「恋愛相談 おクチにできないお年頃」(3/26〜)を鑑賞する

■source:上野オークラ劇場ブログ
■reason:あけみみう主演の新作成人映画

昨年のナンバーワン映画は「優しいおしおきおやすみ、ご主人様」、そして主演女優賞はあけみみうである(選・俺)。20年春の緊急事態宣言明けで公開された成人映画で、この作品に「救われた」。まだ、ピンク映画は息を止めていなかった。その息が続くまでおつきあいしておこう、と思えた一本でもある。DVDも発売されたが、この作品今年は凱旋での鑑賞がおこなわれるのではないかピンクベストテン作品賞上位にくると信じたいので劇場で体験してもらいたい。そんなあけみみうは20年公開作でも、21年作品でも多数のピンク映画に参加している。この2月に公開された竹洞哲也監督作「生つば美人妻妄想で寝取られて」の劇中内ピンク映画にほんのちょいとだけ出演していたが、この3月末にその竹洞哲也監督作品新作に主演である。ああ、つまりは劇中劇を同時に撮っていたってことか(このところこうした連作を竹洞監督はよく作っている)。あけみみう新作でホイホイと行けない理由がひとつ。令和に入ってから、いや、その2〜3年に渡っての作品でも竹洞監督作品が自分と「合わない」ことが多く発生している。竹洞監督作品といえばラブシーンでの照明の美しさに定評があるのだが、フィルム撮影からビデオ撮影に変わって以降、そうした照明の美に引き込まれるという体験がないように感じているし、ストーリーのほうも「昔良かったな」「若さって悪いことも多いけど、いいよな」といった語り口ばかり。鑑賞する監督を選ぶとある程度ハズレをひかなくなるピンク映画、2015年以降山内大輔、城定秀夫、竹洞哲也作品を選んでおけば間違いなしだったのが、20年代には「好んで選ばない監督」フォルダにいつしか放り込むようになってしまった。そんな竹洞監督がテレパシー能力に目覚めたあけみみうを送り出すという。日頃よりテレパスこそ超能力映像で最重要能力であること、いやテレパス最強!を言の葉にせずにいられない自分である。これには振り向いた。そもそもだ。なぜ成人映画でテレパスが出てこないのか。清純のテレパス少女であっても相手の妄想でいくらでも脱がしまくれるのに!「七瀬ふたたび」世代は誰もがそう思っているだろう。それが、このような監督選びに逡巡するような状況で目の前に現れるのは悔しい。いや悔しがれる出来なのか。そうあっても欲しいし、そうでなかったなら俺もきちんとそんな作品をひねり出すべきときかも。

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