1990年代日本映画@国立映画アーカイブ(第1期 2022.2.1 - 2022.3.6)に出かける

■source:都内出勤時の公開作品チェックをおこなっていて
■reason:ピンク四天王作品上映

90年代はほぼ20代で過ごした67年生まれ。前半は大学生活終盤から就職、後半は結婚、長男の誕生と人生イベントの大きい時期だった。並走する映画たちはまだ返還前の香港映画や80年代後半に登場したフランスネオヌーベルヴァーグ作家の作品群などを多く吸収した記憶はあるが、邦画についてはとんと見ていることがなかった。角川映画が邦画に新風を撒き散らしたのも80年代後半に下火になっていたのではなかっただろうか。ざっと今回の国立映画アーカイブの特集上映のラインナップを見ても未見作品が多数並ぶ。ピンク映画についても成人映画館に足を運ぶことはなく(まだ今の3〜4倍の小屋があったのではなかったか。後述の一時期住んでいた中野にもひかり座があった)、今は亡き中野武蔵野ホール開催会場のP-1グランプリが90年代後半から00年代冒頭だったか。この頃メーリングリストで知り合った人たちから「ピンク映画熱いっすよ」との話でようやく鑑賞を始めたくらいだ。自分が鑑賞したトーナメントの一戦はその後優勝した「痴漢電車さわってビックリ!」。その後、蟹江敬三さんの逝去を機に「まもなく終わるだろうピンク映画のその息を引き取るときに立ち会おう」と決めてピンク小屋通いを始め、そしてにっかつロマンポルノの上映機会にもちょくちょく足を運ぶ日々。今回も「ピンク四天王」作品群の格安上映ということでターゲッティング。今回(今期)のピンク四天王上映作品は佐藤寿保(幡寿一)監督作「LOVE-ZERO=NO LIMIT(公開時タイトル:いやらしい人妻 濡れる)」サトウトシキ監督作「迷い猫(公開時タイトル:新宿♀日記 迷い猫)」佐野和宏監督作「Don’t Let It Bring You Down(公開時タイトル:変態テレフォンONANIE)」瀬々敬久監督作「End of The World(公開時タイトル:すけべてんこもり)。実は上野オークラ劇場にしてもシネロマン池袋にしてもこのピンク四天王作品の上映機会は少なく、シネマヴェーラ渋谷やラピュタ阿佐ヶ谷での特集上映のほうがかかっているイメージ。あとK'sシネマの瀬々敬久推しで数本か。ピンク小屋の上映ローテーションってどんな取り分を考えてのことなのか、10年代のAV主戦場のセクシー女優のピンク映画参入全盛期突入と相まって誰かに尋ねたら答えてもらえることを祈るピンク映画七不思議である。話逸れたが、劇場鑑賞済なのはこれもまた今は亡き銀座シネパトスでの「変態テレフォンONANIE」(多分)のみでいずれも鑑賞するなら初見となる。この特集上映のピンク四天王デーは既に一度開催されていて、午後半休を予定して鑑賞に備えたものの大雪予報で都内入り断念。同時期にK'sシネマで開催されていたピンク四天王特集上映も都心に出向く機会も激減傾向で気づけば上映終了していて、今度の祝日上映回は家族の手前無理かな、と思っていたところかみさんの出勤日と聞き、チケットぴあにて予約をしてしまった。他作品についても時間の空きがあれば行きたいところだが(薄給の身としては発券手数料はあれど国立映画アーカイブの低価格料金は魅力的)、何しろチケットシステムは「1席用意してくんろ」と劇場に行ってどうにかなるものではないのでアクセスしにくい。「あらかじめの機会」を作るには埼玉県からは遠いんだよなあ。

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