「EVバッテリー材料ニッケルの鉱山企業FNIが加工能力を付加し高付加価値材料へシフト」
フィリピンの鉱業会社であるGlobal Ferronickel Holdings(FNI)は、クリーンエネルギーや電気自動車(EV)への移行に伴う需要増に対応するため、ニッケルの付加価値加工を追求する計画です。
FNIのダンテ・ブラボ社長は、株主総会でのプレゼンテーションで、「これらの加工能力により、特定の産業ニーズに対応するより高品位の材料に変換することで、ニッケル製品の価値を向上させることができます。」と述べました。
また、株主に対して行ったプレゼンテーションで、ブラボ氏は、同社の子会社であるMariveles Harbor Corp.(MHC)の物流事業を拡大する計画も明らかにしました。
倉庫施設やコンテナターミナルサービスの開発などを通じて、物流能力を向上させることで、効率性を向上させ、コストを削減し、サプライチェーン全体で信頼性のある統合サービスの提供者としての地位を強化することを目指しています。
FNIはまた、「事業の多角化」を計画しており、セメント製造や建設業界で使用される石灰岩などの主要な材料の生産にも進出する予定です。
2022年、FNIは収益が12.7%減少し、P6.73 billionになったものの、純利益は前年比9%増のP2.16 billionとなりました。この減少は天候不良に起因するものとしています。
ニッケル業界の展望について、ブラボ氏は「需要側では、都市化やEVシフトといったメガトレンドから、世界を形作るための大きな機会を見ているとし、ニッケルへの需要は引き続き魅力的であると語りました。
Global Ferronickelは、ニッケル鉱石の探査、採掘、輸出における主要な事業利益を持つ持株会社です。その子会社には、PGMC、MHC、FNI Steel Corp.、FNI Steel Landholdings Corp.が含まれます。
本記事は、下記ニュースの要約です。https://www.bworldonline.com/corporate/2023/06/30/531531/global-ferronickel-to-pursue-value-added-nickel-processing/
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