見出し画像

ファッションデザイナー

先日、たぶん全身コムデギャルソンだと思われる服を着た若い女の子を地元の駅前で見て凄く感動した。
正直、周りから完全に浮いていたけれど僕はかっこいいと思った。

僕がデザイナーを目指して専門学校に行っていた頃はデザイナーズブランドブームで三宅一生さん、yohji yamamotoの山本耀司さん、コムデギャルソンの川久保玲さん、今はお亡くなりになったが高田賢三さんや山本寛斎さん等が光り輝いていた時代だった。各ブランドがデザイナーが好きなように物を表現しそれをそのまま販売していた。
専門学校内でも各人、好きなブランドが分かれていてヨウジ派、ギャルソン派、寛斎派等がいた。僕は少数な三宅一生派だった。みんなでお昼を食べに行くとおそらく異様な集団だと思われていたと思う。
僕は同じ学部の連中をライバルだと思っていたので、ほとんど仲良くしなかった。
いつも一緒にいたのはサーファーのカップルとピンクハウスの大好きな不思議な男ともう1人、沖縄から出てきたぽっちゃりした温厚そうな年上の人だけだ。
ピンクハウス好きの彼は凄い努力をしピンクハウスに入社し、今は離れてしまったが最終的にはピンクハウスのチーフデザイナーになったと聞いた。

今、第一線で活躍しているデザイナーもほとんどが上記ブランドの出身者だと思う。
それ以前のデザイナーの功績はもちろんあるが少なくとも日本のデザイナーズブランドを広めたのは彼らだと僕は思う。
もちろん今は全ての人が第一線からは離れて最終的なチェックをする立場にいるだろう…
年齢的にもう80歳前後だからだ。
本人達が亡くなってしまってからは、そのブランドは残されたスタッフが継続して行くだろうが
僕は本人がいてこそ、そのブランドの価値があると思っている

以前都内で働いていた時、青山霊園の横で渋滞にハマった。何気なく横を見たら黒の異様な服を纏った男女が犬の散歩をしていた。男性は黒のハットを被り女性は赤い山高帽を被っていた。
犬は虎柄の秋田犬。異様なオーラを発しているその2人は山本耀司さんと娘さんだった。
知らない人が見たら山本耀司さんはホームレスに見えるだろう…少なくとも犬の散歩をするスタイルではない。かっこいいなぁと思った。天上人に見えた。
山本耀司さんがコラボしたランボルギーニも凄く異様でかっこいいなと…

ああいう何だか分からないけれど、かっこいい爺さんになれたら良いなと思います。

僕は美容室に行った事がなく髪も伸ばした事がありませんでした。8ヶ月程かけて髪を伸ばし、初美容室に行き初パーマをかけ、ちょいワルジジイになろうと思っていましたが、我慢出来ずに又、坊主にしてしまいました…
山本耀司の髪の長さには一生なれないですね

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?