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パッションの泉が湧き出るところ

こんにちは!魔タリカ 766歳 、魂のR指定です。
古巣のBIPSでバイオダイナミクスの合宿に参加して、そのあと小さな夏休みを清里で過ごしてきました。
BIPSとは、(バイオ・インテグラル・サイコセラピー・スクール)のことなんですが、これはもう、知る人ぞ知る心理療法とボディーワークのミックスです。

「バイオインテグラル」とは主に4つのボディサイコセラピー(身体心理療法)の学派、バイオエナジェティックス、バイオシンセシス、バイオシステミックス、バイオダイナミックスそれぞれの共通点と他と異なる特徴を明確にしながら、統合した形で学ぶためのスクールです。
現代を象徴する病理としてのストレス、ボーダーライン、トラウマ、(健康とはなにかの概念も含む)「からだ、こころ、魂(soul, spirituality)」からアプローチする理論と実践です。
BIPSは、ヨーロッパ・ボディサイコセラピー協会(EABP)に認定され、
世界心理療法競技会(WCP)にも属しています。

BIPS公式サイトより

ボディサイコセラピーとは、フロイトから分かれたウィルヘルム・ライヒという、オーガズムのエネルギーを治癒のために使った反逆の精神分析家から始まったセラピーです。(ちょっと雑すぎる言い方ですがw)

アカデミックな分野にセックスを持ち込んで、反逆者として危険視されたライヒは、OSHOと境遇が似ているなぁと思います。
私はそんな反逆のエネルギーになぜか惹かれますが、ライヒのことは最初から知っていたわけではなく、いくつかの精神分析を受ける中で、どれが自分に合っているのかわからなくて、本を読みあさって調べているうちに出会いました。
「このセラピーは嘘やごまかしが効かない、本物だ」
問題の根っこに真っ直ぐに降りていくやり方に、サブイボが立つほどショックを受けたのがこのボディサイコセラピーでした。

当時私が学んでいたヒーリングスクールでは、正式なセラピストによる精神分析が必須の単位だったこともあって、バイオシンセシスの個人セッションをほとんど20年受け続け、仕上げに4年間のトレーニングを受けました。
そのせいで骨の髄までバイオのスピリットが染み込んでいるわ〜、と、先生方の講義を受けるたびにそう思います。

最近ではカジュアルに人気のあるチャネリングやヒーリングですが、見えないものを見たり、声が聞こえたりするのは、普通なら統合失調症の一症状だということになります。
見えない次元を現実の中で扱うことを仕事にする人は、自我との健全な関係性や境界線を保てなければ、クライアントの安全を守れないどころか、自分自身の安全さえ危うくなってしまいます。
最近のカジュアルさからすれば、ずいぶんと堅苦しく思えるかもしれないけれど、それがプロフェッショナルの流儀じゃないでしょうか。
もちろんこのボディサイコセラピーは、セクシャルプラクティスのワークショップ「サンクチュアリ」の中で、ワーク全体を支える大きな柱となっています。

BIPSでは、毎年海外トレーナーが来日して超贅沢な集中研修を受け、他にも日本人トレーナーが完全サポートしてくれる素晴らしいスクールだと思うのですが、先生方は宣伝告知にはあまり興味がないようなので、知る人ぞ知る、という場所になっています。

今回の合宿は、バイオダイナミクス学派の創始者ゲルダ・ボイスンの娘さん、エバ・ボイスンの来日ワークでした。娘さんですが、年齢的にはすでに70代後半で、私たちの親の年代により近いのです。
エバ、そしてサマサティのプラディーパSyntheseのジンさん(Shama)、みんな同じような年で、その時代がいかに豊かな時代であったのだろうかと思います。私たちがその歳になった時、後代に伝えられるものはなんだろうって考えます。

彼らが元気なうちに(失礼!)できれば直接に学んでおかなければ!お金や土地などの財産、地位や名誉などは、棺桶まで持ち込むことはできません。愛と喜び、そして叡智だけが、持ち運び可能な財産で、魂への投資となり得ます。

さて、バイオダイナミクスのゲルダ・ボイスンは、

感情や本能は骨盤という大地の極にあり、上に向かって上昇し、下降するスピリチュアル経路に入り込み、頭蓋骨からのスピリチュアルなエネルギーと合流する時なのである。これが起きると、クライアントのムードや感情が劇的に変わる。それと同時に、不安や鬱とともに心身症の症候も消えていく。私たちはこれをメルティングと呼んでいる。

ゲルダ・ボイスン


自分自身のボディサイコセラピーの個人セッションの中で、ヒーリングチャネリング、タントラ、タオをワークする中で体験したことは、メルティングなのだと思うのです。そのメルティング・ポイントを〈女神の集い〉や〈サンクチュアリ〉の中で創り出したい、提供したい、というのがこの探究を続ける主な動機となっています。ホントに人生変わる!と思うので。

また、バイオダイナミクスでは、腸の蠕動音でセルフレギュレーション(自己調整、自分自身のコアに戻っていく力)がどのように起こっているのかを探っていきます。
私はチネイザンのセッションを通して、この蠕動音でクライアントの気分や体調の変化をモニタリングしてきたので、この繋がりにもとても興味があります。興味の赴くままに様々なことに取り組んできたけれど、全てはちゃんと繋がっていたんだと思うと、感慨もひとしおです。

人間は肉体と意識から出来ていますが、主に肉体の方をが自分自身だと思いがちです。けれど、実はエネルギー、オーラ、意識が先にあり、それら見えないものの微細な振動数が下がって結晶化したものが肉体です。
コンピューターも電気がなければただの箱だというのと同じです。

私たち人間の意識、魂が、何のためにこの地球上で肉体をまとっているのかについて、さまざまな考え方や論争がありますが、やっぱり幸せ、愛とは何かを感じることじゃないのかと思います。
幸せは多分、一般的な「正しさ」や「道徳」などの行いとは関係がなく、肉体的な心地よさ、快楽、喜びを含んだ意識の居心地の良さ、安定感が生み出す「愛」なのだと思います。

最近は不倫についてあれこれ書いてきましたが、例えば不倫は人間が定めた法律の中の正しさで、物質化した肉体に適用されますが、見えない世界に属する魂に適用するには無理があります。このような肉体と魂のギャップが神経症を作り出します。

とはいえ、この世界で安全に生きていくためには、どこかで折り合いをつけたり判断したりする訓練が必要です。
そして「信頼」とは何か?を学んでいくこと。
痛みや悲しみを受け入れてなお、自分自身を愛することが、他者への共感や愛、慈悲につながっていくのと同じように、肉体の究極の歓びを受け入れることが、魂の喜びへとつながって、肉体と意識、スピリットの統合をもたらすのだと思います。

そんなことで、私自身の長い探究の道のりのテーマもまた、「意識(頭)と無意識(肉体)、スピリット(霊)の統合は、結合のオーガズム(愛と歓び)によって成し遂げられる」というものです。
オーガズムの歓びなしにお届けする見えない世界の情報は、潤いのない乾いたものになってしまいます。

さあ、反逆者たちよ!瞑想して意識と感覚を研ぎ澄まし、五感を開いて第6感を獲得しましょう!

Love ♡

Tarika 


ゲルダ・ボイスンは、病気の原因はひとえに喜びを抑圧するところから来ると言っている。彼女は喜び、ウェルビーイング(健康、幸せ、満足)、そしてスピリチュアルなつながりは、人間のもつ自然な機能であり、生まれながらの権利であるとみなしていた。このような積極的な健康にもとるものをゲルダ・ボイスンはすべて神経症とみなし、今のわれわれの文化にほぼ普遍的に見られる現象であることを認めている。彼女は人間が生まれながらにもつ、この権利の回復に生涯をかけた。
https://niyekawa.com/articles002/

クローバー・サウスウエルロンドン・バイオダイナミックス心理療法スクール所長

2023 / 7月6日発行メルマガより

パッションの泉


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