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Audible版「残月記」を聞く

■source:Audibleの新着情報等
■reason:第1部を聞き終えた&Audible3ヶ月半額に乗っかった

Amazon提供の書籍音声配信サービス「Audible」にて本年書店大賞受賞作でもある「同志少女よ、敵を撃て」を聞き終える。この作品が作品の出来だけでなく、使用している単語や情景描写の作者の文章も音声で聞き取るのによかったことももちろんあるだろうが、はじめての書籍音声配信を聞き終えたことに自分の脳も気を良くしてでかくなったのか3ヶ月継続契約(半額月750円とのことだったので)。この週末に2ヶ月99円の特価キャンペーン終了のため解約しようとしていたが、「同志少女よ、敵を撃て」のあとに聞き始めた「残月記」を聞き終えてしまいたいという欲求も大きい。ウクライナ侵攻とも関連性のある「同志少女よ、敵を撃て」ほどではないにしろ、「残月記」も現在書店の平積みや注目書籍として展開されることもあるだろう小説だ。「同志少女よ、敵を撃て」の音声配信(それもAudibleのサブスクで鑑賞可能)にもびっくりしたが、この「残月記」についてもその大盤振る舞いっぷりに、日本における書籍音声配信にかなり注力しているAmazonを思う次第だ。ここ数年の小説離れ(フィクション離れ)の自分に一石を投じていただいた感がある。小説が読みたくないわけではなく、集中して時間を確保できないとその世界観に浸りにくいのでスキマ時間読書ではよほどの理由がないと小説は回避していた。海外旅行に読みたい小説を持ってでかけてリゾート読書に興じるのはなかなか気持ちよかったが、もちろんこのご時世、そうした時間をとることもできなくなった。それが音声配信はなれると割とすんなりとラジオドラマを味わう感じで短い時間でも集中して聞き取れることがわかった。その継続契約となった「残月記」。そもそもが「残月」という単語が好きで「残○」という単語がさて日本語にどれだけあるのか調べてみようかと思ったのは琴の楽曲「残月」を映画「春琴抄」で知ったときのこと。その調査は今もおこなっていないものの、久しぶりに「残月」という単語を見かけて興味をもつ。女性による朗読「同志少女よ、敵を撃て」と比較して男性朗読の「残月記」(2部になると女性キャラクターの一人称語りのため女性朗読になる)、違和感もあって集中するのに時間を要したが、「残月」という単語を切り口にした感性に響くものがあるのは確かのようだ。作者の「人の悪さ」=「人が傷ついたり、感じたくないと思う瞬間」を作品にぷちぷち入れてくる「不快さ」が持ち味だ。フィクションにあって、露悪趣味も十分武器になる。爽快感を得る、という作品ではないかもしれないが、聴了を目指す。そのうえで、次はコイン制のころに用意した「三体」をやっつけて、2,3にすすめる3ヶ月とできれば。

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