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正しいピッチとは何なのか?~パフォーマンスとして成立するということ~

今日は結論を先に書きます。
正しいピッチとは・・・個々の許容範囲に納まっていること

よくミリオンセラーアーティストに対して「○○○はピッチが悪くて聞けたもんじゃないよね。」と仰る方がいます、じゃ聞かなければ良いと思うんですよね。
大概そういう場合は「自分よりもピッチが悪いのにスターになっている」という僻みである場合が少なくないように感じます。

他人のピッチにマウントを取る人々の拠り所は何でしょうか?
「絶対音感」を持っているということでしょうか・・・改めて「絶対音感」をWikipedeiaで読んでみました、参考までにURLを貼っておきます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/絶対音感
こちらを読んで頂けると「絶対音感は絶対ではない」ということがよくわかります。音高をミクロに判断できる前提として「西洋12音階でかつ平均律である」ことが暗黙の了解になっているそうです。

この絶対音感のせいで西洋12音階かつ平均律以外が「ピッチが悪い」と不快に感じるのであれば、生涯の音楽的嗜好を平均律に捧げちゃっていることになります。

世界中の優れた民族音楽、ブルーズなどを不快感を持ってしか聞けなくなるのだとしたらかなりの不幸です。(余談ですが、「カッコいいブルーズは、平均律に対して何セント低いのか」という統計を取って研究している方がいるそうです。)

ピッチは演奏の上で重要な要素ではありますが、全てじゃありません。
事実、絶対音感があるのに歌が下手な人はいますし、ヴィンテージ楽器を購入する際、許容範囲であればピッチに多少の難があっても「音色の良い」楽器の方を選ぶ場合もあります。「良いパフォーマンス」をする要素はピッチだけではないのです。

話は最初に戻りますが、仮にとあるミリオンセラーアーティストが誰かの価値観において「ピッチが悪い」としても、100万人の許容範囲なのです。
そして(昨日シホさんも書いていますが)売れると言うことはエンタテインメント・ビジネスにおいて絶対的な正義であり、趣味でやっているアマチュアだとしても(例えば公共の場で発表会やライブをやったりしているのだから)、エンタテインメント・ビジネスの一端におり、少なくとも価値観においてはその絶対的正義の配下から逃れられないのだと思います。

今日の一曲:New Order / The Perfect Kiss (1985 / Factory)

普通ミュージックビデオはレコーディング音源に当て振りするもなのですが、これはスタジオで生演奏しております。
当時バーナード・サムナーのヴォーカルはファンからも失笑されているフシがありましたが、それも「コレが良いのよ!」という評価だったのです。アンサンブルにおけるベースの役割を一切しないピーター・フックの演奏も最高です。
この曲を含む初のベストアルバム「Substance」はアメリカでプラティナム・ディスクに認定されています、要するにアメリカで100万枚以上のセールスを挙げたのです。つまり「成立している」んです。

副題の「パフォーマンスとして成立するということ」については言及できませんでした。また複数人数でのアンサンブルの際の話(オケはオーボエに合わせるしかないダロとか、会場のピアノのチューニングに合わせるしかないダロとか、相対音感が優先されるダロ的な)もできなかったので、いつかまた。

今宵の担当:nori

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