見出し画像

京都アニメーション概論

 これはTCU裏 Advent Calendar 2023の23日目の記事です。

 年に一度のアドカレももうすぐ終わりですね。アドカレの存在は去年から知り、楽しんで読んでいたのですがまさか自分が書く側になるとは。
 普段レポートかTwitterくらいでしか文章(と呼べるのかも怪しいもの)を書かないうえに、ブログなるものを始めて書くため稚拙な文章ですが読んでいただけますと幸いです。

 というか昨日のほとりの文章面白すぎない?私にはそんな文才ないのでハードルを下げて読んでください。本当に。また読書し始めよっと。

はじめに

 まず、Twitter(新 X)で裏アドカレはトムとジェリー概論を読みたいと投票してくれた方すみません。結局裏アドカレで京都アニメーションについて書きたくなっちゃいました。トムとジェリー概論はほぼ書き終えたんですけど、読みにくいってこと以外あまりにも闇要素がなかったので裏アドカレとしてではなく普通に出します。そのうち。
 ちなみにここを書いている時点で12月20日の22時。私の番まであと3日もないです。超ハイスピードで書くので読みにくい点、誤字脱字があってもおおめに見てください。

では、ほんへ
       

               

 こんにちは、最近は専ら葬送のフリーレンはいいぞbotになっているTpおかです。たぴおかって読みます。あ、青ブタもいいし響けユーフォニアムも(以下略)。

 ペトラ(21日担当)とほとり(22日担当)と居酒屋で飲んでいると今年もアドカレをやるという情報が。しかも今年は裏表の2つあるらしい。その場のノリで書くことになったのですが、まさかの裏表両方書くことに。
 裏アドカレのテーマ決めにはとても苦労しました。なにせ私は趣味が多すぎてほとんどの趣味に対して浅く広いんです。あっさい知識で記事を書いた暁には各方面にボコボコにされるのは目に見えています。なので両方旅行について書こうとしたのですが、それはなんかつまらないなと。好きなゲームであるMOTHER2かUNDERTALEも考えたんですけど、やったの昔すぎて細かいところ覚えてないしネタバレ8割になりそうだったので却下。この2作は是非ネタバレを見ないで楽しんでほしいのです。何にしようかな、他の人よりは京アニに詳しいだろうし作品紹介でもしようかな、と考えながらバイトに勤しんでいたところ頭の中におぼろげながら「トムとジェリー」という文字列が…。てことでトムとジェリーについて書くことにしました。
 ここまでトムとジェリーの記事の入りを考えて、結局京アニについて書くことにしました。優柔不断すぎてすみません。
 京アニの全作品紹介もしたかったのですが、長くなりすぎるのでまた今度小分けにして出します。ぜひそちらもよろしくお願いします。


本題に入る前に

 普通にオタク出てて気持ち悪いですがご了承ください。裏アドカレなので。
 ネタバレに関しては、作品を紹介する際などで大小関係なくあります。一応大きなネタバレの前には注意書きをしておきます。
 また、動画に関しては著作権的に公認、公式YouTube以外の動画の埋め込みはしません。

京都アニメーションとは

 普段から少しでも世間に目を向けている方なら確実に聞いたことがあるだろうこの会社名。まあその話については触れません。京都アニメーションについてWikipediaに聞いてみるとこんな返事が。

 主にテレビや劇場用アニメーション作品の企画・制作(元請け)、他社作品の制作協力を行っている他、出版事業やマーチャンダイジング事業なども行っており、アニメーションを軸としたコンテンツ事業を展開している。

Wikipediaより引用

 まあ、京都アニメーション(以下、京アニ)の良いところなどはあとで言及するので京アニとはって簡単に説明するとこんな感じだと思います。上の引用文に書いてある通り、実は京アニは「KAエスマ文庫」という名で自社出版を行っており、自社の小説をアニメ化することも多いです。というか、現在はほとんど自社のものをアニメ化しています。これについても後述します。

京都アニメーションの歴史

 概論なのでこの項目を作りましたが、正直あんまり京アニの歴史を知りません。なのでWikipediaや新聞記事に頼りながら嚙み砕いて歴史を紹介します。
 
 創業者は八田陽子さん。彼女は手塚治虫に師事し、東京にあった旧虫プロダクションで色を塗る「仕上げ」作業の経験を積んでいました。1975年に結婚し、京都府宇治市に移り住んで子供を育てる傍らテレビアニメに関する彩色の塾を開講しました。その後、近所の主婦を集めて仕上げを請け負うようになり、夫の八田英明さんを社長に据えて1981年に設立されたのが「京都アニメーション」なのです。
 設立後は仕上げのみを行う仕上げ専門会社でしたが、1990年代に東京で著名だったアニメーターが入社したことにより演出・作画・背景なども請け負うようになりました。『紅の豚』や『魔女の宅急便』などのスタジオジブリ作品の制作にも参加し、このころから非常に高いクオリティで評判だったそうです。
 2003年には初の元請け制作であるテレビアニメ『フルメタル・パニック?ふもっふ』をタツノコプロの協力を得ながら作成し、アニメファンの注目を集めました。その後、『AIR』や『涼宮ハルヒの憂鬱』、『Kanon』、『CLANNAD』、『らき☆すた』などの作品が話題を呼び、京都アニメーションの名がさらに広がっていきました。

 なるほどなるほど、最初はアニメ制作に関する塾だったんですね。調べた感じ初期から高クオリティで評判だったらしいです。そのクオリティが現在まで受け継がれているのは凄いですね。

参照
Wikipedia
毎日新聞
東京新聞

京都アニメーションのいいところ

 いきなりですが、個人的に思う京アニの良いところです。長くなるので泣く泣く1つだけ。
 京アニを超簡単に言うと「作画に定評があるアニメ制作会社」です。YouTubeやブログで京アニについて紹介しているものを見ると、ほとんどで作画が良いことに言及されていると思います。これには私も同意です。京アニの作画は他の会社と比べてずば抜けてきれいで、他会社制作のアニメと見比べるとどちらが京アニ制作かがわかると思います。(個人的な感想)。特にきれいだと思うのは水などの自然の表現や登場人物の表情です。京アニの作画を「京アニクオリティ」と言われることも。私が特に驚いたのは、『境界の彼方』の戦闘シーンや『けいおん!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『響け!ユーフォニアム』の演奏シーン、『氷菓』『小林さんちのメイドラゴン』などの自然の表現です。京アニ作品を観る際は是非物語だけでなく作画にも注目して観てください。
 
他にもBGMとか色々あるんですけど長くなるのでここでは割愛。

逆にうーんなところ

 主に2つあります。2つとも超個人的な話。
 まず1つ目が原作改変です。ところどころ改変が目立つ作品があります。アニメ制作陣もより良いアニメを作りたいという気持ちで改変をしているのは分かっているのですが…。好きな改変も多いんですけど、中には登場人物や設定、物語の流れが原作と一致している点の方が少ないんじゃないかってくらい改変している作品もあります。「アニメの続きどうなってるのかな」って思って原作読んだらあまりに違いすぎてひっくり返りました。『境界の彼方』って言うんですけど。

©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
京都アニメーション公式ホームページより

 逆に好きな原作改変は『甘城ブリリアントパーク』です。細かいことは省きますが、原作では遊園地の売り上げを上げるために主人公が放火したりするらしい。普通にやばい。アニメ版はもっとマイルドだし原作よりもハッピー(超アバウト)に改変されています。

©賀東招二・なかじまゆか/甘ブリ再生委員会
甘城ブリリアントパーク公式ホームページより

 そして2つ目。1つ目のうーんなところとも少し被ります。それが『境界の彼方』。そう、Twitterやこのnoteのアイコン(山下マナトが可愛く描いてくれました。本当にありがとう。)になっている”栗山未来”が登場する境界の彼方(特に劇場版)そのものです。多分続編を作ってくれたら評価は爆上がりするんですけど。

この先大きなネタバレあり
 
 
栗山未来はアニメキャラの中でも1,2を争うくらい好きなのですが、まずこの作品は回収されていない大きな伏線が多い。例えば主人公の両親の話とか。そして劇場版の終わり方がいかにもハッピーエンドって演出だったんですけど、それ本当にハッピーエンドか?って疑問だったり(映画の終わり方は人によって見方が変わりますので超個人的な意見です)。
映画の終わり方について私の意見と全く同じ方を見つけたので乗っけます。

 過去編ラストからの続きでアニメとは全然別、と考えたいです。正直に言って蛇足です。
 自分はアニメを見て、栗山さんの可愛さ、あどけなさに惚れました。なので、この過去編未来編には多少の期待があったわけです。
 「栗山さんは記憶を失って、心に大きな傷をおったが、みんなの人を愛する気持ちが彼女を救ったのだ」と一見みえるのですが、ラスト結局記憶が戻った訳ではなく、過去の自分の記憶に今の自分を当てはめて生きているようにしかみえないんですよ。分かりやすくいうと、ラストの栗山さんはアニメのときの栗山さんではないと言うことです。栗山さんの姿をした別の感情を持った栗山さんなんですよ!彼女は!
 もう一度言いますが、僕はアニメの栗山さんを見て好きになりました。けど、そこにいるのはその時の栗山さんじゃないんですよ、それがわかった瞬間別の意味で涙が出てしまいました。もうあの栗山さんはいないんですよ。この話には。

Amazonレビューより引用

 まじで私が言いたかったことをそのまま代弁してくれている。
 少し話の流れも絡めて書きます。まず、アニメ版では色々あって一旦いなくなってしまった栗山未来が”なぜか”再び姿を現して終了。再び姿を現すことができた理由が出ていないのも解せないですが、ハピエン厨的に幸せならOKです。ただ、劇場版の予告を観た私はひっくり返ります。なんと栗山未来の記憶がなくなっているのです。そんな無理やり劇場版を作らなくてもいいじゃん…。そして、途中に記憶を思い出すシーンがあったのに最終的には過去の記憶を失ったまま。わけわかめ。劇場版を観終わった私の気持ちは上の引用と同じです。この劇場版が放映されるので境界の彼方10周年イベント行けなかった。辛くなるからもう観たくなかったんや…。
はやく続編出して伏線回収やらなんやらしてくれ~。

 うーんなところではほとんど境界の彼方について書いてしまったのですが、結局(アニメ版の)境界の彼方が非常に好きなのでここまで熱が入ってしまいました。決して嫌いだから長くなったわけではありません。そこだけは分かっていただきたいです。

個人的おすすめ作品5選

 ここからはおすすめ作品5選です。長くなってしまうので5作品だけなのですが、5作品を選ぶのは非常に苦労しました。ここで紹介できなかった作品については別の機会に記事で紹介します。とりあえず京アニがどんな作品を制作ているか知りたい方は以下を参照してください。

京アニが制作した作品一覧はこちらから
(京都アニメーション公式ホームページ)


氷菓

~十年後、きっとこの毎日のことを惜しまない~

 全アニメの中で一番好きな作品です。
昨日のアドカレでほとりからパスが回ってきたので頑張って紹介します。

©米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会
京都アニメーション公式ホームページより

 もう一度言いますがアニメの中で一番好きな作品。氷菓の聖地の飛騨高山には年一回行ってます。普通に観光地としてもいいし、地酒が美味しいよ!(旅行の様子など、ほとりの表アドカレに書いてくれていました。ぜひ読んでください。)

 氷菓は京アニの中での知名度は高い方ではありませんが、この作品も京アニを代表する作品だと私は思います。この記事を読んでいる方の中にも氷菓を知らない方は割といるかもしれません。
 と思ったけど多くの人がTwitterで1回は目にしたことがあるかも。そう、少し前にバズってたあの「性行為寸前みたいなイラストを描き続けている謎の韓国人」が描いているキャラクターこそ氷菓の登場人物です。

 健全なのを選びましたが、この方のイラストです。私は好きな作品のえっちな画像とか、基本的に好きじゃないしむしろ嫌い寄りなんですが、この方のイラストは普通に好きです。なんというかイラストにエロさをあまり感じないというか、むしろ綺麗なんですよね。ちょっと前、一緒にお風呂に入ってるイラストあげてたけどやっぱりこれもう行くとこまで行ってるだろ。
 ふぅ。話が脱線しました。作品紹介に入りましょう。

あらすじ  
 省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することに。「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える。中学からの腐れ縁、伊原摩耶花と福部里志。彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。

「わたし、気になります!」

奉太郎の安穏とした灰色の高校生活は、この一言で一変してしまった!!

氷菓公式ホームページより

 原作は、史上初のミステリーランキング4冠を達成した小説家、米澤穂信先生のデビュー作である〈古典部〉シリーズ。
 ミステリー作家の原作なのですが、この作品はミステリーものというよりはとある学校など日常に蔓延る小さな謎を古典部メンバーが解いていくような、どっちかというと日常系よりの青春ミステリーものなのではないかなと思います。時たまレビューで「ミステリーものだと思って観たら云々かんぬん、、、」というのを見かけるのですが、確かに純粋なミステリーものだと思って観始めるとちょっとミステリー成分に物足りなさを感じるかもしれません。
 代わりに高校生ならではの心情の変化、主人公である折木奉太郎や古典部メンバーの成長に重きを置いています。これから観る方は古典部の関係性や奉太郎の行動や考え方、心情の変化に注目して観てみてください。奉太郎の心情変化に関しては特に最終話が分かりやすいのかなって思うのであとで紹介します(微ネタバレあり)。

 余談ですが、コミック版『名探偵コナン』83巻の名探偵図鑑で折木奉太郎の名前が出てきています。

 ここからオタク語り。
 とりあえずアニメPVが見当たらなかったのでノンクレジットOPを埋め込んでおきます。

 このOPを観て何年の作品だと思いましたか?なんと2012年放送です(もう10年以上前ってまじ?????)。YouTubeの画質は少しあれですけど10年前の作品にしては非常に作画が良いと思いませんか?そう、この作品の特徴の一つは作画の美しさです。今では『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などで多く語られるようになった京アニの作画の美しさですが、その美しい作画の始まりがこの氷菓です(涼宮ハルヒの憂鬱などの演奏シーンとかの作画ももちろんよかったのですが、美しさの点からすると氷菓かなと個人的に思います)。今パッと思いつくものだとヌルヌルとした動きや背景の街並み、自然の表現、表情です。
 そしてもう一つの大きな特徴が登場人物の心理描写です。作画の話とも被るかもしれませんが、光と影を用いた描写、表情や風などにの外的要因をつかった描写が印象的でした。
 書き忘れていたのであと一つ追加。それが京アニの良いところでも一瞬出したBGMの良さです。氷菓ではクラシック音楽を多く用いているのですが、これが映像とマッチしてその場面の雰囲気をより引きたてています。使われているクラシック音楽は原作者の米澤先生が作品のイメージとして挙げた楽曲で、その楽曲をアレンジしたものだそうです。道理で映像とマッチしているわけです。青春の儚ささえも感じました。
 細かいところに触れていると長くなってしまうため、作画、心理描写ともに印象に残った1シーンをピックアップします。

最終話「遠回りする雛」より

 最終話、とある祭りから帰る奉太郎とえる。その帰り道にある桜並木で会話する二人なのですが、将来への不安などを語っていて少し暗い空気になっています。簡単に言うと色々あってえるは将来も今住んでいる地に残らなければいけないのが不安なのだそう。

える「見てください、折木さん。ここが私の場所です。ここには水と土しかありません。人もだんだんと老い疲れています。私はここを最高に美しい場所とは思いません。可能性に満ちているとも思っていません。…でも折木さんに紹介したかったのです。」

その後、奉太郎が「千反田の足りないところは俺が補う(告白だろこれ!!!!!)」って言おうとするのですが口ごもってしまい、何とか出てきた言葉は「寒いな」。そこで風が吹き、花吹雪が舞い散り二人の空間が桜で満たされます。(ここめっちゃ綺麗!)なにを思ったのか笑顔になるえる。奉太郎が言いたかったことに少し勘づいたか。それとも、えるにとっては最高に美しいとは思えないこの場所の中で、その中でも最高に美しい景色を奉太郎に見せることができたからか。

最終話「遠回りする雛」より

 その後、奉太郎とえるが花吹雪に包まれて物語は終わります。ここであらすじ(アニメを観た方は1話も)を思い出してほしいのですが、奉太郎は入学時安穏とした”灰色の”高校生活を送りたがっていました。しかし入学から一年経ってみてどうでしょう。奉太郎が見ている景色は上の画像のように灰色とは真反対なくらい色鮮やかです。それでも現在の生活に満足していそうな奉太郎の顔がアニメでは映し出されます。これこそが先ほども述べた奉太郎の心情変化ではないでしょうか。

最後に、皆さん是非氷菓を観てください。

作品情報
氷菓 公式ホームページ
氷菓 オフィシャルサイト


けいおん!シリーズ

©かきふらい・芳文社/桜高軽音部
京都アニメーションホームページより引用

 さてお次はけいおん!シリーズ。京アニ、いや、アニメを語るうえで外せないのがこの作品ではないでしょうか。
 2009年に放送されたアニメ1期、2010年に放送されたアニメ2期と2011年に放映された劇場版1作品から成ります。けいおん1期からもうすぐ15周年なのまじ?

あらすじ
 部員ゼロで廃部寸前の私立桜が丘女子高等学校軽音部で、楽器初心者の平沢唯、部長の田井中律、恥ずかしがり屋の秋山澪、おっとりした琴吹紬の4人の生徒がバンドを組んでゼロから部活動を行っていく物語
(中野梓(通称あずにゃん)は後輩であり途中で加入します。5人体制になってつけられたバンド名が「放課後ティータイム」)

 放送された当時、日本中の楽器店からレスポール(主人公の唯が使用していたギターのタイプ)がなくなるくらいの社会現象が起きたらしい。レスポール以外でも登場人物が使用した楽器や小物など爆売れしたそうな。その後中古店が楽器で溢れかえるまでがワンセット。ぼざろも同じだった。歴史は繰り返す。

 けいおん!シリーズを通して言えるのは、軽音部の活動を題材にしながらも「皆で挫折を乗り越え成長しながらメジャーデビューを目指す!」とか「方向性の違いが云々かんぬん」とかいうドラマチックな内容ではなく、あくまで「女子高の軽音部に所属する女子高校生の日常」を描いた作品であるということです。言ってしまえば物語性が薄いということかもしれないのですが、日常だって立派な物語でしょ?たぶん。個人的には気楽に観れるからこんな感じの緩い雰囲気の方が好き。
 
 また、シリーズ1番の特徴はやはり音楽であると私は思います。込められた思いがストレートな歌詞で書かれているのが高校生っぽくていいです(小並感)。わかりやすいのが”U&I”や”天使にふれたよ”だと思います。この2曲は今度書く作品紹介の方で詳しく触れます。気になる方は歌詞を見てみてください。さらに楽曲自体がいいのは勿論なんですが、その楽曲がそこそこ楽器経験者の高校生が弾けるくらいの難易度になっているんですよね(多分)。(唯はギター初心者だけど天才すぎるのでノーカン)。まあ、GO!GO!MANIAC とか難しすぎるのもあると思うけど。ちなみにEDは大人っぽい雰囲気なのですが、これは”放課後ティータイム”が大人になってデビューした世界線らしいです。(諸説あり)
 Spotifyで作ったお気に入りの曲10選置いておくんですけど、これって会員じゃない人は聴けるんですかね?(音大きいかもしれないので注意)

 ぜひ、放課後ティータイムの柔らかな空気とクオリティの高い音楽をご覧ください。
最後に作品情報ページを置いておきます。

作品情報
・アニメ版:TBSアニメーション・けいおん!!公式ホームページ
・劇場版:映画けいおん!公式ホームページ|TBSテレビ


涼宮ハルヒシリーズ

©2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団
京都アニメーションホームページより引用

 来ました、アニメを語る上で絶対欠かせない作品その2。私は中学の頃にこの作品をガチ陽キャの友人に教えてもらってアニメを観るようになりました。そう、ガチ陽キャも人に勧める作品ってコト。
 主にアニメ2006年版2009年版「涼宮ハルヒの憂鬱」の2作(2009年版は2006年版に数話付け足したものなので実質1作)と2010年に公開された劇場版「涼宮ハルヒの消失」の1作から成ります。番外編として、「にょろ~ん☆ちゅるやさん」「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」、そして京アニ制作ではないのですが「長門有希ちゃんの消失」があります。
 ここから少しひとりごと。そろそろ続きのアニメ化してくれないかな。なんか京アニと角川の仲が悪いっていう噂もあるらしいから厳しいのかな。何はともあれアニメ続編をいつまでも待ってます。

あらすじ
 「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」入学早々、時を止めるような挨拶をした涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と、誰でもそう思う…。しかしハルヒは心の底から真剣だった。それに気づいたキョンをとりまく日常は、もうすでに超常になっていた…。涼宮ハルヒが団長の学校未公式団体「SOS団(※)」が繰り広げるSF風味の学園ストーリー。

※SOS団:涼宮ハルヒがキョン、宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹を巻き込んで結成した部活のようなもの。ちなみにハルヒは3人が宇宙人、未来人、超能力者だということは知らずに巻き込んだ。ハルヒの能力的なものなんですが、詳しくは観てみてください。

dアニメストアより引用

 角川公認MADということでここで紹介しますが、涼宮ハルヒを観たことがなくてもこの曲は聴いたことがあるのではないでしょうか。そう、『God knows…』です。実はOPでもEDでもない挿入歌の1曲なのですが、非常にクオリティの高いものとなっており、2023年12月現在、1.2億回再生を突破している超大人気曲です。 
(角川公認MADについてはこちら
 涼宮ハルヒで有名な楽曲がもう一曲。それがEDの『ハレ晴レユカイ』。

(アニメ映像が公認MADか不明だったため唯一公認とはっきりわかるこの動画を埋め込みました。はい。)
ダンスが有名で当時のオタクなら全員踊れたとかなんとか。YouTubeとかニコニコ動画を探してみると踊ってみた動画がたくさん出てくると思います。私は踊れません。

・涼宮ハルヒの消失

 長くなるのが嫌なので、この記事ではシリーズの中の作品1つ1つは紹介しない予定でしたが、これは紹介します。

あらすじ
 クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。

 2010年に公開された涼宮ハルヒシリーズの劇場版。時系列的には2009年版アニメのすぐ後になっています。本当にマジでいい作品ですので是非観てください。個人的に京アニ作品で1,2を争うくらい好きな作品ですし、アニメ評価サイトでも全アニメ作品の中で20位、アニメ映画部門では1位と非常に高評価を受けている作品です。(まあ、この順位が信用できるかは置いておいて基準にはなると思います。)物語、雰囲気、感情の表現などすべてがとてつもなくいいです(語彙力)。これから観る方は長門、キョンの二人の心境に注目しながら観るのがいいかもしれません。

 とりあえずPVを観てください。PVの後にドネタバレを書きますので、まだ観ていない方はここの記事は飛ばしてください。

なんというか、冬の空気を感じませんか?知らんけど。

ここからネタバレ。


 この作品を簡単に言うと、とある理由でエラーを起こした長門が改変した後の世界でキョンが”ハルヒ”か”長門”のどちらを選択するかの物語です(超個人的な見解)。自分の考えばっかりで見当はずれなことを書いちゃいそうなので内容の90%は割愛して結論を書いてしまいますが、最終的にキョンは元のハルヒがいるSOS団を選択します。(”元の”って書き方をしたのは、改変後の世界にも他の高校にハルヒがいるしSOS団も作られるからです。詳しくは観てください)
 個人的に一番印象的なのは最後の病院屋上のシーンです。長門とキョンが話しているときに、キョンが「ユキ…」と呟きます。そのシーンでは長門の下の名前である「有希」か「雪」か分からないイントネーションで呟いているんですよね。長門は、キョンはハルヒの世界を選んだけれど下の名前で私を呼んでくれた。と思ったら雪が降ってきていることに気がつき、自分の名前が呼ばれたわけではない(かもしれない)ことが分かる。その時の長門の表情がなんとも切ない。脚本には「ユキ…(微妙な抑揚で)」と書かれていたらしいです。つまり作成側的にも各自で解釈してくださいってコト。
 長くなるのでここまでにしますが、ここまで読んだ方でもこの作品を観たことがない方は是非観てみてください(n回目)。

作品情報
涼宮ハルヒの憂鬱特設サイト


響け!ユーフォニアムシリーズ

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
京都アニメーションホームページより引用

 ここまで10年以上前の作品シリーズが続いてきましたが、この作品は現在京アニの中で最もホットな作品と言っても過言ではありません。というのも今年(2023年)夏に劇場版が公開され、2024年にはNHKにて3期の放送が決定しているからです。

 響け!ユーフォニアムシリーズは作品数が多く、観る順番も少しごっちゃになるのでここで紹介します。
 2023年12月現在アニメが1期と2期の2作劇場版が5作となっており京アニ作品の中でもトップレベルのシリーズ作品数となっています。ただ、劇場版5作のうち2作はアニメの総集編(※)であり、1作はスピンオフとなっているため、物語の流れを追うためにはアニメ2作と劇場版2作を観ればOKです。一応総集編も含めた流れを記しておきます。

※総集編とは…アニメ1期分を劇場版サイズに短縮し、物語の大まかな流れを理解させるための作品。要するに忙しい方向け。

まずはシリーズ全作の流れ
アニメ1期
   「響け!ユーフォニアム」
劇場版(総集編)
   「響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」
アニメ2期
   「響け!ユーフォニアム2」
劇場版(総集編)
   「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」
劇場版(先輩がメインのスピンオフ)
   「リズと青い鳥」
 劇場版
   「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」
 劇場版(番外編?)
   「響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」

物語の流れを知るために観る必要がある作品と順番
① アニメ1期
   
   「響け!ユーフォニアム」
③ アニメ2期   
   「響け!ユーフォニアム2」
⑥ 劇場版   
   「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」
⑦ 劇場版   
   「響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」

 この4作を上から観ていけば物語の流れを追えます。⑦のアンサンブルコンテストは番外編ではあるものの、2024年に放送予定の3期で何か繋がることもありそうだなってことで一応観る必要がある作品に入れています。
 ではここから作品紹介。

あらすじ
 高校1年生の春。中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子(おうまえくみこ)は、クラスメイトの加藤葉月、川島緑輝(さふぁいあ)とともに吹奏楽部の見学に行く。そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。

dアニメストアより引用

 『けいおん!』と同じく部活動の物語なのですが、この作品は簡単に言うと「挫折や苦悩を皆で乗り越えて成長していく物語」です。けいおん!とは異なり人間関係がバチバチになりますし、挫折を経験することもあって結構リアルに吹奏楽部が描かれている気がします(吹奏楽部知らんけど吹部の友人がリアルって言ってた)。それらの経験から登場人物が成長する過程を描いています。私は何回か泣きました。
 個人的にこの作品で一番感動したのはタイトル回収のシーンです。そこまででいいからまじで全員観てほしい。まじで。好きな場面のBGM聞くと売るっときちゃう現象あるでしょ?私個人的にはそれになるレベル。
 これは余談なのですが、私はこの主人公である黄前久美子も京アニ作品の中で1,2を争うくらい好きなキャラです(私がウマ娘のナイスネイチャのフィギュアを黄前久美子と似ているという理由で買ったのは一部では有名な話)。表情豊かだし何より人間らしい。面倒くさいときは面倒くさいとハッキリ言うし、人との関わり方もなんかリアル。あと、久美子の声優さんがマジですごい。感情の表現力がハンパない。語彙力がなくてこんなことしか言えないですが、吹奏楽部内の人間関係や登場人物の成長を一番感じることができる本当におすすめのシリーズですので是非観てみてください。
↓ 1期PV

作品情報
響け!ユーフォニアム(1期)
響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜
響け!ユーフォニアム2
響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~
リズと青い鳥
響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~
響け!ユーフォニアム3


たまこまーけっとシリーズ

 これも非常に好きな作品。

©京都アニメーション/うさぎ山商店街
たまこまーけっと公式ホームページより

 正直この作品を知っている人の方が少ないと思いますが、アドカレが宣伝のチャンス!ってことで選びました。あと、トップレベルに好きだから。
 このシリーズはアニメ『たまこまーけっと』と、劇場版『たまこラブストーリー』の2作から成る作品で、山田尚子監督の完全オリジナルストーリーです。

あらすじ
 うさぎ山商店街にある餅屋の娘・北白川たまこはお餅と、生まれ育った商店街のことが大好きな高校1年生。
 商店街が特に忙しくなる年末に突然、高飛車な鳥がやってくる。人の言葉を話すその鳥は、ひょんなことからたまこの家に居候することになって…?
 たまこと不思議な鳥が繰り広げる、お騒がせな一年が始まります!

たまこまーけっと公式ホームページより引用

 ここでとりあえずPVを!!

(なんでPVの画質悪いんだろう…もったいない…)
 なんか雰囲気が『けいおん!』と似ている気がしませんか?それもそのはず、この作品の制作陣にはけいおん!の制作に携わっていたスタッフが数多くいるのです。柔らかい、優しい雰囲気を出すのが本当に上手です。
 さて、内容も雰囲気と同じく柔らかく優しい内容となっています。ジャンルで分けると日常もの、人情ドラマかな。そして、『たまこまーけっとシリーズ』通してのテーマは「変わるか変わらないかの選択」だと私は思います。

以下、眠すぎてネタバレを考慮する余裕もない物語の流れ

 
あらすじの通り、主人公のたまこは生まれてからずっと商店街のお餅屋としてずっと変わらない生活をしています。そこで変な鳥が舞い込んできて「たまこはある国のお姫様になる人だ」とかぬかします。他の国のお姫様になるということはたまこが商店街から出て行かなければならないということ。(こう書いているけど、実際はもっと柔らかい物語だよ!)これをきっかけにたまこや周りの人たちが「変化」について考えるようになります。ここまでのことをひっくるめると、アニメ『たまこまーけっと』は少しずつ「変化」していく商店街の人たちや友人との日常を描いた作品です。
 最終的にお姫様が何とかっていうトラブルが解決して、結局たまこは「変わらなかった」のですがこれで物語は終わらない。たまこに再び「変わるか変わらないかの選択」をしなければいけない時がやってきます。その物語を描いたのが劇場版『たまこラブストーリー』。タイトルからわかると思いますが、劇場版はラブコメ寄りです。とりあえずPVを観ろ!!!!!

 劇場版では、主に主人公のたまこと幼馴染のもち蔵(もちぞう)の関係が描かれています。もち蔵はたまこのことが好きなのだが、恋を知らないたまこはそれに気づいていない。ずっと「変わらない関係」だった二人なのですが、ある日もち蔵がたまこに告白したことで、たまこは再び「自身が変わるか変わらないか」そして「二人の関係を変えるか変えないか」の選択をしなければならなくなります。
 さて少し話が変わりますが、この物語においてたまこともち蔵の関係を表す重要なアイテムがあります。それが、アニメ版から使われていた「糸電話」です。もち蔵とたまこは家が向かい合っているため、時折糸電話で会話をします。会話をするために、もち蔵はたまこに向けて糸電話を投げるのですが、たまこは毎回上手にキャッチすることができていません。これは恐らく「たまこはもち蔵の気持ちを受け止められていない」ということを表しています。そしてこの糸電話が劇場版でも活躍するわけです。
 今アマプラを確認したら、たまこラブストーリーレンタルになってるじゃん…。これだと結末は観て確認してくださいができないのでネタバレを書いてしまいます。観る予定がある人はちょっと飛ばしてください。

 物語は中略するのですが、色々あって最終的にたまこは「変わる(変える)」選択をし、もち蔵に告白の返事をしに行きます。その時にももち蔵が糸電話を投げるのですが、この時たまこは上手にキャッチすることができました。つまりそういうことなんですよね。たまこはもち蔵の気持ちを受け止めることに成功したということです。たまこは、たまこ自身や二人の関係を変化させることに成功したというわけです。

 この『たまこまーけっとシリーズ』ですが、山田尚子監督の良さが存分に発揮されている作品だと思います。登場人物の柔らかさだったり、たまこや友人の等身大の繊細な気持ちの描写などに引き込まれました。個人的にこのシリーズはニメ版と劇場版セットで観てほしいです。アニメ版はアマプラやdアニメにて無料で配信されていますので、そちらを観て気になった方は是非とも劇場版を観てみてください!
 

作品情報
たまこまーけっと公式ホームページ
たまこラブストーリー公式ホームページ

5作品を選んでみて一言

 正直『氷菓』~『響け!ユーフォニアムシリーズ』まではすんなりと決まったんですが、『たまこまーけっと』の枠だけ本当に悩みました。他の候補としては『中二病でも恋がしたい!シリーズ』『小林さんちのメイドラゴンシリーズ』『日常』でしたが色々と考えて結局たまこまーけっとについて書くことにしました。
 あれ?『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は?『CLANNAD』は?と思う方もいるかもしれません。というか友人に言われました。すみません、この2作まだ観てないんです。Twitterのプロフに書いてある「京アニオタク」消せって感じですよね本当にすみません。ヴァイオレット・エヴァーガーデンはネトフリでしか配信されておらず、このためだけに契約するのは正直腰が重いというかなんというか…。ネトフリにはお試し期間がないうえに高いんですよね。ドケチ。CLANNADは長くて観る時間がないんです。はい、言い訳ですよね。なるはやで観させていただきます。
 また、その他この作品は?となる方もいると思います。上記5作品を選ぶのには非常に苦労しました。断腸の思いで5選から外してしまった作品についても後日紹介記事を作りますのでそちらをお待ちいただければなと思います。
 選ぶのは大変でしたが、やはり好きなものについて語ると止まりませんね。これがオタクの性。ここを書いている時点で12月22日の午前3時。引用もありますが、約1日で15,000字くらい書いちゃいました。正直ここまで読んでくださっている方が何人いるかわかりませんが、今これを読んでくださっている方、オタクモリモリな文章たちにお付き合いいただきましてありがとうございます。

蛇足。原作とか続編シリーズの話

 氷菓の原作である『古典部シリーズ』は本編だけで言うと2023年12月現在、全6巻発売されています。最新巻は2019年発売の「いまさら翼といわれても」。もう最新巻の発売から4年経っていますが、著者の米澤穂信先生がもう書かないのではないかという不安は一切ありません。というのも、米澤先生のTwitterを見てみると氷菓関連のツイートを沢山している上に、2023年に愛蔵版(※長期保存やコレクションを想定している品質のいい紙や装丁が施された本で、内容としては小説の再刊行+αとなっていることが多い)の出版もされていることから、米澤先生及び角川の古典部シリーズへの関心というのは薄れていないと思われるからです。さらに米澤先生は古典部シリーズを完結まで書くとおっしゃられていたようですし、第5巻から最新巻の第6巻が出るまでに7年もの間が空いているため、気長に待つのが吉だと思ってゆっくり待っています。(涼宮ハルヒシリーズは9年の時を経て新作が2020年に発売されてるし気長に待ちましょう。新作の発表がされた当時高校生の私は駅のホームで声を出すくらいに驚きました。)
 もう一つの原作のお話は少し心配な話。未だに未完結の『境界の彼方』です。最新巻が発売されたのが2013年で、もう10年出ていません。涼宮ハルヒシリーズのように超長いスパンを経てでも新作出てくれないかなぁとは思っているんですけどどうなんですかね、出るんですかね。原作者の鳥居なごむ先生のTwitterのプロフを見るといくつか出版予定の作品があるっぽいのですが、この作品が境界の彼方かどうか不明です。けど、境界の彼方関連のつぶやきが多いので期待大ではあります。続き読みたいなあ~。ちなみにアニメと話の流れが違っても、原作は登場人物同士の掛け合いとか組織同士がアニメ以上にバチバチしていたりとか中々面白かったです。

鳥居なごむ先生 Xより

 普通に心配なのは「”京アニが制作する”角川権利の続編」です。例えば氷菓だったり涼宮ハルヒシリーズです。氷菓に関しては原作ストック不足説はあるのですが、涼宮ハルヒシリーズは十二分に原作ストックがあるのにも関わらず続編が出る気配がありません。この原因として考えられるのが先述しました京アニと角川は仲が悪いんじゃないか説です。何かのアニメ(確か氷菓からき☆すた)のイベントで「京アニと角川の関係が続いていれば~」っていう発言があった"らしい"ので関係が切れているのはあながち嘘じゃないかもしれないです。こうなった原因は恐らく収益問題です。例に出した氷菓も涼宮ハルヒシリーズも角川が権利を持っており、アニメやグッズの収益の大半が角川に入っていたのだそう。
 というか、これは角川だけの話ではなく恐らく他の出版社とかでも同じ話だと思います。昔は京アニの知名度も今ほどはなく、他社の作品を高品質で制作して知名度を伸ばしていました。ただ、アニメを制作して大成功を収めても利益の大部分は権利を持っている会社に入っていく…。この収益問題への答えが、京アニが自社出版を行う「KAエスマ文庫」の設立です。京アニが自社出版を行うので、この文庫で出版した作品を原作としたアニメ作品であればほとんどの利益を京アニが獲得でき、京アニにとっては非常に嬉しいのです。実際、KAエスマ文庫のアニメ化作品第1弾『中二病でも恋がしたい!シリーズ』を皮切りにKAエスマ文庫作品のアニメが非常に多くなっています。『響け!ユーフォニアムシリーズ』や『小林さんちのメイドラゴンシリーズ』など他社出版の作品もアニメ化しているのですが、最近はKAエスマ文庫作品の方が圧倒的に多いのが現状です。
 ちなみに、京アニが手掛けた最後の角川作品は2014年の『甘城ブリリアントパーク』です。ただ、これは甘城ブリリアントパークの原作者と京アニに繋がりがあったため実現したアニメであり、これを除くと最後の角川作品は2012年の『氷菓』です。もう11年経っています。今後、京アニが手掛ける『氷菓』や『涼宮ハルヒシリーズ』の続編を拝むことはできるのでしょうか。厄介オタク的には他社ではなく京アニが制作した続編が観たいのです…。 

さいごに

 投稿する前にこの記事を読み返してるんですけど、なんというかザ・オタクの記事で一周回っていいですね、闇アドカレって感じで。深夜テンションで書き殴ってくれていた自分に感謝です。
 さて、ここまで読んでる人いる?もし全部読んでくださったかたいらっしゃいましたらありがとうございます、というより凄いという感情が勝つかも。(もちろんありがとうございます。こんな一厄介オタクの読みにくい独り言を最後まで読めた方、あなたは誇っていいです。なにを?と聞かれると困るけど)。けどまあ、この記事を読んで少しでも京アニについて興味が出てくれましたら京アニオタク冥利に尽きます。上で紹介した作品でなくても京アニの作品で調べてみて気になるものがありましたらぜひご覧ください。観ないと損、というより観たら人生が豊かになるかもしれませんよ。
 
それでは、またどこかで!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?