【努力をしないのではなく、努力を知らずに育った】

ホームレス支援をするためになぜこの状況に陥ったかをヒアリングします。
それによって、同支援をしてサポートするか今後の方向性を決めるために情報が必要だからです。

そのヒアリングで、60代の男性のホームレスの方が、もともと親御さんも生活保護を受けて生活していたことを聴きました。その時に、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

なぜ、その可能性を考えなかったのか・・・ホームレスの方も最初から大人ではなかったことを・・・。

その方は少しずつ昔のことを話してくれました。

「親が生活保護を受けていて全く仕事をしていなかったため、学校も通えず、周囲の人との交流もまったくなかった」少年時代のことを・・・

「おとなになったら生活保護を受けて生活することが当たり前で、それ以外の生き方があることを知らなかった」ことを・・・

その方は、『努力をしないのではなく、そもそも努力ということを知らずに育ったこと』をその時に初めて知ったのです。

自分がその方の立場だったら同じにならなかったとは胸を張って言えない自分がいました。

しかしそれでも、40年以上努力して生きてきた自分ではホームレス支援が難しいことも知りました。

心の中で努力を最初から放棄するホームレスの方に対する怒りが『頭ではわかっていても心が納得できない』のです。40年以上生きてきた人たちはもう自分の人生を変えることは相当難しいことも学びました。
本人がやり直したくても、40歳以上の就職を社会は受け入れてくれないのです。

5つの資産とは… 「時間」「関係性」「体験」「情報」「経済」 人は「時間」を使って「情報」「関係性」「体験」「経済」 みんながそれぞれの持つ資産を分かち合う→子どもが 強みを生かして生きていくことで『自分→家族→仲間→社会」を楽しく元気にしていく