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兄が

今日は兄が大阪から帰ってきた。
仕事のためもあるけれど、甥っ子が野球を始めて、試合があるのを観戦するため。
兄は小学校から高校まで、がっつり野球をやっていた。自分に息子が生まれ、息子が小学校の野球チームに入ったら、いつのまにか、コーチと監督にまで、なった。
まるでこどもの世話や遊び相手になるようなタイプじゃなかったのに。
 そんな兄が、わざわざやってきて、強くもないチームの、しかしながら 可愛い可愛い甥っ子が頑張ってるチームを応援しに、やってきた。
 兄は、甥っ子が座席に立つ度に 近くまで見に行き、そして声を出して応援していた。甥っ子が守るところに打球が来る度にヒヤヒヤして、よろこんで、喜んで、それはもう、大騒ぎだった。
 甥っ子は、もちろん、私の息子。試合に動きがある度に、隣を見れば、喜んでいる兄がいた。娘が、「ママも岳ちゃんも、そっくり。うるさいよ、ちょっと!」と言って笑っていた。横を見れば、笑顔の兄がいた。
 こんな日が来るなんてね。
 母が見たら、なんて喜ぶことだろうか。
 父も、一緒にいたら幸せだろうに。
 お兄ちゃん、またきてね。

 むすこちゃん、おつかれ。ナイスバッティング。
 娘ちゃんたち、一緒に行ってくれてありがとう。夫ちゃん、ありがとう。

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