまでに衝撃を受ける展開だったのだ。

何が起きたのか

まずサブタイトルが「悟の告白大作戦」であった。
わんだふるぷりきゅあ!には兎山悟というキャラクターが登場する。この子は主人公の犬飼いろはに恋心を抱いていると公式のキャラクター紹介に明言されていて、作中でも猫屋敷まゆに対してその恋心を認める描写が描かれている。猫屋敷は大人しくしてな?な?

サブタイトルだけ見たら悟くんがついにいろはちゃんに思いの丈を告白する時が来たのかとなるんだけど、次回予告を見た段階では何だかんだ有耶無耶になるか、告白とは言っても愛の告白とは言ってないみたいな形でお茶を濁すものだと思っていた。というのもプリキュアという作品は作中で恋愛模様を描くことはあっても話の本筋は恋愛ではないために、作中で明確に関係を進展させるような形を避けてきたように思う。ハグプリのほまれがハリーに告白して振られたのが一番はっきりとした形で決着をつけた例かなくらい。恋愛自体は女の子の興味の対象になりやすいので多少は取り扱った方がウケがいいはずだが、そっちを大きく取り扱うと本筋の方への興味が薄れる形になりかねない。
だからこそ非常にマイルドに時々要所要所でっていうある種のわきまえみたいな部分があったと思う。恋愛させますと言っていたハピネスチャージプリキュアでさえ誠司とめぐみにははっきりとした決着はつけなかったし。誠司とめぐみの結末に関しては見せ方含めてかなり好きな終わり方ではあったけどね。
いおなには裕哉くんというそれっぽい人もいたけど2人がどんな関係なのかっていうのは最後まで明言されてないしそこを濁す必要があったのかなとか思ってしまう。(ブルーに対して失恋することが確定しているめぐみに対する配慮もあったかもしれないけど)
そんな中で今回の話では悟くんがいろはに対して恋心を抱いてるということが思わぬ形ではあったが本人にしっかり伝わってしまう形となった。
自分も含めて視聴者は少なからずの衝撃を受けたと思う。なにせXではジンギスカンがトレンド入りするほどだった。
そういう描写自体はフレッシュプリキュアの知念大輔においてもあることにはあったけど、今回の話は大輔のそれとは全く違う印象を抱いてる人が多いと思う。
というのもいろはちゃんの反応と次回予告で見せられたいろはちゃんの表情がかなり悟くんを意識しているものだったのと、おまけ程度ではなく悟くんの恋を主題とした話を1話分放送した上でまさかの回跨ぎの引きまで用意してしまったのだからそら驚くというものである。

特別なワンダフル

そんな中で次回予告で見せられたサブタイトルがこれなのだ。
特別なワンダフルって何!?
まだ放送前にこれを書いてるので好き勝手書くつもりだけど、これってもうそういうことなのでは!?ってなるやつを出された訳なのだ。
そりゃもうXではお祭り状態になるよね。
それこそジンギスカンがトレンド入りするほど。
仮に二人の関係に恋人同士という形で決着をつけることになったらプリキュアではあまりに衝撃的展開なのだ。
映画ではキスシーンまで披露したのぞみとココですら作中でそう言った関係を明言するような決着はつけなかったのだ。あの夢原のぞみさんにすら許されなかった恋人になるという結末をこの二人が迎えるのか?しかも残り1クール以上もあるんだよ?と考えれば考えるほど衝撃が大きい。
だからこそ私はこの可能性ってあるのかな?アニメの方向性としてはありなのかな?と色々と考えを巡らせまくって気を抜くと二人のことを考えてしまい他に手が回らなくなるということになってしまった。そんなわけでこの文章を書き始めるに至った。

わんだふるぷりきゅあ!は徹頭徹尾真面目なアニメ

そんなグルグル思考の堂々巡りをしてる中でわんぷりのメインテーマって何だろうってことを考えた時に二人の関係を恋人同士で決着をつけることは作中において必要な話になるのでは?と思い始めた。
わんぷりは1話からずっと一貫して真面目に作品として描こうとしてることに向き合ってると思う。
わんぷりのメインテーマはなんなのかと考えると「動物と人間の絆」という部分なんだと思う。なにせ人間とその他の動物がどのように関わりを持っていけばいいのかという話をずっと描き続けているのだ。ラスボスと思しきガオウさまが人間によって住処を奪われて絶滅してしまったニホンオオカミであることを考えてもそういう方向の話になるのは自然だ。
そしてそれは人間視点からでもあれば、犬視点、つまりこむぎ側の視点からもかなりの比重で描かれてるように思える。特に各話のサブタイトルを思い返すとかなりあっさりしていて一見すると頭が良くないと思うことすらある。
これってこむぎが誰かから聞いた言葉だったり、一緒に経験したことから来ているのでは?と思ったことがある。
そう思うとわんぷりにおいて最重要なことって人間同士の云々ではなくて、こむぎやユキが人間を含めた他の動物と関わることで感じることやそれに対して人間がどんなアプローチをして答えを出していくかってことなんだと思う。
こむぎやユキが中学校に通うことになった時に自分としてはこの二人が人間の生活や中学校の勉強に悩むような話が展開されるかと思ったけど、現状そこに悩むような描写は全然出てこない。これはこむぎはあくまで犬だしユキはあくまで猫であって、人間になりたいって願望があるわけではないのでこむぎやユキに真面目に向き合うほどにそういう話にはならないのだと思うし、人間的に描いてしまうほどわんぷりが描きたいことから離れって行ってしまう気がする。
わんぷりのメインテーマが動物対人間の関わり方にあるのだとしたら、お互いに大好きな家族であるいろはちゃんにお互いが向ける大好きでワンダフルな気持ちとは別の特別なワンダフルが生まれた時にこむぎが向き合うべき感情を描くことってメインテーマに沿ってると言えるなと思ったのだ。そしてそれは人間側のいろはちゃんに対しても、兎の大福を飼っている悟くんに対しても言えることだ。
サブタイトルの「特別なワンダフル」もこむぎがいろはちゃんに伝える大好きに対して、いろはちゃん側がこむぎやまゆちゃんに感じてる大好きとちょっと違うもっと特別なワンダフルなんだみたいな話をこむぎに対してするんだとしたらこのサブタイトルになるのも頷けるし、わんぷりが今まで描いてきたテーマからもブレないし人間と動物の関わり方と人間同士に関わり方の差異についても触れるきっかけになる話だよなと考えられる。
冒頭で主人公の犬飼いろはと書いたけど、こむぎも紛れもなくわんぷりの主人公なのだ。
わんぷりが真面目にこむぎとの関わり方に向き合うつもりであるほどにいろはちゃんと悟くんの関係を進めることに意味があることのように思う。
実際にどんな答えを出すのかは本編が放送されるまで分からないけど、わんぷりが真面目なアニメであると考えるほどにいろはちゃんと悟くんの話にちゃんと向き合ってしっかり答えを出すんだろうなって思えるし、1クール以上を残してのこの展開にも納得出来てしまう。

何度も言うけどわんぷりは本当に真面目なアニメなのだ。作品として描くべきことは何なのかを非常に真面目に考えて話作りをしているように感じる。
それだけにまだ4ヶ月ほど残り話数があるわんぷりの今後の展開には一波乱も二波乱もありそうで終わるまで本当に期待して楽しみしています。

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