ドラムマシンは憧れの機材
今宵の担当:noriです。
「ショック・ドゥ・フューチャー」という映画が今年日本で公開されています。
ワタシはこの映画観ていないのであらすじしか知らないのですが、簡単に言うと・・
1978年のパリで、電子系の女性音楽家が制作に行き詰まるのですが、日本製のRolandのリズムマシンを手にすることで道が開けるという青春映画なのです。
今や音楽制作に使用するDAWには、ドラムループやステップ入力のドラムマシン機能もあるのでドラムマシンのありがたみを忘れていました。
この映画ではmoogのモジュラーとかYAMAHA CS-80Sとかもっとスゴい機材を持っているので、「なんでドラムマシンで?」と思ってしまいましたが・・・1978年、そうそうドラムマシンが重要なんです。
ワタシが最初に手にしたドラムマシンは4歳の時に買ってもらったエレクトーンに内蔵されていたリズムボックでした。実際、高校生になって4chカセットのMTRを手にしたときに最初に録音した作品ではそのエレクトーンのリズムボックスを使いました。
で、流石にそれじゃぁと思い、高校生の頃にはドラムマシンも安価になっていたので、BOSSのDR-220Aという機材を購入しました。
テレビのリモコンくらいの大きさのこんな機材でした。
Aというのはアコースティックということですね。DR-220Eというのもあって、こちらはシモンズなどに代表されるシンセドラムの音色のマシンだったのですが、ワタシは汎用性を鑑み、生ドラムの音の方を選びました。
それまでドラムマシンは高額のものでも、本物のドラムとは似ても似つかない音色だったのですが、PCM音源が普及し始めた頃のこの機材はかなりリアルな生ドラムの音色がすると思って購入したものです。
とはいえ、今聞くとやはりこの時代のドラムマシンの音なんです。
が、宅録をやろうとする者にとっては、ドラムは演奏できない、出来たとしてもとても録音できない、ということでドラムマシンは重要な機材だったのです。
このDR-220Aでステップ入力を学びました。
また大学時代はシスターズ・オブ・マーシーとか初期エコー&ザ・バニーメンなどに影響されてドラムレスのネオ・サイケ系のバンドもやっていたりしたので、ライヴでもこのドラムマシンは活躍しました。
最初にも書きましたが、今やDAWのデフォルト機能ですっかりその重要性を忘れていました。
Rolandの機材ではTR-808やTRT-909のヴィンテージ的値上がりとその機能で再評価高まるドラムマシン、そのありがたみを再認識せねばですね。
今日の一曲:Daryl Hall & John Oates / I Can't Go For That (1981 / RCA)
前述の「ショック・ドゥ・フューチャー」で主人公が手にしたRolandのドラムマシン、CR-78を使用したホール&オーツのヒット曲。
ドラムマシンにプロフェット、トラックだけならニューウェーブ/テクノなんですが、ダリル・ホールのヴォーカルだけでブルーアイド・ソウルになっています。
今宵の担当 : nori
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