七月歌舞伎「御存鈴ヶ森」鑑賞へ

■source:六月歌舞伎鑑賞後、翌月演目も確認
■reason:1998年ごろ、かみさんとともに歌舞伎座一幕で鑑賞した演目

歌舞伎を意識したのが「歌舞伎キャラクター事典」。どこで入手したんだかもう覚えていないが1987年の書籍ということでちょうど大学入学の年の冬に初刷。まだ鑑賞すらしたことのなかった歌舞伎の演目やキャラクターを脳内に叩き込んでいった思い出。その後初鑑賞することになる鳴神は10年近く経た後になるのだが。さて、この書籍の中でも取り上げられていたキャラクター白井権八の登場する「鈴ヶ森」が見たくて21世紀の終わり近くに腹ボテのかみさんを連れて歌舞伎座に乗り込んだ。その時腹にいた長男は今、本来ならば大卒1年目で仕事に就いている計算なのだが、浪人の末の大学院進学を控える身である。なんだか思い出話に終始しているが、この「鈴ヶ森」、アウトローの白井権八が刑場で知られる鈴ヶ森を舞台に雲助相手に切ったはったの大暴れを繰り広げるアクション巨編。飛ぶ雲助の足、顔、といったけれんの数々に惹かれて見てみたいと思っていた作品だった。って、妊婦に見せる演目なのかそれ。そして時経て現在。先月、「伊集院光とらじおと」紹介演目として着目していた「御摂勧進帳」(芋洗勧進帳)を鑑賞して「これはさらに歌舞伎充したいぞ」欲に取り憑かれ、この七月の演目にその「御存鈴ヶ森」を見つけるに至って行かずにどうするのかと気づいたらポチってました。かみさんを今回は連れて行こうとはしませんでしたが。東京の緊急事態宣言にドキドキしつつも、この宣言下も無事開催の見込みとなり、いよいよ次週で千秋楽。その手前にまた歌舞伎座に行ってくる予定です。あとは、ファイザーワクチン接種の翌々日ということで、影響がないことを祈るのみ。先月の「御摂勧進帳」も首すぽぽぽーんの猟奇的なシーンが存在する演目だったが、流行病の退散に芋洗を見せるという目的が江戸時代にもあったという。「鈴ヶ森」にはそうした謂れはないと思うのだが、殺伐としがちなこの時勢に他人を傷つけるのではなく演目の中でスカッと爽やか猟奇アクション!ってな思いでもこめられているのだろうか。まあ再会の演目を楽しんでくることにしますわ。

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