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2023/12/3 SCRAP ART配信鑑賞会 議事録

メロフラ公録の翌日、都内某所で行われたSCRAP ART配信鑑賞会の議事録です。あ…ありのまま 起こった事を書くぜ!(議事録だからね)

1.冬期いのりゼミ開会式

 キルフェボンで購入したホウルのタルトをみんなで食べて、いのりちゃんの誕生日と冬期いのりゼミの開講を祝いました。

めっちゃ美味かった……!!

いのり神の祭壇にはタルトを1ピースお供えしました。

これにて開会です!盛り付けがアレなのは御愛嬌
今、声を合わせてHappy birthday to you!!

2.歌唱理論から考える歌い方の変化 講義: terraさん

(1)3つの共鳴腔
①鼻腔共鳴…高音域で共鳴しやすい
②口腔共鳴…高音域で共鳴しやすい
③咽頭共鳴…低音域で共鳴しやすい

(2)3つの共鳴腔との関係性
咽頭共鳴を弱める(喉仏を下げない・上げる)と、鼻腔共鳴が強くなる。=ハイラリンクス
咽頭共鳴を強める(喉仏を下げる)と、鼻腔共鳴が弱くなる。=ローラリンクス

(3)ハイラリンクス
特徴
・声帯と口腔までの距離が近くなる
・声帯で生まれた音がそのままに近い音色になるので音像が尖る
明るく突き抜けるような声になる
 例: B'zの稲葉浩志、ONE OK ROCKのTAKA、LiSAなど

(4)ローラリンクス
特徴
・声帯と口腔の距離が遠くなる
・声帯で生まれた音が共鳴空間によって変化し音像が丸くなる(ぼやける)。 ふくよかで太い音色を生み出す
・オペラ歌手が多用

(5)声帯の基本的な働き
①開閉運動
・開いている…息漏れ声(ウィスパー)
・閉じている…しっかりとした声(エッジボイス)

②伸縮活動
低音…縮む 高音…伸びる

③振動運動
・筋肉を含めて声帯全体が振動している→強い声
・筋肉が脱力し声帯の粘膜及び声帯靱帯が振動している→裏声などの弱い声

(6)発声法の違いによる声帯の動き
①地声
・声帯の接地面積が大きくなっている(低音の場合、縮んで大きくなるため)
・粘膜部分、筋肉部分も含めて声帯全体が振動している

②裏声
・声帯の接地面積が小さくなっている(高音の場合、伸びて薄くなるため)
・粘膜部分、声帯靱帯が振動している
※声帯を開き気味にした場合…息漏れ声の多い裏声になる

③ミックスボイス
・声帯を引っ張りながら、声帯の接地面積が大きくなっている
・粘膜部分、筋肉部分も含めて声帯全体が振動している
・筋肉と、粘膜部分及び声帯靱帯の振動の割合がミックスボイスの聴こえ方に影響する

(7)ライブごとの歌唱法の特徴
※ [RSG][BC][CtR][HH][glow][SA]などはライブタイトルです
① [CtR]まで ローラリを使った力強く太い声
② [SW]、[HH] ローラリほぼ使われず。中高音はハイラリ気味の明るく突き抜けるような高音。
③ [glow] ローラリは使われず。ハイラリ気味、中高音域で息多めの裏声を多用
④ [SA] 口腔共鳴による倍音の増加。中高音域は地声ミックスボイスで安定した響き

・[glow]では、ちょっと弱い感じだった。[SA]では倍音が多い豊かな声に。地声は息っぽく

・[SA]では、裏声・地声の境目(=換声点) が消えてなめらかに。どの音域でも力強く歌えるようになった
⇒いのりちゃん、ミックスボイスの練習をすごく頑張ったんだろうなあ

3.SCRAP ART配信鑑賞会

 SCRAP ART配信を冒頭から流し、話したい事がある度に映像を停止、発言する形で進行。必要に応じて過去映像と比較。
※以下の内容は個人の感想、考えに過ぎないので話半分にご覧ください。
※色々書いていますが過去の歌い方を下げる意図はありません。昔の歌い方も大好きです!

○スクラップアート
・最後の「スクラップアート」のハイトーンはいのり楽曲でトップタイの高さ(HELLO HORIZONが並ぶ)
⇒ライブでは「スクラップアート」がミックスで綺麗に出ている

○identity
・歌声の比較
 [BC] サビ ハイラリ
 [CtR] 中音域でもハイラリでやろうとしていて辛そう
・CtR1日目と2日目で歌声に違いはあったか?
⇒1日目は緊張するので、2日の方が出ている印象

・歌い方の違い
 [BC] 音程で精一杯、カッコよく歌い切ることに必死なのか、感情があまり乗っておらず淡々と聴こえる。歌い上げようと必死で気持ちを入れる幅がない。喉を締め付けて声を出している部分がある
 [SA] 愁いが入っている。お芝居している。泣きの表現、ブレスもエモい
⇒細かい感情表現ができるようになった。 息遣いの強弱であったり、気持ちを淡々とさせたり、揺らしたり
⇒「ロックに声を張り上げると失われる表現がある。歌詞のメッセージを載せたい」とアイオライト発売時のエジソンで発言していた
⇒[HH]までは曲全体のイメージで歌ってるように思えるけれど、glowからは歌詞の一言一言を表現しようと歌っている感じ
⇒以前の歌い方、当時はめっちゃいいと思ったし、今でも当時にしかない良さが刺さっている。気持ちが刺さる。もっと歌いたい表現もあったけど、ファンにロックな歌い方が刺さってしまったのもあり、挑戦できなかったのでは?いのりちゃん、気にしいなので

○いのりちゃんが観客に届けようと歌い始めた時期についての議論
[BC] の時は、「完璧にやり遂げなきゃ」とやっている感じがあったが、[CtR] から観客に届けたいという気持ちで歌っているのを感じる
例:
・曲の歌い方アレンジ、収録時はしない。地方公演ではする。[glow]仙台公演の”一緒にいようね”の歌い方など
・アルペジオの振り付けも、[HH]では客席全体に届けようとしている感じがする ([BC]時はそうではなかった)
・歌うことを楽しんでいるかどうか。最初は楽しめてなかった
⇒アニサマ2017?、2018?では、「歌詞間違えないのが一番」みたいな感じで歌っていたとラジオか何かで発言していたように、間違えないことに必死だったが、最近は間違えても立て直せるように。
  ⇒クータスタもよく立て直した。当時だったら引きずっていたかもしれないが今回は気持ちが切れておらず、ミスの直後の表現もむしろ良かった。

○クータスタ
・ツアー序盤の方がショーっぽくて、終盤は距離が近い感じがした
 例:"まるで呪いの言葉みたいだ"の部分はツアー序盤は吐き捨てるように言っていたが、終盤は少しマイルドになった
・間違えた箇所について
入はキーボードなのにミッチーさんを見ている。ミッチーさんを一番信頼しているのがここからも分かる。
・歌いきった後の笑顔素敵

○brave climber
・歌い方の違い
 [CtR] 歌声、時々ガラッてる。めっちゃ押してる。
 [SA] 力が抜けて歌えている。
・歌い終わりの顔が笑顔
⇒CtR武道館公演時のbrave climber歌い終わりを想起させる
⇒identityも歌ったあと笑顔。共に、自分と重ねて感情を入れられた事が嬉しいのではないか。
・SAツアー冒頭3曲は自分を投影しているのかも。泣ける。
・brave climberだけに限らないが、どの曲も高い音取るとき、左手の動きや身体の横揺れ、ステップが独特
⇒ニュアンスを歌唱だけじゃなくて体全体で表現している?力が抜けて発声しやすい方法で歌えている? 

○僕らだけの鼓動
・かがんで手拍子をしているいのりちゃん、ママみを感じる
・歌い方の比較
 [glow] 息が多く落ち着いていて、朝っぽい
 [SA] スタッカートっぽい identityのときに夜は明けてる感じ
・歌っているときの目線について
 [HH] まで目線高い
 [SA] 下向きが多く目が合う(観客に目を向けている)
・今回エレキロックっぽいアレンジになっている 原曲と比べて細かくなっている
・ふっふーさんはいのりちゃんを見て、フレーズを変えている (シンバルの数など)

○クリスタライズ
・ミッチーさんがアナログシンセサイザー (シンセベース) を使っている
・フューチャーベースという曲のジャンル
⇒電子っぽい感じを出すためにシンセベースを使用している

○アイマイモコ
・低音が魅力的に聞こえる (Aメロ初っ端など)
 [RSG] 低い。キャラソンに寄せない、可愛く歌い過ぎない様にしてるのではないか
 「Fl-y」の箇所、発声が上手くマッチしている。
アニサマでのアイマイモコについて、キスマイの宮田さんが「田舎道二人乗りしてる感じ、年齢感出てて良い」と評していたが、当時だからこその良さがある。
 [SA] 甘い感じに歌っている。口角上がっていて、明るい感じ。
  「Fl-y」のところで抑揚がついて上がっていく感じになった。
  恋してる女の子の湧き上がる気持ち。 
 [SW] では、[RSG]と[SA]の中間、明るい寄り。

○運命の赤い糸
・ツアーの中での違いについて
初日神戸はトーンが明るくてキャラソンぽかった。小指を立てる仕草などもあからさまな感じ。横浜公演ではナチュラルに寄ってきて、いいところに収まった。「一歩ずつ近づいていくよ」のときの歩幅も初日はズン!という感じだったが、横浜公演では穏やかな感じになるなど、諸々ツアー内でのバランス調整を感じた
・2番 リムクリック(スネアドラムの枠を叩く「カッ」の音)は音量出ないのでライブでは入ってない
⇒ふっふーさんが歌の邪魔と思ったのかも 演奏の仕方についてはリハで決めるもあるし、その場で判断してやらないこともある。考えてやっているというよりか、引き出しとして自然と出てくるもの

○くらりのうた
・”会えたら いつか呼んでほしい”の後、現場ではシンセの音が入っていたはずだが、消えていた
・同箇所は最初の2公演ではいのりちゃんが耳に手を当てていたが、3公演目以降はなくなった

○あの日の空へ
・原曲とライブの違い
 “残された” 原曲は裏声、ライブは地声で歌っている
 “ぼくらは 今” 原曲は「ぼくらは、いま」と切って歌っている(「今」が急に強く聴こえる)が、ライブでは「ぼくらはいま」と繋がって歌っている。「今」 は本来強調する必要はないので。
 “空見上げて” ライブでの歌い方「そ」息多め、「て」が強い
 “紡ぐよ…” 原曲は「紡ぐ、よー」区切ってキーンという感じ、ライブでは「紡ぐよー」しっとり
・全体として抑揚作って歌っている

○アイオライト
・ダンサー欲しかった。CtRの時、いつかダンサーつけたいってMCで発言してなかったっけ?
⇒ライブ初披露のアイオライトでダンサーつかないなら、今後やらないのかなと感じた。ポジティブに捉えると、ダンスに使っていた練習時間を歌唱に回せている?

・今回のツアー、振り付けに美花クレジットされたっけ?
⇒確認したところ、glowツアー時からクレジットされていませんでした

・”多色に煌めいた”の箇所の歌い方
 この音域でも太く厚くて良い。以前はもっと細くなった。

・”弱い自分 嫌った記憶”の泣きの表現
 今ツアーのセトリでいくつか見られるけれど、泣きの表現の歌声、表情を観客の前で出せるようになった (声優として演技している時は、悲しい演技をしている時、悲しい表情をしているはず。普段は見られることはないその表情を晒せるようになった)
⇒以前は「周りからの見え方」を気にしていたけれど、今は余裕が出てきて「曲の世界観をどう表現するか」にフォーカスしている

○TRUST IN ETERNITY
・歌っている時は比較的険しい表情で歌っている
・左手、膝の使い方が変わった(要注目ポイント)。左手が上外側から下内側に斜めに動くのが特徴的。”誰もがきっと 誰かを 誰より” のところなど。“喪失がくれた物語(ストーリー)”の”くれ”のところが特に左手の動きと膝が沈み込むのが特徴的。音程が跳躍する箇所やアクセントがある箇所で声を出しやすくするためか。
⇒「膝の使い方がうまくなった」というオタクのコメントが今回のハイライトとなりました!テニスかよ

・”そして始まる”の歌い方について
 [CtR] はじ(裏声)まる(地声)
⇒”はじ”と”まる”の間に、少しギャップがある
 [SA] は(裏声)じ(ミックス)まる(地声)
⇒滑らかにつながるようになった
・いのりちゃんの動きって、指硬いよね (全ライブ映像での要注目ポイント)。不器用なのかも。ニコニコ動画で知恵の輪やった時とかにも感じた。

○約束のアステリズム
・ツアーごとの歌い方の違い
 [CtR] 曲の世界観に入って歌っている
 [SA] 観客に向かって歌っている。観客とコミュニケーションしているので動きが少ない
・この曲でも指が硬い
・小ネタ
 “だから続きはまた合うその時まで”後の間奏で、拍子が4/4+3/4となっている部分が2回あり、7拍子、 7拍子で7月7日を表していると思われる(サブスク音源だと3:45-3:47、3:49-3:51あたり)

○Million Futures
・じっじーさんのソロ 背面ギターで手元を見せている。スライドもしている
・いっふぃーさんが行っているタッピングついて、terraさんからギターを用いた解説
・ステージセンターで交互にギターソロやる箇所で、じっじーさん、ピックを指に挟んで指弾きの後、即座にピックを取り出してピック弾きしているのが凄すぎる

○Well Wishing Word
・歌い方の違い
 [HH] シンプルに可愛い。割りと同じ調子で歌っている
 [SA] 僕と私で視点が変わるところで歌い方が変わっている?

○While We Walk
・原曲との違い
 原曲では、優しくささやくように歌っているが、ライブでは力強い声で歌っている。原曲では裏声だが地声になっている箇所もある。曲の世界観を出すために変更か
・WWWシリーズの生まれ変わりの話を初めて明言したのは、本人名義のメロフラではなく兵庫前日のラジオ
⇒答えを敢えて与えないようにしている?普段は意図を伝えてくれるタイプだけれども

○Winter Wonder Wander
・[RSG] ライブの時は、発売から3日後にライブで披露だったので慌てて予習した記憶
・演出について
 [RSG] 落ちサビ前、雪降ってくるよって感じに空に手を伸ばす。スカートひらりさせる。曲の世界観に入り込む始まり?
 [SA] 雪、スカートふわり一回転など、[RSG]の時の演出を意識してやっている
・歌い出しと2番Bメロの歌い方について 
 [RSG] アタック感が強い
 [SA] 明るすぎない。アタック感が減っている。[glow]ツアーでアタック感減ったよね

○僕らは今
・[HH]ツアーの次に歌われるは[glow]ツアーではなくて、声出しができて曲が完成するこのタイミングが良かったなぁ。どういう文脈で歌われるのか大事にしてほしい
・ラストの”ぼくらーはいまー”のハイトーン 
 [glow]ツアー序盤の公演では裏声で力強さが物足りなく感じたが、[SA]では完全復活していた
・[glow]1番でバンドが前に出てくるのが好き。どこかの予告段階の映像で、横からのカットが良かった印象があるが、パッケージやYouTubeにはなかった

○Morning Prism
・アンコール登場時の「くらりちゃんにのってみんなにご挨拶しますよ~!」という発言がディズニーのグリーティング、パレード感ある
・いのりちゃんがトロッコ乗ってても、ワイパーやらんかい!

○ココロはMerry-Go-Round
・ブルーノートという音階が用いられている。ジャズやブルースなどで用いられる、愁いを感じるコード。イントロ、Aメロかっこいい。「ようこそジャパリパークへ」のサビ等でも用いられているが、いのり楽曲ではレア
・”トリコロールカラー”の箇所のステージ照明
 [SA] 赤白青のトリコロールカラーになっている。ラストでは虹色に
 [CtR] 白黄オレンジ色 
・間奏で「みなさん好きなペンライトの色に変えてくださいね」
⇒曲終盤 "光を進め" ごろから照明も虹色に
・”トリコロールカラー”の"ロ"あたりからの速いグリッサンド
  [CtR] うっすら入ってる?
 [SA] 派手に入ってる

○RSG
・Cメロ ギターの音色 (「だいじょういつでもそばにいるよ~」の裏で弾いてるやつ) が全部のライブで少しずつ違う
 [RSG] 歪み
 [SA] クリーントーン

4.コード進行に見る水瀬いのり楽曲の特徴 講義: terra教授

・コード、コード進行に関する解説の後、特にカノン進行について深掘り
・カノン進行が用いられているいのり楽曲(※サビ開始から)は調査楽曲62曲中15曲
「夢のつぼみ」「harmony ribbon」「シネマチックダイヤリー」「Wonder Caravan!」「まっすぐに、トウメイに。」「夏夢」「水彩メモリー」「僕らは今」「笑顔が似合う日」「Catch the Rainbow!」「glow」「運命の赤い糸」「春空」「これからも。」「Kitty Cat Adventure」
・コード進行からいのり楽曲についての考察
 いのり楽曲には前向きな応援歌が多いが、それに適したカノン進行を使用
 癖のない耳馴染みのいいコード進行を用いることで幅広くファンを獲得す
 る(デビュー曲もカノン進行)
 多様化、複雑化している現代の音楽シーンにおいて、シンプルなカノン進
 行を多用することで差別化を図る
・その他一般アーティストのカノン進行楽曲
 さくら 森山直太朗など

5.ミニライブコーナー

「Happy Birthday」「運命の赤い糸」それぞれ1番のみセッション(Vo. しぃさん、Gt. terraさん、Dr. .kuraさん)。.kuraさんがイスをカホン代わりに即興演奏しててヤバかったですね。Gt. Vo.もいい感じでした。関ジャムめいてきたな!

以上

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