2024/5/16
①
好きな人への好きと言う気持ちが2ヶ月も合わない間に、LINEだけのやり取りになってしまうとすっかり忘れてしまった。LINEが来てうれしくなっていたり、ニヤニヤしてしまったり、鼓動が早くなったりすることがなくなってしまった。だが、彼に対する感情が蘇る瞬間がある。それは彼に似た人、というか彼に似たうなじを見た瞬間だ。この数ヶ月3度あった。3度目が今だ。阪急の車内で、細身で顔が丸っぽくてうなじは三角に丁寧に剃られていて頭頂部の毛が栗色っぽいのだ。彼がここに現れたのかと思うほどのぱっと見の印象が似ていて、その彼を見た瞬間に自分の感情の昂りを感じたのだ。懐かしさと軽いチクッとした痛みだ。想う相手は自分が今LINEを未読無視している彼ではあるが、彼ではない。彼の存在というよりは彼の記憶に対して、ハァというかスゥというか、息を吸ってしまうような、息を止めるような、言葉にできない懐かしさで彼に対する愛情を感じるのだ。
阪急の、好きな人にうなじが似ている知らない人の顔を見ようかと少し迷ったが、自分の中の正しさが足を逆向きへ進め、そのまま最寄りの駅に着いて、降車し振り返らなかった。
阪急では柴田聡子と叶姉妹の対談を読み、叶姉妹のポッドキャストの存在を思い出した。第1回から聞いてみたのだが、ああ、すごい。彼女たち(特に恭子さん)の自由な魂に惚れ惚れした。好きな食べ物は?と聞かれ、おいしいもの。と答えられるまっすぐさ。好きな映画トップ10で、毎年観るからゴットファーザー1.2.3かしら。と答えるまっすぐさ。彼女たちは自由であり、その無垢で自分に真っ直ぐな高潔な魂は、現代を必死でサバイヴする現代の私たちにとって眩しい。ちまちまと日常をやりすごし、世間や常識が自分の内面に入り込みすぎた、現代社会を生きる疲れた私たちを浄化してくれる。ちいさな弱い人間として、必死に生きるしかない自分が忘れていた、少女のようなまっすぐさ、自分の欲しいものが欲しい、やりたいことをやる、世間などは関係ない、あなたもそうしなさいというパワーが、Spotifyを通じて自分を奮い立たせてくれる。彼女らの人生相談のコーナーは、ひとつひとつの回答がオーラを放つキラキラの金言である。あなたにとっても宝物のような、思わずメモしたくなるような回答があるに違いない。俗世を離れ、達観したようにもにも思える人生観、日常生活では会えないスケールの大きさのエピソードに驚き、感動し、思わず笑ってしまうこともあるかもしれない。←誰か私に何かしらの宣伝を頼んでください。私が次のアンミカになります。
この日記を書きながら、うなげろりんの#134を聞いてバーキンでセットを食べているのだが、死ぬほど下品な話なので割愛する。
(少し今耳から流れている状況を説明してみると、中谷がヒィン!と言いながら全裸で5回ジャンプしている。ハィ。)
高橋一生と飯豊まりえが結婚したぽい。露伴。ビビる。おめでとうございます。
帰ったらトニオさんの回見ないと〜。
では。
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