「宝島」(U-NEXT配信)を鑑賞する

■source:U-NEXTでアニメを古い順に並べていて
■reason:小学生の頃に影響を受けた一作

Netflixの契約期間が終了し、LGテレビ購入時の特典を利用しようとU-NEXT無料体験を開始。2月の祝日までのお付き合い、次はボバ・フェットも見たいし、ディズニープラスだな、と思いながら配信内容を吟味。Netflixに比較して独占配信ものは「ウォッチメン」(HBO)くらいしか知らないので無料期間内にポイント使い切っておさらばだ、とたかをくくっていたのだが、そういえば「イデオン」あるかな「イデオン」、と検索してみるとありましたよ「伝説巨神イデオン」。その他ずらりとサンライズロボットアニメ各種。Amazonプライムビデオで配信終了してしまった「無敵鋼人ダイターン3」も鑑賞しておきたい。さて、何があるのか意識下にない作品を確認するにはデフォルトでソートされている人気順ではないな、とアニメを製作年で並べてみたら東京ムービー新社作品群を多数発掘。HDDレコーダーのクラッシュでどこまで見ていたのかわからなくなってしまった「ど根性ガエル」も新旧とりそろえている。そして、「宝島」も。これは全話鑑賞のいのいちのターゲットだ。映画「野性の証明」のテーマソング「戦士の休息」にちん毛も生え揃わない小学生を虜にする町山義人の歌い上げる「生き様」。アニメ「宝島」は彼がオープニングとエンディングを歌い上げ、その名曲に頬赤くしていた。もちろん歌だけでなく、一本足ことジョン・シルバーの圧倒的なキャラクターに魅了され、途中で投げ出した原作宝島よりも猛烈に影響を受けた作品だ。ただ、冒頭の航海のエピソードと感動的なラストは覚えているものの、お宝獲得の段のあたりが今ひとつ記憶がおぼろげだ。見ていなかったのだろうか。さて、既に9話までこの週末までに鑑賞している。オープニング・エンディングの丁寧なアニメーション、本編の躍動するキャラクターの動きはその後の杉野・出崎コンビの「ベルばら」や「ジョー2」のより劇画調のキャラクターよりも軽快に表現されていると思う。そして小学生時代にはわからなかった、脚本が描く人間の「弱さ」の丁寧な表現。暴力的でマッチョな海の男達がそのくせに迷信に対して弱く脆いことをジムの吹いていた口笛でシルバーがさりげなく語るシーンは、受けてである子どもたちがその時わからなくてもいつか気づくときがくるメッセージの紡ぎ方に、ほんとに大事にしてもらえるときに幼年期を送ったんだな自分たちの世代、と思い返す次第だ。このあと活躍するグレーもセリフがないもののちらほらとモブキャラのなかに顔を出し始め、いよいよ宝島上陸と続く物語は見逃せない。最終話、シルバーの年も越えただろう今の自分にはたしてどんな思いを与えてくれるのだろうか。
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