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オタク、世界が広がる 3

今年もよろしくお願いします。
書きたいことたくさんたまってますが、とりあえず続き。

そう


これで終わりたいが、とても終わりそうに思えないので、無理やり終わらす名作くんの話3回目。

好きなエピソードを10個選べと言われたら……自ら課しておきながらすっごい悩みながら選びました……。

名作のお父さん
PTA会議
トキメキ♡竜宮小
パンも飛べるはず
むすびの家出
ムスビー
巨大ロボットビックロボR
合体!合体ロボ
かわいそうだぞう
あるぷしゅの少女メイ

全話YouTubeにあるわけではないので、課金しなくては見れない話もあります。
というわけで、課金せずとも見れるヤツはぜひ見ていただくとして、その課金しないと見れない「名作のお父さん」と「PTA会議」の紹介を。


「名作のお父さん」
あらすじ:担任のラッスィー先生(犬)が家庭訪問をするとプリントを配る。名作くんはタイミングが悪いと嘆きます。今ちょうどお父さんがいて、会わせるのが少し嫌な様子。聞けば「世界を旅して色んな名作を書いている」お父さんだそうで、他のみんなは「それの何が嫌?」と聞いてもいい顔しない名作。むすびがボクが名作の家にお父さんを見に行く、と言い出します。
名作の家にやってきたむすびと先生。玄関先で出迎えたお父さんは、ゴリゴリの関西人で、何を言ってもノリツッコミ入れてくるキャラが濃いめのお父さんだったのでした。初対面のふたりにも容赦なくノリツッコミしまくるお父さんに、むすびとラッスィー先生はおもしろがり、名作は頭を抱えるのです……。
「PTA会議」
あらすじ:会議のために集まった、スウィーツ、名作、むすびの父とノキオの親的存在パペットじいさん、あの時助けてもらったツルという謎の自己紹介を始めるボルト、司会のラッスィー先生。名作父は初めて会議に参加するのですが、PTA会長であるスウィーツ父にはじめから容赦なくノリツッコミします。全く上手くいかない会議に頭を抱えるラッスィー先生。
子供たちも「PTAが暴走してる」と父たちを怒るのですが、会議はやっぱり変な方向へ進むのです……。

あらすじ書くのって難しいね、と、まあそれは置いといて。
この2作は放送時も連続して流れたのですが、いわゆるゲスト声優なし回です。

この2話で好きな点がふたつあって
・父たちのキャラが子供たち以上に濃い
・登場人物より中の人の数が少ない
なんですが、いや2個しかないんかいとは思わないで!(笑)

まず1つ目の「父たちのキャラが子供たち以上に濃い

スウィーツ父がこの中だとアニメ最多出演になるのですが、とにかくこの顔の判別すらつかない父がおもしろい。どえらい金持ちで親バカ。スウィーツ同様、バカ発言もありますが、そこは父。時にはちゃんとしたことも言うし、お父ちゃんしてるなー!と思える。とても愛らしい人いや、桃です。(愛すべきバカ、憎めないキャラをそのままスウィーツが受け継いでるのもいい)ちなみに関西訛りがすごい。

名作父は先述の通りノリツッコミおじさんなので、キャラが濃いのは当然ですが、この人が一番ぶっとんでます。最新シーズンでは、竹やぶから赤ん坊拾ってきて名作に「お前の妹や」と言い出します。拾うなよ。いや結果拾ってよかったんですが。(「あはれ!メイちゃん」)会議の時も家庭訪問も、一番的はずれなことを強めに言うてるだけの人感があり、父っぽい見た目の割にやってること全然父っぽくないのもおもしろい!(名作は父にもつっこむので、彼のツッコミスキルはもはや小学生のそれではない)

むすび父は、父たちの中では癒し系……というかわたしはむすび家が大好きで、特に父が何より好きです……!穏やかに変なことを言うし、いつ見ても優しそう。なのにダメな時はちゃんと叱ってるらしい(むすびの「お父さんに怒られるですぅ」というセリフあり)ちなみにむすび家だけは、家族全員の名前(具)が判明しています(お父さんはたらこ)
趣味はパン作りで、苦手なものは白米。子供たちは金にがめついのに、父にはその片鱗が感じられない謎もありますが。穏やかな喋り口はむすびも受け継ぐのでしょうきっと。(父は穏やかで、むすびはですます口調)

ノキオの親的存在パペットじいさんは意外と出番がなくて、前回も書きましたが、じいさんはロボであることと変なもん作ってる研究家である、くらいしか実は情報がない(笑)ここでもとんちんかんなじいさんであったということくらい……ますますわからないぞじいさんとノキオ……。

とまあ1つ目の父たちが濃いだけでこのボリュームですよ、ええ。この父たちの、とんちんかんですっとんきょうな会話だけでPTA会議は話が進んでいって、子供たちにクズ呼ばわりされているラッスィー先生が一番まともなこと言って進行していくので「いやラッスィーまともなこと言えるんかーい!」とこっちが盛大にノリツッコミしたくなるのです。どんだけやねん父たち。

2つ目の「登場人物より中の人の数が少ない

これは名作のお父さんで顕著なんですが、そもそも、名作くんはメインキャラをやってる方々は各回のモブキャラや担当キャラの親なども補っており、それを含めると壮大な数の出演者をみんなでこなしてる、という側面があるのです。

七人のこびと回がわかりやすいのですが、ゲスト声優の諏訪部さん以外の登場人物(こびと役)はその他レギュラーメンバーで担当しており、こういうエンドロールになるわけです。

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そしてこれは、名作くんにおいてはさして珍しい光景でもないのです。(まあさすがにこの量はあんまりないか。でも、誰かの左に複数キャラが書かれているのは珍しくない)

名作くんのお父さん回での登場人物(一言でもセリフがある)は、名作スウィーツむすびノキオボルト、ラッスィー先生、名作のお父さん。
レギュラーメンツ以外はいません。
ちなみにレギュラーの名作からボルトまでは出番のあるなしに関わらず、毎回エンドロールには名前が乗ります。
そして、ほとんどのシーンを名作と名作父、家庭訪問に来たラッスィー先生とむすびの会話で進むと考えたら……そうです。那須さんと金子さんだけで大半のことが成り立ってます。私も決してたくさんのアニメを見てきたほうではないですが、それが成り立ってて、しかもプロの声優がこの回には賢章さんしかいない!!しかも家庭訪問のシーンにはいないし(笑)そこで思いましたよね。「なんだこのアニメ!!!!NHKEテレのまあまあの人気番組でやってんの?!これを?!すごい!!は?!」(混乱)

ちなみにPTA会議に至っては、金子さんはむすびとラッスィーとむすび父もやってます。そんで何気なく見てたらそれもさして意識しないから、エンドロール見て「金子さんの左だけ文字数……」ってなるのですが(笑)

タレントがアニメ映画の吹き替えしてブツブツ言われて「プロ使え」とかなんとか言われまくっちゃう昨今に、レギュラーにプロは小野賢章さんと江口拓也さんだけであとは芸人さんとアイドル。ゲストで人気声優を使う。
結果、それぞれのファンが視聴する。それぞれのとこで「おもしろい」と思ってくれる人がいる。アニメ好き声優好き以外のところでもファンが増える。なんか、コンテンツの広がり方として夢のようだけど現実これが起こっているわけで、その夢のようなことを実現させるためにこの「声優さん以外のキャストが器用」であることは、とても重要なポイントになると思うのです。
以前監督の新海さんも「とにかく器用」となすなかにしさんを評価してらっしゃるのを聞いたことあるんですが、本当に那須さんと金子さんは器用だなー!と思います。それが堪能出来るのが、紹介した2作だと思います。

ちなみにこれは名作くんで始まったことでなく、新海監督でなすなかにし出演のアニメがこの以前にもありました。オタク、世界が広がる1でもちょっと触れましたが、東海テレビというローカル局で放送されていた「かよえ!チュー学(通称かよチュー)」これはなすなかにしのおふたりとヒカリゴケの片山さん(解散して落語家に。現・笑福亭茶光)の3人で5人のレギュラーメンツをやってました。このアニメは名作くんより短い1分程度。

3人ともとても器用で、この作品なんてさらに後追いなのですが、面白くってこっちも見れるだけ見てしまいました。
3人しかいないのか、と思います。かよチューにいたっては、声優さんはほぼ出てきません。
この下地があっての名作くんなのです。

見れば見るほど、ほんとにいい意味で普通でない、そんなアニメ、あはれ!名作くん。本編のことばかり書きましたが、わたしを沼へ引きずり込んだキャストトークQ&Aコーナーパペットが可愛い学級会ノキオのゲームで遊ぶゲーム実況など番外モノもかなり充実しております!!ああ楽しい!!!
なんかこの文章でいいところがどれだけ伝えられたのか、かなり不安ではありますが、みなさんもよろしければ沼へ!さあ!!!(笑)

追記
PTA会議が1/15までYouTubeで見れますので、今すぐにどうぞ!!!エンドロールは見れないので残念ですが!!!今すぐに!!!

気持ちを綴ってみます。